F6 Exif
「F6 Exif」は EXIF を編集するツールである。
EXIF とは何か。デジタルカメラで撮影した JPEG 画像には、撮影した日時や露出などの情報が記録される。そのメタデータを EXIF と呼ぶ。
Exchangeable image file format – Wikipedia
同じように EXIF を編集できるツールは多い。(一時期の)デジタルカメラの人気と普及が要因だろう。
しかし、F6 Exif ほど詳細に EXIF を扱えるアプリケーションは見たことがない。さすが、細かいところに こだわる日本人の作品である。──下の言葉も同じ日本人の発言だが……。
こまけぇことはいいんだよ!!とは (コマケェコトハイインダヨとは) – ニコニコ大百科
今回は、自分がとくに気に入った機能を紹介する。
EXIF データをコピー・編集
最近はデジカメで撮影した写真をそのまま公開せずに、まずは Photoshop で画像を加工している。その時に、すこし困ったことがあるのだ。
写真のデータを RAW 画像で記録して TIFF ファイルへ現像することも、JPEG で撮ってそのまま Photoshop へ渡すこともある。いずれにせよ、編集の際は PSD ファイルへ「別名で保存」だ。
最終的にウェブ(Flickr)へアップロードする直前に JPEG へ変更するのだが──。
当然、このころには元の写真にあった EXIF 情報は消えているのだ。そもそも、RAW で撮った場合は、TIFF へ変換した時点で EXIF はない。
そんなことで困るのは、自分だけだ。しかし、この世で「自分が困ること」以上に重大なことが あるのだろうか。ミサイル? 不況? 食えるのか、それ?
前置きはさておき。
F6 Exif には別の JPEG ファイルから EXIF をコピーする機能がある。これを使って、編集前の EXIF をアップロードする JPEG へ張り付ければ良いのだ。
非常に優秀なことに、自動的にサムネイルを作ってくれる。自分はよくトリミングをするが、切り詰めたあとの画像からサムネイルを作成して埋め込むのだ。
──できれば「サムネイルを埋め込まない」という選択肢も欲しかったが、ゼイタクだろうか。ほかのツールで取り除けるので、とくに不満ではない。
EXIFの日付情報を一括更新
自分がレンタルした Nikon D90 には、日付が設定されていなかった。何枚か撮ったあとで気が付いたが、一年ほど前の日付になっていたのだ。
まるで今回の記事のために起こった話だが、事実である。
F6 Exif を使えば、一括して EXIF の日付情報を変更できる。「○年と○日前」とか「○分遅く」と言った指定ができるのだ。
さらに ありがたいことに、EXIF 情報を元にファイルの更新日時も変更できる。おかげで、日付のズレが直った。
そのほか、EXIF に関する操作は、すべて F6 Exif に任せられる。それくらい、多機能で使いやすい。
自分は普段、グラフィックビューアには XnView を使っている。こちらも機能が豊富だが、EXIF に関しては最低限の読み書きができる程度だ。それでもとくには困らないが、たまに EXIF を触りたいときがある。F6 Exif があると、なにかと便利だ。ぜひ、導入して欲しい。