オススメのカメラと機材
最近は愛知県のイベントへよく行っています。今年に入ってからはほぼ毎週、コスプレイヤさんをイベント会場で撮影している。
自分のカメラ── Canon EOS 7D を購入したのが 2009 年の 10 月で、いつの間にやら 5 か月も経ちました。だんだんと自分の中で、「デジタル一眼レフカメラの撮影術」がコトコトと煮込まれてきたので、これからは積極的にブログに書いていこうと思います。
内容的には、日記のほうでグチャグチャと書き散らかしている原形を、キレイに整形して仕上げる──という感じになりますね。日記のほうも、ぜひどうぞ。
さて今回は、自分が使っている機材について書きます。
何はなくとも、まずはコレ!
Reviewer: あじもす @asiamoth,
Canon EOS 7D
なぜ 7D を選ぶのか──。
キヤノンのデジタル一眼レフカメラの中でも、優等生な弟分である Canon EOS Kiss X4 ではなく、7D をポートレイトの撮影に使うのは、快適だからです。
写真の画質だけを見比べれば 7D と X4 の差は すくないけれど、ファインダの見え具合の良さと操作の快適さは、7D のほうが格段に上です。さすが、EOS の一桁番号を与えられているだけはある。
そういえば、誰だったか、ライカのユーザが「良いカメラとは、写りが良いカメラではなく、操作が心地好いカメラのことである」──と言った意味あいのことを おっしゃっていました。まさに、そのとおり!
──正直なところ、たとえば A4 サイズにプリントしたり、モニタのサイズに縮小して見たり、という状況であれば、Canon EOS 40D くらいからほとんど違いが分からないですからね……。ワザと高感度で撮ったり、わざわざモニタで等倍に見たりするのは、どこかちょっとユガンデいる。まぁ、それでこそマニアですケド。
7D くんは、自分好みにカスタマイズできるところが最高ですね!
デジタル一眼カメラのオーナであれば必見のサイト・GANREF(ガンレフ)に、自分の設定例を載せてあります。今の設定とは異なっていますが、参考にご覧ください。
GANREF | Canon EOS 7D でポートレイトを撮りまくる設定
LP-E6
デジタルカメラを買うのであれば、絶対に予備のバッテリィは買いましょう!
7D の場合、バッテリィが満タンであれば、だいたい 2,000 枚以上は撮影できます。ライブビューや動画撮影を多用しても、撮影可能な枚数は 1,000 枚を切らないでしょう。まぁ、一日の撮影分には、十分です。
でも、バッテリィの予備があるとないとでは、ココロの負担が大違い! 基本的に充電池は「使い切ってから充電する」という鉄則があるので、やっぱり二個を交互に使ったほうが良いですね。
TAMRON 28-75mm F2.8 (A09)
メインのレンズは、タムロンの A09 です。
じつは、このレンズは単純に「魚住 誠一さんが使っている」という理由だけで購入しました。好きな写真家のお一人です。
それで、買ったあとに調べてみると、コレがビックリ。GANREF の性能テストを見ると、こんなにシャープに写るレンズは、ほかにはありません。単焦点レンズよりもどシャープです。
GANREF | SP AF28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACROの性能テスト | レンズ
とくに 7D のような APS-C のカメラで使う場合には、レンズが単焦点かズームかで、ボケの量が変わってきます(フルサイズは差が少ないらしい?)。しかし、A09 でも 75mm 側に伸ばして、F2.8-3.5 あたりで撮れば、ウットリするくらいにソフトなボケ味になる。
ピントが合った部分はシャープに・背景は溶け込むようなソフト
に写り、小さくて軽くて便利──という素晴らしいレンズです。
欠点としては、キヤノンの APS-C だと焦点距離が 35mm 換算で 44.8-120mm になり、ちょっと「遠い」。イベントだと「せまい」と感じます。そのため、苦労することも多い。手ブレ補正もないし……。
でもそれが、「工夫して撮る」ことにつながり、構図をうまく取る力がつきました。感謝!
世界最高のズーム倍率と超強力な手ブレ補正機能を誇る TAMRON AF18-270mm F/3.5-6.3 DiIIVC LD Aspherical [IF] B003E も持っていますが、ポートレイトではあまり使いません。あまりボケないからですね。じつは、28-75mm も同じ焦点距離で F5.6 以上に絞ると、あまり変わらないけれど……。
Canon スピードライト 270EX
ストロボはコンパクトな 270EX です。
「いつかは 580EX II──いや、せめて 430EX II……」と呪詛のようにつぶやいている人には、このストロボは「それまでのツナギ」と思うことでしょう。
でも、自分には 270EX が愛おしい! これ、最高ですよ! 安くて軽くて小さい──と良いことずくめの一品ですね。
毎度おなじみのレンタルボンバーで、Canon EOS 50D と TAMRON 28-75mm F2.8 (A09)・ 580EX II という組み合わせを借りて試したことがあります。そしたら、思いっきり「ケラレ」て、せっかく撮らせていただいた人のお顔が「半分真っ暗」になりました……。
純正レンズ以外を 580EX II で使う場合は──という前提かもしれませんが、ストロボの「ワイドパネル」を引き出さないと、ケラレることがあるようですね。270EX はそんなメンドウなことは不要です。概念的には、「580EX II は遠く・270EX は近くを照らす」という感じでしょうか。
なにしろ 270EX はキヤノンの純正ストロボなので、カメラの本体側で調光補正もできるし、AF 補助光としても使える。ヘタに非・純正のストロボに手を出すよりも、270EX がオススメですよ!
2011-09-25T16:05:33+09:00 追記
いまなら 320EX のほうが良いです!
キヤノン スピードライト 320EX – 動画撮影に便利な LED ライト | 亜細亜ノ蛾
影とり JUMBO
ポートレイトを撮る場合、ストロボを使うのであれば、ディフューザは絶対に必要です。直射はちょっとあり得ない。そして、ディフューザは「影とり」シリーズにトドメを刺します。
自分はイベント会場で撮影をすることが多く、ほとんどの場所が暗いです。そして、天井が高かったり色味がヘンなので、「バウンス発光」が使えません。
薮田織也の プロが教える 新・女性の撮りかた講座 ~ 第17回 ストロボは反射させて使う
そうなると、ストロボを正面から照らすしかない。そんな状況でも、「影とり JUMBO」があれば、光を柔らかく当てられます。さらに、布地の面積が広いため、瞳に「キャッチライト」が入る。コレが大きい!
よく、ストロボにチョコンと付けるタイプのディフューザがありますよね。靴下みたいなモノとか。──あれ、まったく意味ないです。または、百害あって一利なし。下の記事を見れば、一目瞭然です。
フラッシュ撮影を極める。\300で作る超大型ディフューザー ~デジタル一眼レフ用~ – キャズムを超えろ!
エツミ カメラボックス モジュールクッションボックス A
ここまで読んでいただいた方の中で、カメラに詳しい人であれば、気がついたかと思います。「これは──貧者(プアマンズ)の装備だな」と。──そのトウリだ!
ということで、カメラの入れ物もケチケチしたい。最初に買ったのが、こちらのケースでした。
──が、これは 7D と 28-75 を入れるには、ビミョウに小さいです。入り口付近が、本当にあと 20mm くらい大きければいいのに、と思いました。出し入れする際に、7D のボディとバッグがこすれるんですよ。おかげで、小さなキズが……(見ないふり見ないふり)。
上記のケースは、また別のカメラ用に取っておくとして、クッションボックスも手に入れました。これはイイ!
TAMRON AF18-270mm F/3.5-6.3 DiIIVC(28-75mm よりも大きい)を付けた 7D がすっぽり入り、さらに 270EX とブロアくらいが収まります。そのままお気に入りのバッグに入れている。
また、クッションボックスを付けたままの 7D を、ストラップで肩にかけてもカワイイです。女の子だったら、デコっても楽しいですね。
終わりに
「レフ板はないのか」という声が聞こえてきそうですが、アレは自分にはまだ早い。というか、イベント会場でレフ板を使って撮影するなんて、自分にはスマートにできません。絶対に腕がぷるぷるする。想像することすら、ムリ。
追記
2010-10-31T14:54:18+09:00 追記
リンク切れの画像を変更・本文を修正(内容はそのまま)しました。
2012-05-12T14:38:52+09:00 追記
キヤノン用のレンズを 47 本も集めて、おすすめを紹介する記事を書きました! 至高のモンスタに合う 1 本のために、ぜひ参考にしてくださいね。