PENTAX 645D 体感 & トークライブ(2010/04/17 名古屋会場)
PENTAX 645D を見て・聞いて・さわれるイベントに行ってきました!
自分が参加した名古屋会場では、田中希美男氏と丹地敏明氏がトークライブの司会です。時間の都合で、田中希美男氏(Photo of the Day いつも読んでますよ!)のお話だけ聞いてきました。
- 田中希美男 氏のサイト: This is Tanaka
- 丹地敏明 氏のサイト: 丹地敏明オフィシャルサイト
ここからは、トークライブの場で田中氏が語った内容を書きます。あくまでも「asiamoth(自分です)にはこう聞こえた」程度に思ってください。
くれぐれも、このブログに書いてあることを「田中希美男が○○と言っていた」などと言いふらさないように! メモの書き間違い・聞き違いなどが考えられるからです。この記事から引用することは、もちろん大丈夫ですよ。
また、細かいところは下のリンクから 645D を購入して、じっさいに試すと分かりやすいですね!
とにかく頑丈!
645D の大きな特徴は、「フィールドで活躍できる中判デジカメ」ということ。野外でガンガン使うカメラなんですね。多くの中判(デジタル)カメラのように、無菌室のようなスタジオのみでデリケートに扱われる──、というカメラではないのです。
そのため、ボディがとんでもなく頑丈に作られている。カメラの大事な部分をアルミダイキャスト製のシャシーで覆い、さらにマグネシウム合金製のボディで包み、さらにさらに防塵・防滴構造にするために 70 か所もシーリング──、と徹底的に「耐環境性能」を上げています。
なにしろ、むき出しのマグネシウム合金製ボディの上に、田中氏(体重: 60kg 程度とのこと)が片足で立っていました。それでも、タワんだりはしないそうです。ペンタックスの社員さんたちの顔は、ゆがんだかもしれませんが……。
耐環境性能 | 645D|中判デジタル一眼レフカメラ|PENTAX
──で、(田中氏のパフォーマンスも含めて)ここまでの情報は、あらゆるメディアで書かれるはずです。みなさんも、これからイヤと言うほど「アルミダイキャスト製」と「マグネシウム合金製」という単語を目にするはず。
でも、会場では、もっとスゴい物が見られました。
一番おどろかされるのは、じつは、液晶モニタです。このモニタは、強化ガラスで作られている。ペンタックスのサイトにも強調して書かれていませんが、とても丈夫に作られています。どれくらい丈夫か、というと、
液晶モニタをマグネシウム合金製のボディでガンガン叩く
──という田中氏の攻撃でも傷が付かないくらい(←タイトルの意味)。
これは、会場に来た人じゃないと、目にすることはできないでしょう。たとえ、645D を購入した人でも体験できないはず。この、文字通り(音で)目の覚めるような場面を目撃できただけでも、会場に足を運んだカイがありました。
キッチリと頑丈すぎる液晶モニタに作ってあるため、ダサい保護シールは貼らないように、と田中氏はおっしゃっていましたよ。
田中希美男氏がオススメするレンズ
645D 用に開発されたレンズも発売されます。下の 55mm を 645D に装着すると、35mm 判換算で 43.5mm 相当になる。──って、え? 自分の Canon 7D に 28mm をつける(44.8mm 相当)よりも広角じゃないですか! どうりで、ファインダを覗いた時に世界が広かったワケだ……。
ところが、田中氏は D FA645 55mm をあまり使っておらず、フィルム時代の 645 レンズを使って撮影していたそうです。この、フィルム用の 645 レンズが付けられることが、645D の大きなアドバンテージですね。同じ中判デジカメのライ■ S2 では、こうはいかないのですよ……。
トークライブで語られた、田中氏オススメのレンズは下記のとおりです。
- ダントツでオススメのレンズ: PENTAX SMCP FA645 150mmF2.8(IF)W/C
- マクロではコレ: PENTAX SMCP FA645 マクロ 120mm F4 W/C
- 常用ズームレンズ: PENTAX SMCP FA645 45-85mm F4.5 W/C
- 中望遠ならコレ: PENTAX SMCP FA645 80-160mm F4.5 W/C
- オススメ望遠ズーム: PENTAX SMCP FA645 150-300mm F5.6ED(IF)
実際に撮影した JPEG 画像を巨大スクリーンで見せてもらいました。ズームレンズでもスミズミまで画像が解像していて、ものすごかったです!
そのため、ズームレンズを 3 本そろえて、150mm 2.8 か 120mm マクロを持つ──、と田中氏は勧めていました。中でも、150mm の解像力を力説していましたね。スナップなどには、45-85mm を使った作例が多かったです。まずは 45-85mm から、というところでしょうか。
操作はカンタン!
じっさいに、645D で試写できるコーナがありました。データの持ち帰りはできませんが、操作感を味わえます。大きくて重たいのですが、グリップが握りやすいので持っていて苦になりません。これを片手に散歩──、というのも十分に現実的ですよ(ヒント: 価格)。
田中氏が語っていたとおり、操作系は PENTAX K-7 や PENTAX K-x などの K シリーズと近いですね。K-7 で便利さを実感した、「ハイパープログラム」や「グリーンボタン」もあります。
PENTAX K-7 – 雨の日にも安心・ファインダもライブビューも楽しい : 亜細亜ノ蛾
使いこなしていくと、645D は K-7 よりもカンタンに操作ができるとのこと。なるほど、ボタンの数も多すぎず、触りやすい場所にまとまっていますね。
カスタムイメージ
ほかの PENTAX K シリーズと同様に、画像の印象を変える「カスタムイメージ」が使えます。自分が大好きな、「雅(MIYABI)」や「ほのか」が中判デジタルカメラでも使える!
「カスタムイメージ」の中で注目なのは、彩度とコントラストを高めた「リバーサルフィルム」です。このモードのことを、「Velvia(ベルビア)」モードと田中氏は連呼されていました。ご自身のブログでもハッキリと書かれていますね。
ご存じの方も多いとは思いますが、「ベルビア」とは、富士フイルムの製品です。
FUJIFILM | パーソナル製品 | フィルム/カメラ | フィルム | リバーサルフィルム
間違っても、(富士フイルムとは技術提携をしていない)ペンタックス側が、「ベルビアモード搭載!」とは言えないわけですね。ということで、ペンタックスの社員さんと田中氏との間で、このような楽しいやり取りがあったそうです。
- 田中氏:
- 「『リバーサルフィルム』モードとは、『Velvia』モードのことですよね?」
- PENTAX の中の人:
- 「いいえ、違います ^^;」
- 田中氏:
- 「では、どうして『リバーサルフィルム』モードのアイコンが富士山なんですか?」
- PENTAX の中の人:
- 「いいえ、これはキリマンジャロです!(キリッ」
──物は言いようというか、キリマンジャロ側の許可(?)は取ったのでしょうかね。問題のアイコンは、下のページからご覧ください(どう見ても /^o^\フッジサーン)。