バクマン。 #89-3 「タイトルとキャラデザ」 山田太郎と成人式

シェアする

『バクマン。』 89 ページ 「タイトルとキャラデザ」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 28 号)

Dior [ 鶴岡八幡宮 / 鎌倉 ] (by d'n'c)
(伝統のある行事とブランド)

「犯罪」にしろ「crime」にしろ──なんだかヒビキがカッコ良くないですか?

「良くない」と断言されても強引に話を続けると──。

ほら、「暴走族」とかいう恥ずかしい名称を、「珍走団」というもっと恥辱に満ちた名称で呼ぼう──という動きがありますよね(サラッと書いたけど、「暴走族」を格好いいと思うセンスはダサすぎる)。

同じように、「犯罪」を──「ぱんぬぅい」とか(?)、「強盗殺人」を「もいみりん」とか(?)、「連続■女誘拐殺人事件」も「いむっふよもっさ」とか(?)、そんな風に呼べばいいと思う。

(ヒント: 裁判書での事件名読み上げ)

新妻さんに 絶対 勝てるように

これだけ全力を注ぎ込んで、自分たちでも手応えを感じ、カヤにも分かるくらいに面白くなっているというのに──、それでも、服部の感想を聞くまでは、サイコーもシュージンも安心ができなかった。

たぶん、どのマンガ家でも、この時の 2 人と同じような心境なのでしょうね。とくに、新連載を立ち上げる前は、それこそ暗い霧の中を歩くようなものだと思う。

珍しく服部が、俺も大概やる気の ある方だが、と自画自賛しています。服部は、「やる気がある」というよりかは「やり手」という感じですけどね。

あ、身近にアフロ──雄二郎(イーカゲン王子)がいるから、比較して服部がやる気満々に思えるのかも。

ここまでずっと『完全犯罪クラブ』(仮題)で引っ張ってきましたが、やはりタイトルを変えるようです。同じ邦題の映画があると、何かとヤヤコシクなりそうですからね。それを言い出したら、『CROW』も『+NATURAL』もカブってそうだけど。

映画の感想: 『完全犯罪クラブ』 詰め込みすぎの佳作サスペンス : 亜細亜ノ蛾

主人公らしくないよ

ネーミングのセンスと言えば、『ドラゴンボール』を強くプッシュしたいです。

食べ物関係の名前が多いから、「ベジータ」や「フリーザ」・「サイヤ人」なんて誰でも思いつきそうで、鳥山明さんにか考えつかないと思う。

大体、主人公が「孫悟空」だと言うのに、『西遊記』や中国関連の命名が少ない。それにもかかわらず、世界観がしっかりと統一されているのです。

(人気取りのために)キャラクタを増やすだけ増やして、大半を腐らせている──という、某マンガとは大違いですね!

極めつけは、「ブルマ」と「トランクス」です。これだけ堂々とした全力投球なネーミングは、天才にしか許されない。ものすごくシリアスな場面で、

「トランクスーーー!!!!」

なんて叫んでも、すこしも緊張感が崩れないんですよ。

──神、としか言いようがない。

『ドラゴンボール』のネーミングが突き抜けすぎていて、いまの「ジャンプ」でピンと来る名前のキャラクタが思い浮かびません。

たとえば──みなさん、サイコーとシュージンのフルネームって、パッと出てきますか? 『BLEACH』に出てくる一護のクラスメイトを、何人知っている? 初代火影の名前は? 『ONE PIECE』のルフィのフルネームも、意外と出てこないかも。

直すべき事 ありますか?

すでに懐かしい名前になっている感もある、折原くんです。『完全』の連載が決まってから、折原に連絡した場面はありませんが──アシスタントに来てくれるのでしょうかね。

折原も、高浜や加藤のように、いつかは亜城木の事務所から巣立っていくことでしょう。それが今──『完全』の連載前でも、オカシクはないと思うのです。知らないうちに、どこかの雑誌で折原がデビューしていたりして。

いま考えると、『TRAP』の時はアシスタントが 3 人──しかも 1 人はベテランのチーフでした。『タント』では、アシスタントは 2 人で、しかも 1 人は新人だという……。アシスタントで作品の善し悪しが決まるわけでもないのですが、この時点で差が付いていましたね。

あ、そういえば、「アシスタントと作品の質」と言えば──、高浜のアシスタントに、中ナントカさんがいたなぁ……(リンゴは育ったのか?)。高浜の『BB ケンイチ』は、「アシにつぶされた」ような印象を受けましたね。

高浜ごとつぶされなかったのは、不幸中の幸い──というか、高浜がエラい!

服部によると、新しいアシスタントが 2 人も来るとのこと。また濃いキャラをしたアシがやって来るのだろうか……。ただ、誰が来ても、亜城木の 2 人はあまり影響されないんですよね。どこまでも──冷たいし……。

僕に一言 言ってくれれば

港浦が担当だったころは、新年会には絶対に参加しなければならない──という感じでした。実際には、担当者が怒られれば 済む事らしい。

自分だったら、たまの息抜きとして、ぜひとも新年会には参加したいですけどね。二次会にも……(ゴクリ……)。

シュージンは、新年会には不参加でも、成人式には出るつもり──とのこと。このあたりの感覚は共感できませんが(自分は成人式に行かなかった)、カヤのためにも、シュージンだけは成人式に出たほうが良いでしょうね。まぁ、「一生の記念」にはなることだし。

この世には、1 日だって「同じ日」はない。そう考えれば、毎日が特別な日です。

それなのに、人は記念日や式によって日を区切る。女性はとくに、そういった思い出を大切にしたがりますよね。これまた共感はできないけれど、楽しそう──とは思う。

これでは普通 すぎる

マンガの主人公らしくない──普通の人物にしてしまう俺達の弱点とは、大場さん自身の声かもしれませんね。

自分は「大場つぐみ教」の信者だから(えっ)盲信的に読んでいますが、ファン以外の目には、『バクマン。』は──地味に見えるでしょうね。

小畑健さんの画力が素晴らしいため、完全にキャラクタは見分けられる。そこに救われているのでしょう。もしも、ガモ──大場さんが、ネームそのままの絵で『バクマン。』や『DEATH NOTE』を描いていたら──、

──それでもヒットしていた──のかな……。