SONY α NEX-7
最高峰のカメラには──最高級のレンズが似合う
ソニーの新型ミラーレス一眼カメラ・「α NEX-7」は、いま 1 番おすすめのカメラです! まず、下の 3 大特長がすごい!
- 高画質: 有効約2430万画素「Exmor(エクスモア)」APS HD CMOSセンサー
- 操作しやすい: 「Tri-Dial Navi(トライ ダイヤル ナビ)」
- 見やすい: 「XGA 有機 ELファインダー」
コンパクトなミラーレス機なのにファインダを搭載している点が、カメラ好きには最高に うれしいですね! やっぱりカメラは、ファインダをのぞいて撮るほうが しっくり来る。
──ちなみに『ドラゴン・タトゥーの女』でヒロインのリスベットが持っているカメラは、ソニーの NEX シリーズです(型番は不明だが、SONY α NEX-5N と見る人が多い)。彼女みたいに、腕をピンと伸ばして撮影するのも良いですけどね!
ドラゴン・タトゥーの女 – 愚かな男は女で愚かさを増す | 亜細亜ノ蛾
ファインダだけではなく、高精細 約 92.1 万ドット 3.0 型ワイド「エクストラファイン液晶」も可動式で扱いやすく、被写体が見やすい。
カメラを振ってパノラマ写真を作り出す「スイングパノラマ」は、ソニーのカメラらしい楽しさですね。
さて今回の記事は、「NEX-7 は どれくらい高画質なのか」がメイン・ディッシュです。後半でフルサイズのカメラとも比較して検証しました。
──ハッキリ言って、ほかのメーカが出している「普通のミラーレス機」と NEX-7 では勝負にならない(圧倒的に NEX-7 の勝ち)ため、通常のデジタル一眼レフカメラとの比較になります。
Reviewer: あじもす @asiamoth,
DxOMark
映像素子の性能を数値でデータ化している「DxOMark」という海外サイトがあります。カメラ業界で、もっとも信頼できる情報を公開している場所と言えるでしょう。
このサイトでは「フィルムを思わせる温かい色合い」だとか「ノイズの乗り方が上品」などという文学的な言葉ではなく、情報は数値化されている。
DxOMark で測定した全カメラを性能の順位で並べた表は、下のページから ご覧いただけます。本体価格や発売日・メーカなどで、並べ替えや絞り込みも出来る。
DxOMark – Camera Sensor Ratings
その頂点は
2012/02/27 現在、膨大な DxOMark のリストで頂点にあるカメラは、「PHASE ONE IQ180」という 8,000 万画素を誇るデジタルバックです。
IQ180デジタルバック- フルフレームセンサーとセンサープラステクノロジ
ちなみに、PHASE ONE IQ180 の価格は 500 万円ほどですね。──あ、でも送料無料だから お得ですよ!
DxOMark でセンサの性能を比較
さて、われらが NEX-7 は、おめでたいことに現在 7 位です。PENTAX 645D や Nikon D3X といった「プロでも初恋時の告白なみに悩む」カメラに肉薄する順位を取っている……!
ライバルになりそうなカメラをほかに 4 機種選んで、テスト結果を調べました。
- Sony NEX-7, Sony α900, Sony α77 – DxOMark – Compare cameras side by side
- Nikon D7000, Canon EOS 5D MarkII – DxOMark – Compare cameras side by side
NEX-7 を含む 5 機種のデータを、下の表に まとめました。左から 3 機種までは APS-C サイズ機で、Canon 5D MarkII と Sony α900 は 35mm フルサイズです。
↓項目 / カメラ→ | SONY α NEX-7 | SONY α77 | Nikon D7000 | SONY α900 | Canon EOS 5D MarkII |
---|---|---|---|---|---|
総評: NEX-7 の画質はフルサイズ機を上回る! | |||||
全体のスコア | 81 | 78 | 80 | 79 | 79 |
色深度 (bits) | 24.1 | 24.0 | 23.5 | 23.7 | 23.7 |
ダイナミック・レンジ (Evs) | 13.4 | 13.2 | 13.9 | 12.3 | 11.9 |
許容できる感度の上限 (ISO) | 1016 | 801 | 1167 | 1431 | 1815 |
一緒に そろえたいレンズ
広角から望遠まで一本で撮影できる 18-200mm が使いやすいですね。本体と比べるとレンズが大きいけれど、全体で見れば驚くほどコンパクトです。
αレンズをお持ちの方や、新たに入門される方は、マウント・アダプタを通す手もあります。いろんな組み合わせを楽しむ「オトナの遊び」が面白い!
田中希美男氏の記事
プロカメラマン・田中希美男さんの記事も お読みくださいね!
- 発売前のテスト機について: Photo of the Day 発売日未定
- 操作性: Photo of the Day トライダイヤルナビ、すばらしいぞ
- マウントアダプタ: Photo of the Day ソニーのメッセージ
おわりに: 未来のαシリーズ
αシリーズは、ソニー以前にミノルタが開発していた時期から、ずっと同じことを言われ続けてきました。すなわち──、
「レンズのボケが素晴らしい!」
円形絞りを採用したレンズによって、焦点を外れた部分(ボケ)は なだらかに伸び、光はキレイな円形を描く──。
参考写真: MINOLTA bokeh – Flickr: Search
ソニーのデジタルαシリーズになると、あとに不名誉な言葉が続いてしまいます。
「しかし、高感度に弱い」
ソニーは自社でセンサを開発して、ニコンなどに提供している。ところが なぜか、ソニーのセンサを搭載してニコンが調整したカメラのほうが、ソニー製のカメラよりも高感度に強い。
たとえば SONY α77 と Nikon D7000 を比べても、ニコンに上を行かれている。
ソニー α77 と ニコン D7000・キヤノン EOS 7D などを比較テスト! | 亜細亜ノ蛾
今回の比較でも、やはり SONY α NEX-7 よりは、Nikon D7000 のほうが高感度の画質は上でした。しかし、じょじょに その差は縮まっています。
NEX-7 といい α77 といい、ソニーは夢のあるカメラを作るメーカだと思う。夢だけで終わらず、性能も頂点を極めつつあります。