『バクマン。』 174 ページ 「あり方と終わり方」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 19 号)
「6 月の花嫁(ジューン・ブライド)は幸せになれる」という話が あります。うまい具合に作品の世界でも梅雨の時期ですが──、亜豆とサイコーが結婚するのは まだまだ先になる。
結婚した後の生活を考えたり、結婚式場を選んだりするのは、『REVERSI』の連載が終わった後でしょうかね。しばらく時間が できるだろうから、ちょうど良かった──って、『PCP』の連載が あるのでした。
なんだか最近の展開のせいで、「月刊連載くらい余裕で描ける」という印象を強く持ってしまいます。あの修羅場は なんだったんだろう……。
バクマン。 #156-4 「余裕と修羅場」 効率とキッチン | 亜細亜ノ蛾
ラストの話 どう?
意外なことに、「真の 1 番
」に ついてサイコーは意識していなかったようです。いつも新妻エイジと張り合っていたのに……。
「『ジャンプ』で一番のマンガ家」をサイコーにプレゼントしたいから、今回ばかりはシュージンのほうが気合いを入れていますね。友だち思いな彼らしい熱意です。
後に出てくる『REVERSI』のラストを見れば分かるとおり、絵の力しだいでは大コケする可能性も ありました。サイコーの画力に最後を飾らせたことも素晴らしい!
最高の 終わり方だ
うっとりとした服部の表情が笑えます! キモい──じゃなくて、気持ちよさそうに『REVERSI』の終わりを味わっていますね。気分良く作品の最後を見送れたことは、編集者として一番の喜びでしょう。
前回の打ち合わせで服部がファンのことを気にしていたのは、ファンレターを送ってくれたファンのことを思っていたのか!
ファンレターの割合が興味深い。サイコーと亜豆の 2 人を応援するファンは、こんなにも多かったのか……! アンケートのハガキは どんなに多くても「数字」だけれど、温かい応援の手紙は一生の宝物ですね。
2 人を祝福する手紙は、亜豆にも見せて欲しい。
ところで、批判や抗議の手紙
は持ってこなくても良かったのでは? この手の手紙は編集部で確認だけして、作家に見せない方針だったはずです。
それとも、まだ正当な批判に聞こえる手紙だけを残してあって、意味不明な呪文が何倍(何十倍?)も あったのかな……。そのなかに、石沢秀光センセイも混じっていたりして。
ダントツで “菜保”役に
公開オーディションで亜豆に投票した人は 10 万人以上も いたけれど、自分には その理由が分かりませんでした。そんなに亜豆は人気だったのかな──くらいです。
『REVERSI』のコミックスを買ったファンは 90 万人近く いる
。──この事実をすっかり忘れていました! そのなかで一割くらいの人が亜豆に投票したのかな。
公開オーディションの おかげで「亜豆美保と真城最高を応援する」人の多さが感じられ、今回のファンレターでハッキリと実感できました。2 人の結婚前に、最高の祝福が もらえましたね!
『REVERSI』の最終話が載ったジャンプは、「堂々のフィナーレ !!
」なんて小さく書いてある横で──、平丸一也の『僕には通じない』の主人公がデカデカと描いてあって吹きだしました。
また平丸が全部 持っていったかー!