『バクマン。』 ラストページ 「夢と現実」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 21・22 合併号)
2008 年・夏の合併号に始まった『バクマン。』は、この 2012 年・春の合併号で終わりです。およそ 4 年間の連載でした。
長かった──なんて まったく思えなくて、まだ描かれていない話があるし、あと 80 年くらいは続いて欲しい!
アニメの OVA みたいに、『バクマン。』もコミックスだけで続編を出す──なんて どうでしょうか? 作中作も山ほどあってネタには困りません、よね?→関係者各位
僕達のマンガが アニメになって
10 年前──運命の あの日と同じ場所に立つ亜豆は、その可憐さが一段と増しています。──あの時はシュージンが大事な話をしに来たと思って、「なんか嫌(や)だな
」なんて思っていましたけどね!
一方のサイコーは、やっぱり 10 年前と同じように、亜豆の美しさに目を奪われている。ちゃんと「その言葉」を言えるのかな……。
──まさかの ここで「ピンポンダッシュで逃走するサイコー END」か!?(だったら神)
その夢が 叶ったから
第 1 話のサイコーは、舞い上がって思わず告白してしまった感じでした。こんなにキレイな子がクラスにいて、初めて会話をした直後にプロポーズできたなんて、よく考えたら すごい度胸ですけどね!
小豆の解凍──もとい亜豆の回答もインターホン越しでした。いわゆる「若気の至り」みたいに冗談で済まされそうな約束です。
それを 10 年間も、お互いに思い続けてきた──。
ああ、ついにサイコーから亜豆に「結婚して ください !!!
」と言えたな──という感慨深い場面です。いつもいつも大切な場面で変な顔をしてしまうサイコーでしたが、今回ばかりは引き締まった表情で言えました!
亜豆…… 真城くん……
「もう ひとつの 約束
」って覚えていますか?
これは、『+NATURAL』の声優オーディションから『卒業』したあとの「真城くん 今度会ったら キスしよ
」ですよ。最後まで亜豆らしい分かりにくさ!
バクマン。 #93-1 「中央と最強」 積極的と小学生 | 亜細亜ノ蛾
今後も たとえば台所で料理を作っている亜豆から、「今日って何の日か覚えてる?(包丁を片手にしながら)」と ことあるごとにサイコーは質問されるのだろうな……。
「意地っ張り×意地っ張り」な 2 人だから、衝突することもあるでしょう。「もう 実家に帰ります!」と言い出すかもしれない──サイコーが(えっ)。
でも、それも一緒にいるからこそです。離ればなれだったら、ろくにケンカも できやしない。愛は離れている時間に育つものですが、サイコーと亜豆には もう十分でしょう!
いつまでもいつまでも、お幸せに──。
これからは ずっと隣に いられるね
(そもそも離れていたのは亜豆のせいですケド)
おわりに
あー、おもしろかったー!
この 4 年間は、自分のなかでは あっという間に過ぎました。毎回毎回「今回も おもしろかった!」を長々と文字にしてきて、最近ようやく『バクマン。』という作品が分かってきたように感じます。
なにより、「亜豆美保って かわいかったんだ」という事実を「再発見」したのは、この間の「アズキュン ナイト」の一件あたりからでした。それまでは、あきらかにカヤのほうが魅力的に描かれていたと思う。
岩瀬愛子も良いキャラだった! ちょうど上で取り上げた第 11 巻を読み返すと、新妻エイジのところへ岩瀬が「通い妻
」していて(ごくり……)、赤面した彼女が美しすぎます! 2 人は絶対くっつくと思ったんだけどなー。
蒼樹紅は、最初期のピリピリした感じがスパイスとなって、シュージンとの「もしかして…… KOI?」が生きていたし、後半の「平丸一也を尻に敷く準備」が着々と進む様子が微笑ましい。結婚式を見たかった!
女性陣ばかり注目していますが──、エイジの世界一への目標や、高浜昇陽の野心、福田真太の快進撃、静河流の復活、中井巧朗のイケメン計画──などなど、描いて欲しい場面が目白押しコンボですよ!
そして、自分が一番好きだった亜城木夢叶作品である『PCP』は、いまも連載が続いているはずです。中学生になった安之城舞の発育具合(ごごごごくり……)は どうなったんだー!(けっきょく女性キャラか)
まだコミックスが一月に一冊ずつ・合計 3 冊も出るから、『バクマン。』の感想は続きます。まだまだまだ書くことは あるぞ! なんだったら、第 1 話から書き直すかも!?(予定は未定)
さて、本編の感想の締めくくりとして、作者からの「ジャンプ」巻末コメントを引用します。自分の言葉で終わりたかったのですが、もう宇宙ひろしと言えども、大事な時に こんなことを書けるのは この方だけですね!
乾いた鼻糞が自然に落ちるのを治したいです。今までありがとうございましたあ! (つぐみ)
コメント
はじめまして。いつもあじもす様のブログ、楽しく拝見しています。
バクマン。と銀魂とSKETDANCEが好きな、月李と申します。
バクマンの突然の終了、とても驚きました。正直、後一カ月くらいかな、とは思っていたのですが……。気持ちの整理がつくまで、一週間くらいかかってしまいました。
二年前の秋にはまり、一年前の春に全巻をそろえ、今でも一番面白い漫画として自分の中に君臨しています。バクマンがジャンプにはまったきっかけでもあるので、バクマンを読んでいなかったら人生が変わっていたかも、と思います。
遅くなりましたが、本題に。
私の中では、「良いラストだったけれど最高のラストでは無い」という感じです。最近のハード展開に違和感を感じていたのが原因かもしれないです。
でも、大好きなラストです。あんな風にプロポーズされてみたいです! ああいう恋愛は……。
あじもす様のブログを読むようになってもう半年がすぎたころかなぁ、と思っています。初コメントが最終回になってしまったのは残念でしかたないです。
これからもまだコミックスの感想などあるようなので、楽しみにしています!またコメントするかもしれません。よろしくお願いします。
長文、駄文失礼いたしました。
PS.私は名古屋に住んでいます。どこかですれ違ったことがあるかもしれませんね。あと、森博嗣さんも大好きです。
月李さんへ:
こんばんは、初めまして!
そうそう、プロポーズ自体はステキだったけれど、
けっこう不満が残る最後でしたよね!
なるべく記事では良い面を見るようにしていますが、
ナゴヤドーム 3 個分くらい 残念な気持ちです。
毎月のようにセンタ・カラーも あったし、
掲載の順番も中ほどが多かったのに、
まるで打ち切りのような終わり方だよなぁ……。
しかし、恋愛もマンガも小説も
その後ろ髪を引かれる感覚は大事で、
「また会いたい(読みたい)!」
という気持ちをくすぐります。
ということで、
「G シリーズの続き早く頼む→森先生」ですよねー。
──じゃなくて、
大場・小畑コンビの次回作にも期待します!