「虚構新聞」騒動
先日、「虚構新聞社」にて下の記事が公開されました。
そして、この記事を読んだ「デマッター」──もとい「何も考えずに RT ッター」──もとい Twitter で、この(小中学生でも分かるだろ……な)ウソのニュースが事実として「【拡散希望】」したのです。
さまざまな意見がインターネット上に飛び交う大問題となり、「虚構新聞社」の社主である UK 氏が ツイッターで「はいはい、サーセンしたー(てへぺろ☆」と お詫びする事態にまで発展しました。
山本一郎氏が各サイトの見解をまとめています。
これらの意見に共通する点は、「だました側・だまされた側」に分ける視点です。ここが自分には引っかかりました。どういうことかと言うと──。
「だまされた」とは
「橋下市長、市内の小中学生にツイッターを義務化」というタイトルだけを読んで事実だと受け取った人や、あるいはリンク先を読んでも なお本当だと思っている「ゆとりある人」は、たしかに「騙された」という日本語の意味には該当しています。
ただ、「だまされた」とは受け身の立場であり、つまりは「私は被害者だ!」と言っているに等しい。
ところが自分の目から見れば、彼らは「デマを広げた張本人」という「加害者」にしか思えません。彼らは今後も、誰か著名人がヘマをやらかしたり失言するたびに、下世話な野次馬根性で RT すると思います。
この「被害者の顔をして他人に迷惑をかける人々」という構図は、最近になって急に目立つようになった気がする。
悪いのは誰か
ここで あらためて、誰が悪いのかを考えてみます。
- 公人とは言え写真入りの本名で虚構の記事を書いた社主
- 事実かどうかも確認せずに広めたツイッター民
タイトルだけで先導的に煽ってPVを稼ぐクソブログ(ここ含む)
この 3 者が 3 者とも全員悪いに決まっている!
今回の件で悪くない人物と言ったら、当の橋下徹 大阪市長だけでしょう。「ガガ、デップさんが市職員なら断る」とかギャグをカマしていることは さておき。
今後の「虚構新聞」
これだけ騒がれたら「虚構新聞」も おとなしくなるだろう──と期待や心配をしている人は、今後もサクサク釣られるでしょう。
上で書いたようにツイッターでサラッと謝罪(「ちっ、うっせーなー」)を済ませたり、下の特集ページに坂本義太夫・京都大学教授を登場させつつ「こんなに PV 稼いだぞー☆」と自慢したり、社主の「まったく こりない 悪びれない」な態度が良いですね!
これからも定期的にインターネッツを盛り上げてくれることでしょう! ツイッター民の おかげで。
おわりに
「レディ・ガガ様以外は みんな悪い!」という結論になりました(えー)。
でも、当たり障りのないことばかり書くサイトや、「メシなう」しかツイートしない人や、「今日の昼ご飯(写メ付き)」しかないブログばかりでは、インターネットが つまらなくなります。
実害さえ出さなければ、デマを流しても釣られてもアフィリエイト付きで記事を書いても ええじゃないか!
「みんなわるくて、みんないい」のです!