劇場版 『魔法少女まどか☆マギカ』
劇場版『まど☆マギ』は、超・濃縮された極上の体験でした! 前半だけで心も体もグッタリとして、後半は「魔女の口づけ」(by. マミさん)状態でスクリーンに全身が釘付けです!
テレビ版やBD/DVD 版の『魔法少女まどか☆マギカ』との違いは、本当に ごくわずかでした。あくまでも「総集編」という位置づけですね。
- 前編は 1-8 話分・200 分間くらいを 130 分間に濃縮
- 後編は 9-12 話分・100 分間くらい を 109 分間へ増量
- オープニングとエンディングは、ほぼ完全にリニューアル
- 新規シーンやセリフは少ない
- 重大なストーリィの変更は皆無
- ──つまり、マミさんケーキ食べすぎ・マミりすぎ(いつものこと)
──ところが! 後編のエンド・ロールの直後に驚きの映像が流れます! たとえ何があっても ここはお見逃しなく!
まずは予告編の映像をご覧ください!
前編 「始まりの物語」
テレビ版の映像を魔法少女まどか☆マギカ – ニコニコチャンネルで熱狂した時と、基本的な感想は変わりません。くわしくは下の記事をお読みくださいね!
- 魔法少女まどか☆マギカ 第 1・2 話 – それは夢にも見るような…… | 亜細亜ノ蛾
- 魔法少女まどか☆マギカ 第 3・4 話 – 奇跡と魔法には恐怖が付き物 | 亜細亜ノ蛾
- 魔法少女まどか☆マギカ 第 5・6 話 – 後悔よりもお菓子を食うかい? | 亜細亜ノ蛾
- 魔法少女まどか☆マギカ 第 7・8 話 – 本当に向き合うべきは | 亜細亜ノ蛾
- 魔法少女まどか☆マギカ 第 9 話 – 魔女が許さない存在 | 亜細亜ノ蛾
ただし、物語の主要な部分を圧縮してあるため、ほかの 2 時間超な映画より何倍も情報の密度が濃い! 快楽と苦痛をグッチャグチャに混ぜて、すべて一気飲みする感覚でした。
『マミさんのテーマ』と言えば「マーミー♪ ■ーナニー♪」ですが(?)、Kalafina の歌う日本語の歌詞バージョン・『未来』が劇中に流れて盛り上がりました!
Kalafina – 未来 (Studio Live) – YouTube
そのマミさんですが──、第 3 話の「アレ」の場面が すさまじかった……。おそらくテレビ版と映像は同じですが、効果音が追加されています。そう、より効果的で現実味のある音が……。
マンガ版の『まど☆マギ』では、一足先に効果音の追加が ありました。ネットでは「マミぱく」とか「mogu mogu」とか書かれているけれど、本当は「マミさん ガリ ポキ グチュ」やったんや……。
- 巴マミ
- 「まあ、私が『ガリ』だなんて……///(もう何も聞いてない」
ここまで「マミさん」こと巴マミのことしか書いていないけれど──、
前編は「美樹さやかの物語」でした!
さやかの名場面ばかりを繋いであるのでは──と思うくらいです。あいかわらず物語の本質を突いた質問(魔法少女と魔女の関係)をしているし、変身後の髪飾りが一新(ff・フォルティッシモの形)している。
名セリフ中の名セリフ・「あたしって、ほんとバカ
」は大事なことなので 2 度言いました(前後編で)。スタッフに愛されすぎぃー!
まぁ、けっきょく救われないんですけどね(ボソッ
前編で残念だったことは、冒頭にあった「夢」の場面がカットされたことです!
あの場面がなかったから、鹿目まどかが言う「夢の中で会った、ような……
」の意味が ぼやけるし、暁美ほむらが一段と不思議ちゃんでした。
さらには「文武両道で才色兼備かと思いきや 実はサイコな電波さん
」の前半部分に当たる映像もないから、さやかの空回りが加速しています。
うーん、やはり BD/DVD も観て欲しいな……。
それでも、新しく作られた百合百合しいオープニングで「萌え上がれー!」な気分になったし、ClariS が歌う新曲の『ルミナス』も良かった。それに、不満が残るからこそ「次」に期待できます!
後編 「永遠の物語」
後編の感想も、詳細はテレビ版の感想をどうぞ!
- 魔法少女まどか☆マギカ 第 10 話 – 頼らない、倒れない | 亜細亜ノ蛾
- 魔法少女まどか☆マギカ 第 11 話 – 最後まで残る思い | 亜細亜ノ蛾
- 魔法少女まどか☆マギカ 第 12 話 – 最高の出会いと別れ | 亜細亜ノ蛾
テレビ版と前後編との差で一番気になったことは、キュゥべえの顔でした。彼(?)の腹黒さは 変わらずだけど、「かわいらしさ」・「あざとさ」が皆無になり、より化け物じみています。
キュゥべえとは (キュゥベエとは) [単語記事] – ニコニコ大百科
具体的には──、キュゥべえの顔文字は「(◕‿‿◕) 」と書かれることが多いけれど、劇場版では「(◕ ω ◕) 」と おちょぼ口になっていました(口? 鼻?)。顔文字だと かわいいけれど、アニメ絵だと不気味です!
佐倉 杏子の「独りぼっちは、寂しいもんな
」の場面は、新規映像も追加されて見応えが増していました! ついでに痛々しさも増大していて、より泣けましたね……。
魔法少女の変身シーンは すべて新規に描き下ろしです。なかでも杏子の変身は、激しく荒々しく・そして華やか──という彼女の両面が よく出ていました。
まさかの「まどか文字(魔女文字)」によるエンディングに驚きつつ、Kalafinaの新曲・『ひかりふる』を味わいました。前編 ED 曲の『Magia』も劇場版仕様で素晴らしい!
おわりに
早乙女 和子先生のセリフや背景が豪華になった一方で、やっぱり まどかママ(鹿目 詢子)のウィスキィは飲めば飲むほど量が増えている……。
冒頭の「対・ワルプルギスの夜」のシーンを追加して、修正も仕上げた「完全版・『魔法少女まどか☆マギカ』 BOX」を出すべきですね!
劇場版の新章・『魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語』が 2013 年に公開の予定なので、その直前にボックスが来ると良さそう!(重要な情報をサラッと