松井 優征 『暗殺教室』 9 「衝撃の時間」
ついに潮田 渚が、あの必殺技を使う……!
そんな完全にバトル・マンガ展開から第 9 巻は始まります! もともと「地球を滅ぼす超生物を倒せ!」な「中二病的バトル物」として連載開始しましたが(!?)、とうとうアリガチな展開に堕するのか……。
──といった心配は無用でした! もはやギャグすれすれな「能力バトル」に流れることなく、あくまで『暗殺教室』らしくラスボスとの戦いを描いています!
Reviewer: あじもす @asiamoth,
第 9 巻の見どころ
この巻は、渚から始まり竹林 考太郎に終わりました。
その合間に、いくつもの恋愛が花を咲かせ──ないままツボミに戻っています。とくに、イリーナ・イェラビッチの「殺白
(ころはく)」は、普段の彼女こそ演技と思わせる悲惨さでしたね……。
一番ビックリしたのは、巻末のクイズです!
第 5 巻から第 8 巻までの 4 連クイズで前原 陽斗を「殺っちまった
」犯人を明かしていますが──、彼女の犯行とは驚きました! 自分は前巻の問題が解けなかったから、まさに「衝撃」の回答ですよ!
なるほど、もう一度 読み返してみれば、第 74 話 「怖い時間」で彼女は前原とペアを組んでいるし、第 79 話 「支配者の時間・2 時間目」で(竹林の?)イメージでは真正面から前原に抱きついている(ように見えた)。
たぶん、自分がボンヤリと読んで(彼女自身と同様に)恋心に気がつかなかっただけで、クラスの みんなには周知の事実なのでしょうね。前巻までにも、彼女と前原が接近している場面が あるのかも。
個人的に「押し暗(殺者)」な不破 優月も良かった!
コミックス描き下ろしのプロフィールを見て、不破に少年誌・青年誌を見せた場合の反応に萌えます! いったい彼女は青年誌のナニを見たのか、小一時間×24 くらい問い詰めたい!(はあはあ)
──まぁ、「大学生くらいの初恋で あっさりと男慣れして急激にレベル・アップ」しそうなタイプですけどね(偏見)。
このブログの感想記事
- 暗殺教室 第 71 話 「叱咤の時間」 案ずるより笑むが易し
- 暗殺教室 第 72 話 「音の時間」 悪しき鷹は音が高い
- 暗殺教室 第 73 話 「大人の時間・二時間目」 大人は大口
- 暗殺教室 第 74 話 「怖い時間」 蚊と闇夜ほど怖いものはない
- 暗殺教室 第 75 話 「殺しの時間」 好奇心は恋を生かす
- 暗殺教室 第 76 話 「衝撃の時間」 晴天の死神
- 暗殺教室 第 77 話 「呪いの時間」 人を呪わば組二つ
- 暗殺教室 第 78 話 「竹林の時間」 竹に竜
- 暗殺教室 第 79 話 「支配者の時間・2 時間目」 盾と鞭
おわりに
題名は「足下から鳥が立つ
」から借りました。
「──雉(きじ)が立つ」とも言うようですね。現代ではキジを見る機会が少ないから、こちらのほうが衝撃的でしょう。ただ、「キジって何?」という人も多そう。
第 76 話 「衝撃の時間」の「衝撃」には、E 組を抜ける生徒も含まれている。しかし、自分は(ようやく本名が明かされた)ロヴロ・ブロフスキと「死神」との接触のほうがショックを受けました。
殺せんせーの隣にも死神は立つのか──?