『HUNTER×HUNTER』 No.344 「著者」
懐かしい人物が再登場しました!
作中の時間ではなく現実時間で何年ぶりかの人物が出ています。過去の回想シーンでは、ある意味「新登場」と言っても良いくらいに若い姿が描かれている。
主人公が不在の状態も終わりを迎えつつありますが──、予想もしていなかった事件に度肝を抜かれました!
「暗黒大陸」の「厄災」も驚異を見せ始めている。
不安は つのる一方ですが、それ以上に期待して先の展開を待っています! 今回は みんな座って話しているばかりだけれど、それでも面白いんだよなー。
旅立ちの前に
クラピカは、今日もスネ子さんでした。
ゴンやキルア・レオリオと 4 人で組んでいた時(懐かしい!)には、「私は いい仲間を 持った
」なんて言っていたのに、「迎える人も帰る場所も オレには何一つ無いのに
」なんて やさぐれている。
HUNTER×HUNTER 12 巻 「9 月 4 日 その 2」 1 – 四の死の詩と使徒 | 亜細亜ノ蛾
せっかく集めた「緋の眼」にも悲しい点がある。
何人もの「獣
」を脅し すかし 金を渡して
同胞たちの形見を集め、ようやく残りの 1 つになったけれど──、どれが親友であるパイロや親族の眼かは分かりません。「クルタ族の誰かの眼」でしか ない。
(遺体の一部でも残っていれば DNA 鑑定や念能力で判別できそうだけれど、それはそれで物悲しいな……)
それでも、クラピカが「オレの旅
」を始めようとしていることは、素直に祝福して あげたい。
報復の終わったクラピカが自分自身の翼で飛び立てるように、レオリオかゴン(ついでにキルア)が支えてくれるでしょう。
あるいは、カイトのところへ連れて行って、ふくれっ面をひっぱたいて もらう荒療治も効きそうです(クラピカ×カイト END!?)。
まさかの戦闘要員
前回、ジンに歯向かってきたのは「梅さん」でした。
二番手に「セーラ服 JK ロボ子」が来ることは読めたけれど、まさか「パッツン・ファット」が率先して立ち向かってくるとは意外です!
でもパッツンは、なんとなく服装の感じがツェズゲラと似ているから、最初は威勢が良いけれど「噛ませ犬キャラ」なんじゃないかな。「陰獣」的な臭いもプンプンしてくる!
ふと思ったけれど、もしかしてロボ子とパッツンのコンビって、ロビンちゃんとロボコンのイメージだったりして。
ビヨンドから提示されて報酬の倍をジンが出すということは、合計で 3 倍の金が手に入る 単純計算で 1 人につき何十億ジェニー そこまでして No.2 に こだわる理由は何だろう
認める条件
昨日の記事に書いたように、「誠意は お金の金額で示す
」がテーマの 1 つでした。
暗殺教室 第 96 話 「ビフォーの時間」 木登りは咎めず | 亜細亜ノ蛾
ジンは、ここへ「友だち作り」に来たわけでは ありません。言うならば「仕事仲間」を集めるために来て、そこで彼らの「上司」に なろうとしている。
だから、初対面の相手に報酬の話を出したのは、奇妙でも なんでもない。むしろ腕っ節だけで屈服させようとしているほうが異常です。
ところが、バトル・マンガに読み慣れていると意表を突かれたように感じてしまう。これも冨樫マジックですね!
さて、ここで(よりによって今週号の)『食戟のソーマ』で葉山アキラが語ったセリフをお聞きください。
- 葉山
- 「
俺が目指すは 頂点だ No.2 で 居続ける事に 必死な料理人(やつ)が 俺の相手になる 訳が無い…
」 - パリストン
- 「
ですねーーーー♪
」
──いや、おそらくジンは、いつかはビヨンドと対等以上に なろうと考えているはず。
アイザック・ネテロとジンとの絡みは見られなかった分だけ、ビヨンドとジンの言い争いが早く見てみたい!(争うことが前提)
かつての仲間たち
ネテロ前会長の仲間が明かされました!
AIZACK NETERRO
に同行した ZZIGG ZOLDYCK
(ジグ? ジッグ?)は、ゼノ・ゾルディックの父親だと思われます。No.264 「突入 4」で 1 コマだけ描かれていました。
「キメラ・アント編」ではネテロはゼノとコンビを組んでいます。ZZIGG は すでに亡くなっているのか、それとも──まだ暗黒大陸をさまよっていたりして!?
おばあちゃんという印象しかなかったリンネ・オードブル(LINNET AUDOBLE
)も若い! ビスケット・クルーガーと違って「若作り」には励まなかったようですが、冨樫キャラだから戦闘状態に入るとピチピチしだしそう。
「ネテロに 生き返ってもらって もっぺん 会長やって もらいたいと 思ってるよ
」と No.329 「密偵」で語っていた時は「もー おばあちゃんたら ボケちゃってー」という感じのリンネでしたが──、もしかして暗黒大陸には「死者を蘇らせる薬」が あったりして!?
(その前にナニカの願いで復活できないかな。さすがに遺体すら残っていないだろうからムリか)
ド迫力の見開き手描きページでしたね!
よく見ると、じつはネテロ一行が描かれています。場所は右下で、なぜか自分は 0.2 秒くらいで すぐに見つけました(ドヤ顔しながら)。
妹思いの兄
片目の男は、最初は「金に汚い男」に思わされました。
「どうせビヨンドが 提示した金額
より水増ししているんだろう」なんて考えてしまう。大金を手に 入れてオサラバ
──と だまされた人も多いはずです。
ところが数ページ読み進むだけで、簡単に前髪くんの印象が変わってしまう。こういった印象の激変は、冨樫 義博先生の得意とするところです。
妹が入院している 施設の経営を 休載し維持していく
ために全額を使った前髪氏ですが、単純に「もっと充実した設備の病院へ移す」ことを選ばなかった理由は何だろう? 施設にも恩があるからかな。
ハンター試験中のレオリオの告白──亡くなった友人のような難病患者を救う──と同じような話ですが、ベタでも こういう感動話に弱い自分は うるっときました!
初登場時は手塚 治虫キャラに見えた前髪モッサリの男は、描き慣れた線で見るとシュート・マクマホンに似ています。彼も片方の目を封印していたし。
傾向と対策
急にジンの「暗黒大陸講座」が始まりました。
つい先ほどまで臨戦態勢だったポッチャリくん(棒)まで真剣に聞き入っている。今から攻略する戦地のことをどれだけ知っているかも、自分が従う人間に要求したい要素だから、これは当然と言えるでしょう。
というか、「5大厄災
」や新大陸のことを、メンバたちはビヨンドから何も聞いていなかったのかよ!
それでもビヨンドに ついていく理由は、ひとえにビヨンド自身のカリスマ性からでしょうね。
「ぐるぐるメガネ」が最後に気がついたように、「究極の 長寿食ニトロ米
」や「万病に効く 香草
」の力で、おそらくドン・フリークスは 300 年以上も生きている。
そう考えると、これから大陸を攻略する人たちのなかにも、同じく超長寿命の人間が出てくるのかも。とくに王族など権力者は不老不死を願うでしょう。
ということは、『ハンター』も 100 巻くらいまで続くかも しれません!(希望) でも、「ゴンさん(256 歳)」とか、ファンは ついてこられるのかなぁ……。
進化か退化か
オーラが 出ない
ゴンにビックリしました!
ナニカの能力で体は元通りになったけれど、すでにオーラは使い果たしてしまったのか……。常人でも わずかにオーラを放出し続けているはずですが、その微量なオーラを見ることすら できなくなっている。
思えば「天空闘技場編」から念能力が中心の話でした。
カードを駆使する「グリードアイランド編」ですら、プレイヤやモンスタとの戦いは念と格闘が主軸です。
しかし、暗黒大陸では話が違ってくる。
なにしろ、ネテロやゾルディック家クラスの念すら通用しません。グリードアイランド(G・I)よりもアイテムを主軸にしたり、新たな能力が出現したりするのでしょうか……?
ジンが G・I を作った理由は、「ゴンを鍛えるため」が 1 つだったことは間違いありません。それと、「アイテムの利用に慣れるため」だったとも考えました。
いずれにせよ、G・I は『新大陸紀行
』の文献を参考にした可能性が高い。
ドンは、ジンとゴンの先祖に違いないから、代々フリークス家に伝わっている書物とも考えられます。数々の遺跡を修繕してきた遺跡ハンターのジンなら、国際環境許可庁などに喜んで提供するはず。
──そしてミトさんは、ゴンに見られないようにポーイと投げ捨てていた(ありそう)。
本心が見え隠れ
レオリオが人見知り
なんてするはずが ありません!
「早く お前に会いたい」ってことだよ! 言わせんな恥ずかしい! ですよねー。
何度もクラピカメール・アドレスを聞きだそうとするレオリオは、まるで片思いの女の子みたいで乙女ちくね、でした。
ただ、暗黒大陸の上陸後や その前の乗船中は、おそらくレオリオはチードル・クラピカはミザイとチームを組むでしょう。なにも勝手が分からない「十二支ん」や大陸で、新人同士でイチャついていたら仕事に なりません。
おわりに
この記事のタイトルとは関係が無い(棒)けれど、下の本が面白かった。
ただ、世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」
という副題よりも、「ウメハラ自伝」がピッタリと合います。これを読んで普通のビジネス・マンがバリバリ仕事ができるかと言うと、ちょっと難しいと思う。