『暗殺教室』 第 110 話 「世界の時間」
ようやく「死神」の脅威が去りました。
終わってしまえば たいしたことの無い相手に感じますが、それは怪物・烏間 惟臣が いたからです。生徒たちだけだったら、かなり危険だったでしょう。
それでは、殺せんせーも危なかったのかと言えば──。
選べない選択肢
苦悩する烏間には既視感が あります!
『レベルE』のクラフト隊長も、バカ王子だけを封じ込めようとして、烏間と同じ悩みに悶えていました。あの時も「無関係な一般人」を犠牲にすれば──という二択を迫られている。
「E 組の生徒たちと、地球の全人類と、どちらの命が重いのか?」
これは、『暗殺教室』で繰り返し描かれていた主題の 1 つです。殺せんせーが おどけているせいで笑いの場面に見えますが、いつか その選択を迫られるのでは──と考えていました。
遅すぎる先手
ところが、さりげなく今回は急展開です!
「生徒を巻き込んだ場合には賞金が無効になる」という条件は、死神やシロのように ズルい手段を封じる最良の一手ですよ!
なぜ、いままで この条件が無かったのか!
ただ、別の不安も残っています。
なにも E 組の生徒に限らなくても、「そこら辺にいる一般市民」を人質に取ってしまえば、殺せんせーや烏間・生徒たちは うかつに手を出せません。シロあたりが使ってきそうな手です。
たとえば、「生徒の親を監禁する」とか──。
目覚めの時
潮田 渚が ようやく正気に戻りました。
「世界一の殺し屋」の技術を目の当たりにして、渚は悪い意味で影響を受けかけている。このまま放置していたら、死神と同じようにスキルに溺れてしまったかも。
そんな渚を、触手一つで元に戻す殺せんせーがスゴい!
「影響を与えた者が 愚かだったのです
」と死神を見下ろしながら言った言葉は、潮田にも向けられています。
ささやかな贈り物
烏間からイリーナへのプレゼントが良かった!
まるで「王道ラブコメ」のような心暖まる場面です。ムードが無くて不器用だけに、烏間の誠意が伝わってくる。
イリーナ・イェラビッチが素直な笑顔で受け取ったことも満点です! よけいな言葉よりも、澄んだ瞳で見つめるだけで十分ですね!
それは それとして。
中村 莉桜が乗り気になっているし、思う存分にナントカカントカを発散して欲しかった!
各国の思惑
シロが知っているという「死神の正体」が気になる!
死神は、もともと普通の子どもだった はずです。また堀部イトナのように、触手の移植にも耐えられる素質や、内に秘めた闘志を見抜いた──ということでしょうか。
「最終兵器
」の準備が進んでいく──。
「最終暗殺 プロジェクト
」も気がかりです。
上記の条件があるから、「とんでもない 超技術
」とやらが生徒に危害を加えることはないでしょう。しかし、生徒たちの努力や苦労を無にするほど「ズルくさい手段」に思える……。
いずれにせよ、まだ 5 か月ほどの猶予があります。
それまでに E 組だけで暗殺を終わらせれば問題ない。烏間も早期決着を望んでいます。
おわりに
倉橋 陽菜乃の失恋が ほぼ確定してしまいました!
とうとう烏間から「よしよし」されなかった分は、矢田 桃花が慰めています。これは──倉橋の「男なんて!」展開がクルー!?
矢田の格好良さには、「脱巨乳!!」な茅野カエデまで陥落していました。着々と「矢田ハーレム」が築かれつつある……!(のか?)
暗殺教室 第 66 話 「女子の時間」 女の一蹴 岩をも砕く | 亜細亜ノ蛾
イリーナの車に注目です!
ナンバが「1117
」で、ギリギリ「イリーナ」と読める、かな。外国人で数字の日本語読みを意識するとは、日本語が堪能にもホドがある!
題名は「代が変われば世が変わる
」から借りました。
現代では、代替わりよりも切実な問題が あります! 上司が替わると、何もかも変わってしまう。会社では人間関係が すべて──と思ってしまう瞬間です。
自分にも、そんな時期が あったな──(遠い目)。