松井 優征 『暗殺教室』 13 「進路の時間」
烏間 惟臣 vs.「死神」戦も大詰めです!
化け物同士の戦いに、イリーナ・イェラビッチも関わってくる。いつものシリアスと笑いの絶妙なバランスに、ラブ・ストーリィも楽しめる話でした。
潮田 渚の母親登場に進路相談・学園祭──と盛りだくさんの 13 巻です!
第 13 巻の見どころ
死神戦は、終わったあとも面白かった!
いちだんと仲が深まったイリーナと烏間は、今後が気になるコンビです。さすが、本作品で一番 2 人きりで描かれたカップルですね! (参照: 『名簿の時間 暗殺教室 公式キャラクターブック』)
シロが言う「死神の正体
」も見逃せない。
「最終兵器
」とは死神のことなのか、それとも別の兵器なのか──。
渚の進路も興味深い。
「現時点では E 組で一番の暗殺者」である潮田だけに、殺し屋という選択肢も あるのでは──と思わせる。それは、「殺せんせーは本当に『暗殺者』を育てたいのか?」というテーマにも繋がります。
しかし、あの母親──潮田 広海が許さないでしょうね。まあ、赤羽カルマが言うように、モロッコ or タイかなぁ……。
カルマの進路は、じつに彼らしい!
いつも「上から目線」なカルマだけに、日本全体を客観視しています。寺坂 竜馬や中村 莉桜と一緒に、日本を裏から表から牛耳る姿が見えてくる。
菅谷 創介の人物紹介が格好良い!
まず、紹介文がロックしている! そして、描きおろしのイラストは、まるでラスボスのような貫録です! 本当のボスは【自主規制】なのに……。
E 組の中では勉強の苦手な菅谷ですが、大好きな美術のためならサッサと高校受験──どころか大学受験の分まで終わらせそうです。
モテ男と言えば前原 陽斗ですが、菅谷も かなりの有望株に見える。優しくしてくれそう! でも、ヒモ男に なる確率は、菅谷のほうが高いかもなぁ……。
このブログの感想記事
- 暗殺教室 第 107 話 「『死神』の時間・7 時間目」 殺し屋に道を聞かば、夕べに死すとも可なり
- 暗殺教室 第 108 話 「『死神』の時間・8 時間目」 朝には紅顔ありて、夕べには骸骨となる
- 暗殺教室 第 109 話 「『死神』の時間・9 時間目」 親が死んでも職選び
- 暗殺教室 第 110 話 「世界の時間」 年が変われば世が変わる
- 暗殺教室 第 111 話 「進路の時間」 勝てば進路の日和あり
- 暗殺教室 第 112 話 「2 周目の時間」 打つも撫でるも親の怨
- 暗殺教室 第 113 話 「1 周目の時間」 かわいい子には縄をせよ
- 暗殺教室 第 114 話 「渚の時間」 寄る渚には勝てぬ
- 暗殺教室 第 115 話 「学園祭の時間」 どんぐりで勢くらべ
おわりに
題名は「待てば海路の日和あり
」から借りました。
まったく原形が無いし、渚の状況からすると待っていては自分の人生が選べません。やはり、女装した男の娘しか道は無いのか!?(ガタッ
松井優征先生は、本当に狂気の描き方がウマい!
とくに、「普通そうに見える狂人」を描かせたら天下一品です。一目見たときからヤバそうな人よりも、急にクレイジィな表情を出す人間のほうが恐い。
その真骨頂は、しばらく先に登場する──。