『バクマン。』 「age13」
『バクマン。』が「ジャンプ」本誌に帰ってきました!
映画版『バクマン。』の公開を記念した読切です! センタ・カラーが「いつもの『バクマン。』」で感動しました!
主人公コンビが出会う前を前後編で描きます。
自分が待ち望んでいた「その後」では なかったか……。しかし、本編の終了後に時間を戻す流れは、映画版『DEATH NOTE the Last name』と似ています。ということは、映画と同じく後日談が描かれる可能性も残っているかも!?
冷たい秀才
「age13」の主人公は高木 秋人です!
このころは「シュージン」ではなく「シュート」と呼ばれていました。格好良い あだ名で呼ばせるところも高木らしい。ほかのニックネームに決まりそうになったら怒ったのでは?
中学生の秋人は、よく言えば「クール」です。
悪く言えば「クソ生意気で気取っていて口が悪い冷めたクソガキ」という感じでした(差が ありすぎ!)。
本編の第 1 話あたりでは「ちょいウザ」程度の印象です。高木の内面が あまり見えなかったからなのか、それでも中学時代に変化が あったのか。後編も楽しみです!
秘めた思い
岩瀬 愛子が登場しました!
中学時代の「ロリ岩瀬」が見られて感動です! (このころは まだ)初々しくて(外見だけは)かわいらしい(から性格は知らないほうが良い)! ──括弧書きが多すぎィ!
高木(と握手した感触)を励みにして、夜な夜なナニをがんばったり慰めたりしているのやら……(脂ぎった目で)。
おそらく岩瀬は、高木に会うまでに何日も迷ったはず。
彼女の性格からして、自分から会いに行くことには すこしの「敗北感」を味わう。だからこそ、学級委員の仕事を終えた高木と岩瀬は会っている。ほかの生徒に見られない時間帯を狙ったわけです。
きっと岩瀬は、鏡の前で何十分も髪型と顔をチェックしたに違いない! スカートのシワを伸ばして、ハイソックスも長さもキッチリ合わせたでしょう。
──そんな乙女心も、ニブめがねには伝わらない。
秋人の受けた岩瀬の印象は素っ気なかった。
「試験で 2 位だった人」くらいしか高木はメモリを使っていません。なんだったら、「ちょっと怖い」「そうとう変わっている」「フツーじゃない
」とまで思っています。
──その すべてが当たってますケド。
地を這う天才
平丸 一也がムダに現われました!
前日談と言えば、「じつは あの 2 人が出会っていた!(ドンッ!)」が付き物です。ファン・サービスとして有効で、パラレル世界も妄想しやすい。薄い本が分厚くなるぞ!
しかし、平丸と高木が出会っていても、「(ムカつくガキだな……)」「(ダメな大人だ……)」と思って終わりです。何の化学反応も起きやしない。
ついでに言うと、ポルシェに乗っていたのはマンガ家のナントカ先生では? (調べる気なし) ここで平丸がマンガ家を目指していたら、いち早く吉田 幸司と出会っていたかも。
もしも平丸が岩瀬と出会っていたら?
本編では ほとんど接点の無かった 2 人ですが、かなり相性は良いと見ている。平丸には、吉田氏のように引っ張っていくパートナが必要です! 港浦 吾郎と違って平丸は叩けば伸びるから、岩瀬も怒りがいがある。
ただし──、「気弱なダメ男」と「気の強い女性」って、2 人のタイプからは かけ離れています。2 人の年齢差も深刻だ。
何気ない一言で
ついに秋人は自身の未来を見つける!
そのキッカケが『アイシールド 21』とは興味深い。しかも、冒頭の友だちが まったく関係ありません。こういうエピソードは、なんだか高木らしい。
秋人なら、いつかは将来への道を切り開けたはずです。他人からの影響を受けてコロコロ変わる人間が多いなか、高木は自分自身で変えていける。
最後のコマは本編の真城 最高にソックリですが、高木とは「目覚め方」が別物です。その 2 人の性格の違いが、ちょうど良く「波長が合う」のでしょう。
2 人の戦いは これからだッ!(文字どおりに)
まだ咲かぬ恋
見吉 香耶の扱いがひどい!
記念すべき読切の第一声が香耶だったのに、デフォルメ顔でモブ扱いです。さらには、「そこのポニーテール 邪魔
」などと高木に思われている。亜豆 美保のほうが高木は好きだったとは意外です!
「刺身のツマ」同様だった女子が、将来は「最愛の妻」に収まるなんて予想もしなかったでしょう!
忘れ去られる友
ジンを見ていたら折原 一力を思い出しました。
亜城木夢叶のアシスタントだった人物です。一人で盛り上がって空回りするノリがソックリ!
シュージンは、折原を見ても「中学時代に こんなヤツいたな……」とは思わなかった。もちろん前日談の構想が無かったからです。でも、シュージンのことだから完全にジンを忘れていそう。
愛蔵版コミックス
下の単行本が 2015-10-02 に発売されます!
今回の「age13」と次回の「age14」も収録されますよ!
おわりに
このブログの『バクマン。』記事は下から読めます!
1 話ごとに 1 ページ 1 ページ感想を書くというムチャを途中から やっていました。シルバ・ウィークを全部つぎ込んでも読み切れないので、たまに思い出した時にでも ご覧ください!
- バクマン。 1 巻 「夢と現実」 大場つぐみと小畑健がもう最高! | 亜細亜ノ蛾
- バクマン。 2 巻 「チョコと赤マル」 新妻エイジと服部哲が登場! | 亜細亜ノ蛾
- バクマン。 3 巻 「デビューと焦り」 福田の野心と中井の約束 | 亜細亜ノ蛾
- バクマン。 4 巻 「電話と前夜」 間界野昂次の正体と亜豆の歌 | 亜細亜ノ蛾
- バクマン。 5 巻 「文集と写真集」 新たな天才と連載開始 | 亜細亜ノ蛾
- バクマン。 6 巻 「無茶と根性」 悪い冗談と実力の世界 | 亜細亜ノ蛾
- バクマン。 7 巻 「ギャグとシリアス」 山久の口説きとチアガール | 亜細亜ノ蛾
- バクマン。 8 巻 「パンチラと救世主」 学生結婚と秘密プロジェクト | 亜細亜ノ蛾
- 『バクマン。』 9 巻 「才能とプライド」 魅力ある女性と岩瀬に完敗 | 亜細亜ノ蛾
- バクマン。 10 巻 「表現力と想像力」 あり金全部と万全の態勢 | 亜細亜ノ蛾
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