暗殺教室 第178話 「涙の時間」 泣く子は巣立つ

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暗殺教室』 第178話 「涙の時間」

パンダのリーリー
恩師の最初の教えは──タケノコ

殺せんせーの残してくれたモノは大きくて多い。
そのことが視覚的に分かりやすい回でした。ここまで生徒一人一人を思いやる先生は貴重です。すべての教師が殺せんせーみたいに教えられたら良いけれど、その理想にはマッハ20でも追いつけない。
とくに最近の教師や校長の不祥事を見ると、理想像どころか せめて最低基準を満たして欲しい、と願う ばかりです。そうした報道は「ごくごくごく一部で例外中の例外」と考えたい……。

あと、殺せんせーがムリならビッチ先生を!(台無し)

燃え尽きていない先生

殺せんせーは生きていた!?
いつもと変わらず──いや、以前よりも もっと事細かに・さらに詳らかに・つぶさに・篤と・そして一段とヌルヌルしています(いくつ読めた?)。
そのウザさが今では懐かしい──。

残された宝物

卒業証書卒業アルバムを先生は残してくれました。
アドバイスブックを含めて何万ページも書いてくれている。一文字一文字に殺せんせーの思いが乗せられています。文字どおりに・物理的に、一生の宝となるでしょう。

あとに残るモノは言葉です。
人間同士のコミュニケーションは、ほぼ言葉を伝えるしかない(もちろん手話も含めて)。
しかし、これだけ言葉を重ねても、殺せんせー本人とは比較になりません。言葉だけでは人間を表わせない。

ビットに変換できない

脳の記憶容量には いろんな説が あります。
1.25-4テラバイトとか1ペタバイトなどと言われている。
しかし、かりに すべての記憶をハード・ディスクに記録しても、人間そのものの代わりには なりません。


(個人的には、SFで よく見る「肉体を捨てて頭脳だけが電子の世界で生き続ける」ことに憧れている。何百年・何千年後の世界を見てみたい。──この話題を続けたいけれど、この余白はそれを書くには狭すぎる

三人で歩む道

潮田 渚の両親が卒業式に来てくれました!
母親からは もちろん、離れていても父親からの愛情を渚は感じています。しかし、やはり父も母も家族皆で いたほうが良い。


ところで、渚の父親の名前は不明です。
母親の名は潮田 広海だと公開されているのに。もうすっかり忘れ去られた「司令官」と同様に、名前を明かさないまま終わるのかな?
あるいは、三代目「死神」とか……!?

6人目の英知

久しぶりに「五英傑」が登場しました!
浅野 学秀の他は、あいかわらずの二流っぷりを発揮している。それでも、マスコミが見せる三流未満なゲスさと比べると すがすがしい。

赤羽 業と学秀は高校でも優秀でしょう。
しかし、四英傑たちはトップで いられるだろうか?
榊原 蓮は、いまだに神崎 有希子に ちょっかいを出している。高校に進学したら女ったらしに磨きが かかるでしょう。それだけに、女性問題で面倒が起きるかも。。
──というか、そうなれ!(ジェラシィ)

おわりに

題名は「泣く子は育つ」から借りました。
「涙」の ことわざと言えば「鬼の目にも涙」が思い浮かぶ。この回の話で言えば、烏間 惟臣が当てはまりそうです。しかし、「烏の目にも涙」では あまりにも そのままなので採用していません。
今回のタイトルも五十歩百歩だけれど。

これらの言葉を並べて思い出しました。
以前に「泣きっ面に蜂」を題材にして記事を書いています。自分で読んでメチャメチャ面白かった!(自画自賛だけの人生)
ぜひ、下の記事も お読みください!


「普通に生きている」ありがたみは分かりにくい。
君達が今 生きているという事は… 時間やお金や愛情をかけて育てられた証」と先生は言う。E組の生徒たちなら、この言葉を素直に受け取るはずです。すでに渚は気付いている。
しかし、自分が親に感謝できるようになったのは、もうとっくに成人して十年以上も過ぎた頃でした。現在でも人間を育ててみる苦労や喜びを知りません。子どもも部下も いないから

では、恩師や親に恵まれなかった子は どうなるか?
もっと暗部を含めて描いた『闇金ウシジマくん』と『ギャングース』も読んで欲しい。とくに『ギャングース』は搾取される側の少年・少女を描いた作品で、登場人物の同世代と彼らの親の年代(つまり全人類)に熟読するべきです!