『HUNTER×HUNTER』 No.354 「頭部」
「頭部」とは何のことだろう?
そう思って読み始めると、想像以上に頭部だった(?)。ほとんどのページに頭部が描かれている。今回の主役の一人です。
前回は「冷えた頭・リローデッド」などと ふざけた副題を付けました。今回は「冷えた頭・レボリューション」というところです(!?)。
これで彼も浮かばれ──ねェよ!
顔面と玩具
いきなり物騒な絵から始まりました。
人体収集家であるツェリードニヒ・ホイコーロ王子の回かと思ってしまう。しかし、彼なら もうすこし装飾に凝るかな。
クロロに直撃した頭部は7~8kg
の重さでした。
ボウリングの球くらいの重量が後頭部に直撃している。まったくの無防備だったから、常人であれば即死か気絶でしょう。
しかし──。
前回でも取り上げたサブ
と どうも比較してしまう。
キルア・ゾルディックが仕込んだ50kgのヨーヨーをサブも後頭部に食らっていました。たしかに今回のクロロよりも、サブは重傷でフラフラです。それでも「サブのほうがクロロより強い」ように見えてしまう。
ただし、あの時のキルアは両手が重傷でした。
そのため最大の威力は出せていないはず。さらには念を使った戦いにキルアは慣れていない。道具をオーラで覆う「周」(シュウ)も未熟です。
つまり、40kgの差は帳消しにできるくらいにヒソカの「隠し球」は強烈だった。なにしろ「伸縮自在の愛(バンジー ガム)」の威力が乗っている。その不意打ちにクロロは耐えられた。幻影旅団を束ねる団長らしい強さと言えます。
最前列で観戦
ついにヒソカ・モロがクロロを倒して死闘は終了!
──しなかった。ダマし合いはヒソカの得意技ですが、今回はクロロが上を行っています。
自分も途中からクロロがニセモノだと思っていました。その理由は両手を隠しているから です。あまりにも不自然すぎる。クロロの体術であれば、隠すとしても携帯電話を持つ手だけで十分でしょう。
クロロはヒソカの すぐ近くにいたはず。
「携帯する他人の運命」(ブラック ボイス)は自動操縦も可能です。しかし、ヒソカほどの相手の攻撃を避けるには、手動で確実に操る必要がある。
つまりは「逃げずに『クロロ』を見ている人物」がクロロ・ルシルフル本人です。ヒソカが真相に早く たどり着いていれば、クロロの変装を見破れました。
まだまだ「かくれんぼ + 鬼ごっこ」は続く……。
この世に残る執念
「番いの破壊者」のトリックは よく分からなかった。
以下の手順でクロロは「消えないコピー人形」を作った──までは分かります。しかし、刻印された人形が消えない
のは何故だろう?
- 「神の左手悪魔の右手」で人間を人形としてコピー
- 「サン アンド ムーン」の刻印を人形に押す
- ギャラリー フェイクを解除
- 刻印を押された人形は残る
「死後に強まる念」の効力でしょうか。
クラピカの「絶対時間」みたいな万能技っぷりです。ただし「エンペラー タイム」とは違い、「具現化された人形が残る」だけですが。
もしも「具現化した物体をすべて消さない」ので あれば応用が利きます。しかし、そもそも「番いの破壊者」は「人間爆弾」のために作りだした念能力でしょう。だから人間か人形にしか効果は出ないはず。
おわりに
女性の司会者が久しぶりに登場しました。
これまでも音声だけは出演しています。そのため、アニメ化された場合は いわゆる「ギャラ発生」状態なので安心ですね(?)。
観客は混乱
・審判は死亡
な状況でも試合は続行しました。普通であれば無効試合になって当然の状況です。司会者ちゃんも逃げずに解説していてスゴい。
「天空闘技場ではアリガチなこと」なのだろうか。