HUNTER×HUNTER #366 「其々」 殺戮はディナーの あとで

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HUNTER×HUNTER』 No.366 「其々」

Agatha Christie
素知らぬ顔をして漂う──猛毒

まるで「ランキング形式」のように全王子が登場しました。
これだけ人数が いればキャラが被っていても不思議では ありません。ところが、誰一人 似ていません。父親が同じナスビー゠ホイコーロ──なのか疑わしいくらいです。
もしも違っていたら、この〈王位継承戦〉の前提が すべて崩れ去るけれど。

今回の見どころ
  • 「真顔」な警備兵
  • ツェリ様、それ知ってたわー、二年前から予想してたわー(ミサワ
  • 登場人物が多すぎて紹介が追いつかないよ!
  • 求愛力の変わらない ただ一人の王子、タイソン(←?)
  • 「王位継承戦か……フッ……まるで将棋だな」(←は?)

龍の子は大食らい

ドラゴンに似た〈守護霊獣〉は、第13王子・マラヤームが〈宿主〉でした!
マラヤームは まだ子どもなのに、彼に憑いている念獣は この迫力です。「王の器」は年齢とは無関係なのか。あるいは、彼が成長すれば王にふさわしい人格を得るのかも しれません。

そう考えると、「マーくん」の動物好きも印象が変わります。
マラヤームは、モルモットのような動物をつねに持ち歩いている。その理由は、「生き物の生き死にを完全に制御する感覚」を磨いているの だったりして……。


いずれにせよ、モモゼの霊獣とは大違いです。「巨大なネズミの着ぐるみ」といった感じの念獣は、見た目通りに弱そうに感じました。
「──と見せかけて」が日常茶飯事なマンガだけれど。


メタな読み方をすると、ビスケハンゾウの二人が護衛をしている点が引っかかります。
ビスケは、本来であればモモゼの警護に就くはずでした。たとえ王妃側の要請だろうと、一時的だとしても、モモゼからビスケは目を離している。

──どう考えても、マラヤームかモモゼの周辺で事件が起こりそうですね!
「マラヤームかモモゼの念獣が暴走して警護兵を襲う」。そんな展開が近づいていそうです。

眠れる船の美女

第12王子・モモゼは、(霊獣に影響で)疲れたのか眠っています。安らかな寝顔ですが、その平穏は いつまで続くのか──。

モモゼの警備兵は、どうやら全員が王子の暗殺を目論んでいます。
絶対に 捕まらずに且つ 自分が 実行犯である証拠は 残す
──そんな無理難題をクリアできるほどの実力者が そろっているらしい。

ただし、念獣は いつでも王子を見守っている。
モモゼの警備兵たちは、この 齧歯目(げっしもく)めいた念獣が見えているのでしょうか?
もしかして、彼らは念が使えなかったりして。「無防備な女性一人を消す」だけの仕事と思っていたら、痛い目に合う──どころでは済みません。


証拠の くだりは、かつてのクロロが残した「血の道標(みちしるべ)」を思い出しました。
あのベレー帽の彼みたいに、警護兵たちも華々しく散っていくのでは……。

団長の手刀を見逃さなかった人とは (ダンチョウノシュトウヲミノガサナカッタヒトとは) [単語記事] – ニコニコ大百科

思い出を胸に

第11王子・フウゲツは、裏表のない心優しい少女のようです。姉妹であるカチョウと仲良く遊んでいたころの写真を見て泣いている。
フウゲツは、王位継承戦──殺し合いを望んで いません。しかし、船から逃げ出す算段も持ち合わせていない。

一方、警護兵のバチャエムは、すくなくともフウゲツを守る気です。
ただ、相棒のリョウジは なんだか裏の事情でもありそう。その前に、バチャエムは いかにも──頼りなさそうなんですよね。

フウゲツに生き残りの手段は あるのか?
切り札に なりそうなのは、まだ見ぬフウゲツの守護霊獣でしょう。念獣さえ強ければ、並の暗殺者には対抗できるはず。
あとは、カチョウの本心くらいか──。

彼女の本心は

第10王子・カチョウは荒れている。
彼女を守るはずの警備兵たちは、「早く殺されれば いいのに…」と望んでいる。自身で実行する気はなく他人任せです。どっちつかずで二流丸出しですね。
あくまでもセンリツが感じ取った心音からの判断ですが。

センリツによれば、嫌われ者・カチョウの姿は偽りとのこと。
そうだとすれば、カチョウの真の姿とは──?

警護兵たちの やる気を奪い、暗殺者をあぶり出す
──これがカチョウの狙いかも しれません。

ただし、この考えには致命的な問題が あります。それは、「カチョウ自身が暗殺者を撃退できる」ことが前提になる。
いままでのところ、カチョウには表だって協力者が いません。そのため、カチョウは自身の霊獣について くわしく知らないはず。そのため、対・暗殺者に自信がある場合は、やはり自身の強さが絶対の条件になる。

あるいは、カチョウには隠れた協力者が いるのか?

冷めても悪夢

第9王子・ハルケンブルグの体に異変が起きました。「羽と的」のような模様が手に浮かび上がっている。
これは守護霊獣の力なのか、それとも念能力の発現なのか……?

倒れていた護衛たちは何も覚えていないようです。──が、「洗脳された人間」の表情にも見える。いまごろ調度品を出しているのも奇妙です。

なんとなく、『Re:ゼロから始める異世界生活』の〈死に戻り〉を思い出します。状況としては似ている。これが もしも「寝戻り」だったら やっかいだな……。

この親にして

このバトル・ロイヤルで、第8王子・サレサレは まっ先に退場しそうです。そう確信させるほどのクズっぷりをさらけ出している。

あきらかに、スィンコスィンコが甘やかした結果ですね。
息子に甘いママは、この「きょうだいでの殺し合い」も全力で後押しするつもりです。当然のように、かりにサレサレが一番最初に脱落するとしても、まさか死ぬとは思っていないでしょう。

個人的には、ここまで突き抜けたクズは──大好きです! 自分に絶対の自信があって揺るがない。その心意気や良し、です。
──まあ、たぶん次回あたりで消えているけれど。

煙が繋ぐ縁

第7王子・ルズールスバショウが、まるで「昔からのダチ(友だち)」みたいに なじんでいて笑いました。

あんたが国王に なるのが一番早道 じゃねーのか?
そんな甘く ねーよ!
──という やり取りも微笑ましい。

本当にルズールスが国王で、バショウが側近になったら、じつに楽しそうな国が作れそうです。
ただし、国民の大半はジャンキーだけれど。

とは言え、ルズールスは ただのジャンキー(薬物中毒者)では なさそう。麻薬中毒者の更正を真剣に考えています。
知り合いが完全に ぶっ壊れたことが きっかけでしょう。おそらく自身も禁断症状に苦しんだ過去があるはず。


合法ドラッグの描写が妙に くわしい。『レベルE』でもヤバイ薬の話が出てきました。
もしかして、作者による「経験者は語る」だったりして……。


レオリオゼパイルの出会い(意味深)も思い出しました。
「飲む・打つ・買う」は、男同士が仲良くなる(意味深)鉄板ですね。

そして、「ゼパイルが贋作した壺と〈壺中卵の儀〉の壺は似ている」ウワサも同時に思い出す。ここは伏線の一つなのでしょうかね?

【ハンターハンター】カキン の儀式用の壺がゼパイルが作った壺とまさかの一致!? | 漫画ネタバレ・考察王

──まあ、「以前に描き写したことを忘れて同じ資料を使った」という裏話で終わりそうだけれど。

愛こそは すべて

第6王子・タイソンは名前のとおりに「強い」。

「タイソン・カノン(砲)」こと『THE TAITHON CANON』は、カドで殴れば人の命を奪い、ページを開けば人の心を壊す──。最強の武器です!(断言)

『この素晴らしい世界に祝福を』の(駄)女神・アクアをあがめる〈アクシズ教団〉と、〈タイソン教徒〉とでは、どちらが凶悪だろうか?


ただ──、(ウド鈴木に似た)ウッディの血を吸い取ったのはタイソンの念獣だと見ています。カミーラの念獣も怪しいけれど。
もしもタイソンが、自身の守護霊獣が人を傷つけたと知ったら、本当に彼女は悲しむと思う。

上で書いたように、自信に満ちあふれている人が好きです。だからタイソンも大好物!
彼女(彼?)にも最後まで生き残って欲しいです。──が、あと2-3回かなぁ……。


イズナビと仲良しなカレ(意味深)は、「さも読んだかの様に 作品をホメるコツ」を教えようとしています。下の本のテクニックですね!
自分は「知ったかぶり」が大嫌いです。が、処世術の一つとして必要なのかな……。

解ける問題・解けない問題

第5王子・ツベッバは、継承戦の最中でも研究を続けています。マジメに王を目指す王子は上位の3人くらいですね。

──じつは最初、ツベッバは「生き残るための方程式を模索」しているのかと思った。創作物にアリガチな「謎の数式」っぽく見えますよね。


警備兵・ブッチの顔は、あの有名なアスキー・アートにソックリです!

まが男とは (マガオとは) [単語記事] – ニコニコ大百科

顔だけでも十分に怪しいですが、その行動も奇妙です。口の中の「カチ」という音は──もしかして毒物を飲んだ!? しかし、このタイミングで自殺する意味が分かりません。混乱に乗じる作戦だろうか。

普通に考えると、毒などとは別の装置を動かしたのでしょうか。声に出さずとも王子の状況を伝える機械が あるのかも。

天は何物も与える

第4王子・ツェリードニヒテータは「この人… 天才だ…!!」と称しています。
──この展開は読めましたよね! まさか「ツェリ様が念を習得する前に〈新大陸〉に着きました」と なるはずもない。

それにしたって、ツェリードニヒの才能は異常です。ゴンキルアでさえ、念を知ってから数時間で ここまで念は使えなかった。
オーラを作り出すのは人の体です。そしてツェリは誰よりも人体に くわしい。それが才能を支えているのかも。

あとは〈発〉まで まっしぐらでしょう。
どうか神様(作者)、ツェリードニヒに「効率よくヒト(女性)の皮を剥ぐ能力」を与えませんように──(フラグ)。

形ばかりの器

第3王子・チョウライは、あくまでも自身が上の立場からの発言を徹底しています。威厳を感じるというよりも、まるで言葉遊びのようで滑稽でもある。
なんというか、「ぼくが かんがえた さいきょうの おうさま」という感じがします。子どものころから「王とは かくあるべし!」と たたき込まれた結果でしょう。

それでいて、情報の収集は自身の私設兵に探らせる。チョウライの用意周到さが よく現われています。
しかし──、ベンジャミンやツェリードニヒ、あるいはクラピカに出し抜かれる未来が見え隠れする。

皿の上の王位

第2王子・カミーラが恐ろしい!
「ブランド物を買いあさる(ように母親に指示する)こと」と「きょうだいである王子たちを殺すこと」を同じような口調で語っています。しかも、実の母との会食中に──。

何事にも控え目な第2王妃・ドゥアズルとカミーラは似ても似つきません。サレサレとは逆の意味でワガママに育ったのでしょうか。

また、カミーラはハルケンブルグの暗殺をドゥアズルに指示しています。この点が不思議でした。
カミーラが自身の力(念能力?)を絶対視するのは分かる。しかし、「母親でも暗殺が できる」と信じている理由は何だろう? ドゥアズルも念能力者なのでしょうか?

カミーラもドゥアズルも〈念〉を知らないだけ、かな?
または逆に、「じつはドゥアズルが最強」とか……。


またもや偵察用の念能力が登場しました。

警護兵・ムッセの〈裏窓の鳥〉(シークレット ウィンドウ)です。サイールドの〈裏窓〉(リトル アイ)に名前も用途も丸かぶりですよ!

『裏窓』も『鳥』もヒッチコック映画が元ネタでしょう。ということは、ムッセもサイールドも「ヒッチコックのファン」というだけ だったり。
あるいは、二人には なんらかの繋がり(意味深)が あるのか?

直接 第2王子本人に 鳥を飛ばす」というモノローグから考えて、この鳥は対象者に寄生させる能力でしょう。相手が念能力者だったら丸見えでは?
それ以前に、カミーラの念獣に返り討ちにされる未来しか見えない……。

次の一手

第1王子・ベンジャミンは、バルサミコ隊長と密談中です。まともに対策を練っている人物は この二人だけに思えてきますね。

ベンジャミンの電話を拒否したのはシマノの判断でした。これはクラピカの想定外です。
ところが、結果的には現状の的確な 把握と覚悟を第1王子に示すことになった。これが吉と出るか凶と出るかは今後の対応しだいです。

バビマイナ迎撃型カウンター タイプ)らしい。1014号室に兵が増えてきた現状、すくなくともバビマイナの方から襲ってくる──ことは なさそうです。
ただ、ヒュリコフの能力も気になるし、オイト親子には何一つ朗報が ありません。

死に至る毒

第14王子・ワブルオイト王妃には今回も大きな動きが なかった。
しかし、外堀が次々に埋まっていきます。親子そろって王位継承戦から抜け出し船外へ逃げ出したいのに、状況は悪化するばかり。

同時に、クラピカの寿命は秒単位で減る一方です──。


ところで、ビルが操作されている可能性をクラピカは考えないのだろうか?
──と疑問を持った直後に答えらしきモノが見えました。 そう言えばクラピカは〈絶対時間〉(エンペラー タイム)が強制的に発動中です。〈導く薬指の鎖〉(ダウジング チェーン)を使うまでもなく、〈凝〉で ある程度は見分けが付きそう。

踏みにじられる命

クロロ゠ルシルフルも おそらく同じ船に乗り込んでいました。皮肉なことに、「小動物」が簡単に見つかるような下層に います。
シャルナークコルトピの死を知って怒りに震えている。

ただ──、クロロがいる場所の番号が「37564」なんですよね。「皆殺し」──!?
これは、すでにヒソカに よって団員たちが殺された後なのか。あるいは、怒りにまかせてクロロが他の船客を──?


これほど沈んだクロロは初めて見ました。
それなのに、見ず知らずの客と普通に話しています。「柵は… 忘れるものでは なく 断ち切る ものなので」などと真剣に言葉を選んで回答している。

ヨークシン編でも「そのあたりでスカウトした家も無いオッサン」とクロロは気さくに話していました。人の上に立つ人間らしく、コミュニケーション能力に長けていますね!
何をやっても成功しそうなクロロの人柄です。産まれた環境さえ良ければ、盗賊には ならなかったでしょう。〈緋の眼〉を奪うことも なかった──。

おわりに

題名は『謎解きはディナーのあとで』から借りました。
東川 篤哉氏のミステリィ作品です。中村 佑介氏の描く表紙イラストに心引かれ──て早数年、まだ読んでいません!

(で、でた~www いちいち読んでない報告 奴~www)(てか、一巻の発売から7年くらい経っていて気絶しそうになった……)


BBA(ビスケ)×ショタ(マラヤーム)早よ!