なにかもちがってますか一覧

『なにかもちがってますか』 5 巻 鬼頭莫宏 – 事故批評を許さない

鬼頭莫宏 『なにかもちがってますか

割り箸 いつかは散る──束ねられた魂

なるたる』では偶数巻に悲惨な描写が多かった
一方、『なにかもちがってますか』で大量に人が亡くなるのは奇数巻です。そのように以前の感想に書きました。

さて、あっという間の最終巻(!)です。
奇数巻である第 5 巻は、いったい何人が犠牲になるのか──。

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『なにかもちがってますか』 4 巻 鬼頭莫宏 – 天数制で刑罰

鬼頭莫宏 『なにかもちがってますか

left alone
ぬいぐるみは──いつまでも覚えている

なるたる』では、偶数巻に悲惨な描写が多かった。

『なるたる』 1~4 巻 鬼頭莫宏 – 海に沈むホシと出会う少女 | 亜細亜ノ蛾

なにかもちがってますか』では逆に、大量に人が亡くなるのは奇数巻です。2 巻と 4 巻は、すくなくともミッツは人の命を奪っていない。
かといって「ヌルい」内容ではなく、新たな謎や「点数制」など、読んだあとに頭がズッシリ重くなるような充実感が ありました。
この作品の着地点は、まだまだ見えてこない──。

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『なにかもちがってますか』 3 巻 鬼頭莫宏 – 刑画性が大事

鬼頭莫宏 『なにかもちがってますか

Pabst + Hollow Point
積み上げてきたものが──一瞬で終わる

なにもかも間違っている第 3 巻です!

日比野 光一社 高蔵の強みは、「誰にも能力を知られていない」の 1 点だけでした。それすらも、一社 春にはバレている。こうなると、ただの「ボンヤリくん」と「中三病患者」なだけですね。
──いやいや、いまや 2 人とも「×立派な(よくある間違い)」→「○れっきとした」犯罪者ですよ! これ以上、能力に気づかれては ならないのですが──。

緊張感あふれる描写以外も楽しかった!
前巻から方向性が「姉萌え」へ切り替わりかけましたが(?)、この巻では──もっと大きく間違っていきますよ!

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『なにかもちがってますか』 2 巻 鬼頭莫宏 – 計画を実姉する

鬼頭莫宏 『なにかもちがってますか

IMG_3174 見たかった光景まで──あと少し

前巻とはジャンルが間違っている第 2 巻です!
なにしろ この作者だから、主要人物だって容赦しない。いったい何人のクラスメイトや「善良な市民」を巻き込みつつ世直しが進むのか──とドキドキワクワク緊張しながら読み進みました。
それでも──まったく予想できない展開です!

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『なにかもちがってますか』 1 巻 鬼頭莫宏 – 転校生は片人

鬼頭莫宏 『なにかもちがってますか

Memorial to the Murdered Jews of Europe - Berlin, Germany
何人眠れば──世界は良くなる?

なにもかも間違っている「中三病」患者の話です!
同じ作者の鬼頭 莫宏が描く『なるたる』や『ぼくらの』とは まったく違うジャンルでありながら、同じ系列と見て間違いありません。しかも、前者の 2 作よりも「牙を剥く」時期が早い
「その瞬間」は いきなり来るぞ……!

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