バクマン。一覧

バクマン。 #166-1 「噂と記事」 テロップとコネ

『バクマン。』 166 ページ 「噂と記事」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 11 号)

Pleased to meet you テレビのない時代から──人々は つながっていた

「自分の頭で情報の取捨選択ができない人」が個人的に嫌いです。テレビやウェブの情報をそのまま鵜呑みにする。そのくせ他人から強制されることを極端に嫌う。──といった人たちのことですね。

もちろん、このブログを読んでくださる みなさまは別ですよ!(張り付いた笑顔で)

今回の話は、意図的に情報を操作する者・情報に踊らされる者・彼らを利用する者──が入り交じる展開でした。上の行に当てはまるのは 2 番目ですが、どいつもこいつも嫌いじゃ! もちろん、みなs(ry

いつものように最後にはスカッとした読み味で終わって欲しいけれど、ちょっとは裏切られたいかも。「サイコーと亜豆、海外へ逃亡・放浪編」とか。そして『バクマン。』もセカイ系になる──(イヤだー!)。

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バクマン。 #165-4 「練習中と充電中」 魔法使いと交際中

『バクマン。』 165 ページ 「練習中と充電中」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 10 号)

Disney - Poisoned (Explored)
できれば交際は──秘密にしておきたい

中学生のころの亜豆は、男子たちには「お高く とまっている」という印象だったようです。観察力がバツグンのシュージンでさえ、「亜豆は頭が良い」という評価で止まっている。

誰も彼女の本質を見抜けない。──サイコー以外は。

親友のカヤと一緒にいる時だけ、昔の亜豆は素直になれました。カヤと 2 人でくるくると踊ったダンスは最高だったなぁ……(思い出し 2828)。

バクマン。 #7 「笑顔と赤面症」 女泣かせのシュージンとミホの親友 | 亜細亜ノ蛾

みんなの前では分厚いヘルメット──もとい仮面を被っていられた亜豆だから、「役を演じる仕事」は天職だったはずです。

しかし、亜豆の容姿からするとアイドルやタレントのほうが似合いそうなのに、なぜ最初から声優になると決めていたのだろう? よっぽど大好きで感動したアニメが あるのでしょうね。

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バクマン。 #165-3 「練習中と充電中」 常識と賞状

『バクマン。』 165 ページ 「練習中と充電中」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 10 号)

Irony
賞状の ありがたみも常識も──犬には通じない

『REVERSI』の主人公・サトルは、その髪型(アホ毛)からも分かるように、サイコー自身を意識した人物です。メガネ役を交換したかのような『PCP』のマコトとミノルよりも作者に近い。

普段のサイコーはノホホンとしているけれど、対照的にサトルは目も口もキリッと引き締まっている。サイコーが考える「最高に格好いい自分」の象徴なのでしょう。

その一方で菜保は、亜豆美保率 98% な感じで ほとんど変わっていない。そのままでも亜豆は理想的なヒロイン──と絵で訴えているかのようです。なんか、照れくさいぞ!

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バクマン。 #165-2 「練習中と充電中」 報告と他人事

『バクマン。』 165 ページ 「練習中と充電中」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 10 号)

doctor soup 報告・連絡・相談──など人ごとのような鮮やかさ

亜豆美保の登場回数が多いアズキュ~~~ン☆ナイトな話でした(書いていてヘンな汗ががが)。今まで登場しなかった分を取り戻すかのように、いろんな表情の亜豆が描かれています。

そう言えば、「黒髪ストレート・前髪パッツン(ぎみ)」なキャラクタのことを、『WORKING!!』の登場人物に あやかって「山田系」と呼ぶ風潮がありました。

亜豆も仲間に入れてあげて欲しいけれど、アニメ版の『バクマン。では茶髪なんですよね。今週号のカラーを見ても分かるとおり、本編でもピンクだったり紫だったり茶色だったりする。髪の毛のカラーリングが彼女の趣味なのかも。

SKET DANCE』の森下小麻(コマ)も「山田系」に入りそうですが、さて自分は彼女をなんと形容したか──。よかったら下の記事をご覧くださいね(そして失望する)。

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 22 巻 感想・1 | 亜細亜ノ蛾

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バクマン。 #165-1 「練習中と充電中」 洗脳と監督

『バクマン。』 165 ページ 「練習中と充電中」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 10 号)

Make it shine
監督に言われたとおり──頭は磨いておこう

今週号の『バクマン。』は表紙と巻頭・カラーを飾りました! 先週もカラーの扉絵だったし、毎月のように色鮮やかなイラストが見られますね。この作品の画集が出版できそうな勢いを感じる。

表紙も巻頭も、アニメを強く意識した絵になっています。サイコーとシュージン・亜豆美保は いつもの小畑健さんと同じ絵柄だけれど、『REVERSI』の白悪魔・黒悪魔はアニメ調にパキッと塗られている。内容とシンクロしていて楽しい。

白と黒の悪魔たちには、「アニメの世界へ 飛び だそう !!」なんてアオリ文が書いてある。実際に「画面から飛び出した絵」になっているので、ニンテンドー 3DS でゲーム化が似合いそう!

ニンテンドー3DSはいつから「飛び出す」アピールを止めたのか : はちま起稿

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バクマン。 #164-4 「決定と歓喜」 心臓と鎬

『バクマン。』 164 ページ 「決定と歓喜」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 09 号)

The Akban rose and swordしのぎを削る相手は──心臓の鼓動まで聞こえる

いつもとは様子の違う新妻エイジが印象的で驚きました。彼のこんな姿は見たことがありません。どうしてドテラを被ってネームを描いていたのかが最初は分からず、「──寒いから?」などとマヌケな言葉が浮かびました。

エイジは不思議な人物ですね。

サイコーよりも社交的で、シュージンよりも思いやりがある──と思いきや、マンガさえあれば ひとりで生きていけるような悲しい強さもエイジには感じる。

その強さが いつか彼の首を絞めないか──と心配になる話でした。取り越し苦労に終わって欲しいです。

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バクマン。 #164-3 「決定と歓喜」 覇気と男泣き

『バクマン。』 164 ページ 「決定と歓喜」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 09 号)

The consolation of a trooperその涙が──明日の覇気になる

今週号のカヤさんは、表紙を合わせると 3 着の衣装を着こなしています。ずっと普段は同じジャージだったから、かわいらしい彼女の姿が うれしかった!

自分で「可愛い 可愛い 香耶ちゃん」と言うくらいだから、やはり冒頭で ほめられてカヤは喜んでいたのでしょうね(何で 2 回言うねん!)。だから「オシャレ週間」に突入したのかも。

もちろん、本編 1 ページ目との対比を使ったギャグだし、女の子なら当然のオシャレ感覚ですけどね。できれば 彼女には、いつもファッショナブルでいてほしいな。

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バクマン。 #164-2 「決定と歓喜」 勝手な推測とマイナス要因

『バクマン。』 164 ページ 「決定と歓喜」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 09 号)

Yin + Yangマイナスがあればプラスもある──と推測したい

一年間分の週間連載──つまりは コミックス 4-5 巻までに完結していて、そのあと何年も印象に残り続ける作品は、過去に何作も存在します。

まっ先に自分が名前を挙げる作品は、『レベルE』ですね。連載終了後に何年も経ってからアニメになり、豪華な DVD が発売されました。

サイコーとシュージンも、このような作品を目指す余裕があれば良かったのに。──亜豆美保が おばあちゃんになるけれど。

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バクマン。 #164-1 「決定と歓喜」 しまりとシナリオ

『バクマン。』 164 ページ 「決定と歓喜」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 09 号)

Ms. Lucyしまりのない顔で愛される──彼女のシナリオ

やわらかい雪のようなカラー扉でした。ここのところ影の薄かった亜豆美保が、中央に大きく描かれています。「ああ そう言えば、こんな顔をしていたよなぁ」──とまでは思わなかったけれど、昨年の初雪を思い出すような懐かしさ。

アニメやゲームなどのメディアから入った人は、「ヒロイン: 亜豆」の存在が大きいはずです。まさか原作のマンガで、これほど彼女の出番がすくないとは、想像できなかったのでは?

各キャラクタがポップな絵柄で浮かんでいて楽しい。亜城木夢叶の 2 人と蒼樹紅は、いつものように仕事中です。表紙ぐらいコタツで くつろいだらいいのに。

机に向かわず遊ぶ平丸一也──は いつものこととして、なぜかラッコではなくパンダの ぬいぐるみを手にしています。蒼樹紅のイメージなのでしょうか。

福田真太は便座に座っている。これは ひどい! 「考える人」みたいなポーズだから、彼の作品にはトイレから生まれたアイデアが多いのかもしれませんね。それは それとして、亜豆の のど元にいるから、彼女に食べられたみたい。

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バクマン。 #163-4 「意思確認と承諾」 よそ見と個人的

『バクマン。』 163 ページ 「意思確認と承諾」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 08 号)

DSCN4215.JPG個人的には──よそ見を誘う看板だと思う

個人の夢のために 作品をつまらなくしたくない。──このサイコーの言葉は、プロとしては正しいけれど、「マンガ好き」には考えさせられる発言でした。

公共の場に作品を発表する以上は、他人の理解を得ることで価値が出る──と自分は考えます。

衆人には理解不能な「芸術作品」でも、何億も出して欲しい人がいれば、それだけの価値がある。たとえ個人販売の同人誌であろうとも、相手が数人でも話は同じです。

つまり作品とは、作者のモノであって作者のモノではない──とも言える。作者が作品を独り占めしたいのであれば、発表しなければいい。新妻エイジは、自分のためだけに多くの作品を描いています。

「価値 = 価格」とは限らないけれど、単位として一番わかりやすい。そもそも「作品の価値は金額では計れないぞ!」と叫ぶ人のほうが、お金にこだわっています。「自分が好きなモノ」と「他人の評価」を混同している。

アニメ化について この問題を考える時期が、亜城木夢叶にも来ましたね。

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