『HUNTER×HUNTER』 No.367 「同期」
『H×H』史上、もっとも読んでいてキツかった回です!
冨樫先生、なぜ「アレ」をターゲットに したのですか!? 「小動物」だったら何でも良かったはずなのに……。
- ミッキー
- 「ボクは駄目だよ! ハハッ!」
今回の見どころ
- 華麗に舞い、優雅に旋回し、皆のために働く──、G
- ついにビルにも見せ場が!
- 登場のたびにカワイらしくなっていくオイト王妃
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『H×H』史上、もっとも読んでいてキツかった回です!
冨樫先生、なぜ「アレ」をターゲットに したのですか!? 「小動物」だったら何でも良かったはずなのに……。
まるで「ランキング形式」のように全王子が登場しました。
これだけ人数が いればキャラが被っていても不思議では ありません。ところが、誰一人 似ていません。父親が同じナスビー゠ホイコーロ──なのか疑わしいくらいです。
もしも違っていたら、この〈王位継承戦〉の前提が すべて崩れ去るけれど。
海外ドラマでは、主人公の足を引っ張る人物が次々に現われる。
一つの例を挙げると、【PR】Amazonプライム・ビデオにて一年中・24時間の見放題である『24』です。この連続ドラマでは、「主人公以外は敵」といった状況が延々と続いていく。
なにしろ、一番ジャマしてくるのは主人公の家族ですよ!(ネタバレ)
最近の『HUNTER×HUNTER』も似たような局面です。誰が味方で敵なのか、ハッキリとは断言できません。
今回は、意外な人物が突然に牙を剥いてきました!
正規国王軍を兼ねた第一王子の私設兵
は、最悪に厄介な存在です。
ビンセントは「防衛権」を盾にして(むしろ矛にして?)好き放題できる。念能力や拳銃を使い、王子や側近を消せれば良し。あるいは、正当防衛で退場させられることも計算済みでしょう。
たとえるなら、〈伸縮自在の愛〉(バンジー ガム)で全身を覆ったヒソカが襲ってくる感じです。
クラピカからすると、受けても攻めても──もとい、攻撃しても防御しても排除させられる。当然、クラピカのことだから、ビンセントに「協力」するハズもない。
この危機をクラピカたちは どうやって乗り越えるのか?
序盤は静かに始まりました。ところが、すぐにでも戦争が始まりそうなくらいに場の空気が過熱する。そこから急速に静まっていく──。
いつもながらテンポの良さに ほれぼれします。言ってしまえば ただの「状況説明」の話なのに、ダレることなく読ませるところがスゴい。
マンガ家を含め、作家の仕事は「次の話(本)を手に取らせること」だと言えます。冨樫先生は この能力が ずば抜けている!
「〈守護霊獣〉は、〈宿主〉を含めて誰にも認識できない」
──といった予測をまるで事実のように当ブログでは書いてきました。
ところが、今回の話で上記の推測は完全に否定されています。
読者の皆さまに 誤解を生むような記事を書いたことを、ここに深くお詫びいたしまs(ry
いやー、だってさー(急に なれなれしい)、思わせぶりな場面が続いたじゃん? だから すっかり冨樫にダマされたよ~(いつもの伝統芸能的な責任転嫁)。
ということで、立ち食いそば屋の天かすくらいな軽~い気持ちで反省しつつ(チッ、うっせーよ)、これからも憶測と偏見と独断に もとづき、調査はインスタのハッシュタグくらいの厳密さで、一日7PVくらいの駄文を量産します!
一年ちょっとぶりの新刊ですよ!
大きく分けて「ヒソカとクロロのバトル」と「カキン王国の王位継承戦」の二つの話を収録しています。どちらも見応えタップリで、さらに先の展開も気になってくる!
念能力者同士の闘いは、さらに高度に激しくなっていきます。それに加えて、「守護霊獣」と呼ばれる「念獣」が今後は重要に なってきました。
この闘いの渦にクラピカが飲み込まれていきます。そんな中、主人公であるゴンは不在のままで船は進む……。
なぜかしら…… 何もしていないのに 今日は疲れたわ……(ゲーム機のコントローラをにぎりつつ)」
──「そんな事実はない。いいね?」「アッハイ」
ということで(?)、『H×H』の連載が再開されました!
前回・第359話の掲載は2016年6月27日でした。ほぼ一年ぶりですね。思ったよりも短かったかも?
(この手の話題では『新世紀エヴァンゲリオン』や『ベルセルク』の名前を挙げておけば間違いない。それにオレなんか、岡崎 京子先生の新刊をずっと待っているんやで……)
前回の感想: HUNTER×HUNTER #359 「出航」 紅血を絞る | 亜細亜ノ蛾
さらに、本日・2017年6月26日は、『ハンター×ハンター』のコミックス第34巻の発売日です! おめでたいことが続きますねー!
(本来で あれば、とっくに4-5冊くらい出ているはずだが)
今回にて いったん『H×H』は お休みです……。
そんなタイミングで本編が「アレ」でした。いや、おなじみの「下描きそのまま」「殴り描き」「ネーム状態」では ありません。
「冨樫センセ、そっちに行っちゃダメー!(歓喜)」
と叫びたくなるような狂気の世界が描かれました。作者の暗黒面を見せられたようでドキドキする。『幽☆遊☆白書』や『レベルE』でも味わった「下卑た快感」です。
冨樫先生、心身共に ご健康でいてください。──そう願う一方で、「クレイジィな ほうがマンガは面白くなる」とも思う。もしも冨樫 義博先生がマンガ家に なっていなかったら、どうなっていただろう……。
おかずクラブとウド鈴木が『H×H』に参戦か!?
そう思わせるソックリさんが登場しました(約一名は即・退場したけれども)。著名人らしき人物を作中に出すのは、作者らしい お遊びです。ただし最近は ご無沙汰だったため、意表を突かれました。
『うる星やつら』のラムに似た司会役も出てきます。
鬼の角の代わりに「ケモ耳(獣のような耳)」が付いていてカワイイ! 腰のあたりに丸いシッポも飛び出している。動物には詳しくないため分かりませんが、洋犬の一種でしょうか。
しかし、どうしてラムなんだろう? 冨樫 義博先生の奥さま・武内 直子先生のキャラなら まだ分かるけれど。高橋 留美子先生は、お二人の ご友人なのでしょうか。
(今の時代に「ラム」と言えば『Re:ゼロから始める異世界生活』のラムだよなー)