HUNTER×HUNTER一覧

HUNTER×HUNTER 12 巻 「9 月 4 日 その 2」 2 – レイン×トレイン×全員

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.12 「9 月 4 日 その 2」

de dos en dos
雨で濡れた地が──赤く染まる

第 12 巻の後半は、前半よりも さらに緊張感が増しています。「幻影旅団編」の最高潮に達する直前の前哨戦なのに、見どころが多くて何度も読み返しました。

派手な戦闘が ほとんどなくて、言ってしまえば地味な場面が続くけれど、「描かれていないこと」を読ませる技術が素晴らしい!

技名ばかり叫んでいる「必殺技合戦」マンガとは大違いですね(にっこり)。『H×H』は たとえ下描き丸出しの回でも、「束縛する中指の鎖!!」(ドン!!!!)とセリフだけ書いて真っ白──なんて ことはない。

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HUNTER×HUNTER 12 巻 「9 月 4 日 その 2」 1 – 四の死の詩と使徒

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.12 「9 月 4 日 その 2」

いよいよ幻影旅団たちとクラピカとの戦いが近づいている。──という緊張感を打ち壊しにする「ゆるキャラ」な表紙が特徴の第 12 巻です。「──その 2」なんて題名だし。

ところが、言うまでもなく中身は一級品です!

いままでの謎がスラスラと解かれていく気持ちよさは、一流の探偵小説を読んだあとのような「ちくしょー! 気がつかなかったー!(にっこり)」が味わえました。

自分もシズクのように記憶が抜け落ちたら、この感動を何度も味わえるのに! 彼女に弟子入りして、四六時中も密着取材したい!(趣旨 変わっとるがな)

今回の感想は、まあまあの長さですねー(棒)。

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HUNTER×HUNTER 30 巻 「返答」 ありがとう おやすみなさい

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.30 「返答」

Due Mani Due Generazioni - Two Hands Two Generations - by Dino Olivieri
続きは また──向こうで

とうとう第 30 巻まで来ました! ──つい先日、第 11 巻の感想を書いたばかりですケド……(12 巻以降の感想も お楽しみに!)。

HUNTER×HUNTER 11 巻 「9 月 4 日」 2 – 星降る街の黒と赤 | 亜細亜ノ蛾

いつまでも続いて欲しい『ハンター×ハンター』の最新巻は、連載時に何度も読み返した話ばかりだけれど、本当に涙が止まらなかった。

通して一気に読むと、よけいに──「来る」ねぇ……。

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HUNTER×HUNTER 11 巻 「9 月 4 日」 2 – 星降る街の黒と赤

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.11 「9 月 4 日」

bad movies
中身を見なければ──無限の宇宙

第 11 巻の後半も、バトルと謎掛けが熱かった! とくに謎のほうは、いま見ると あざといくらいに全力で引っ掛けに来ています。

冨樫義博先生の「けけけ」と笑う姿が目に浮かぶ……。

そう言えば、この巻の内容が「ジャンプ」に載った西暦 2000 年で、クロロ・ルシルフルは 26 歳でした。なんと、自分と同い年ですよ!

ただ、不思議なくらい 作中の時間は遅いため、作者が現実世界と年代を合わせているか どうかは不明です(携帯電話やパソコンなどの技術はシンクロしているけれど)。

いずれにせよ、12 年も前の話なのか──。

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HUNTER×HUNTER 11 巻 「9 月 4 日」 1 – 君を捜す夜空

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.11 「9 月 4 日」

Koinobori
とても満足そうな──宙を舞う魚

「まるで写真のような」人物画の表紙です。中身を読めば誰かは すぐに分かるけれど、コミックス派の人は「知らない人」に見えたのでは? 某・芸能人とか。

表紙の折り返しに載った写真には、「大きな犬と兎の ぬいぐるみ」が写っています。喜ばしいことに、もう 1 人増えました。セーラームーンたちの きょうだいですね!

肝心の内容は──見どころしかない! 今後のマンガ史に残り続けるべき 1 冊でした。アクションもセリフも一流です!

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HUNTER×HUNTER 10 巻 「9 月 3 日」 2 – 入る×視る×切る

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.10 「9 月 3 日」

Defenestration
根性が座った──華麗なる脱出

極上のミステリィ小説を読んだような「やられた!(にんまり)」が味わえる後半でした。なにしろ「密室トリック」が出てきます!

この密室で描かれたシンプルな謎と「回答編」は、10 年以上の時間が流れた今でも色あせていません。これ以上のトリックを「ジャンプ」で読めた作品は、『DEATH NOTE』くらいです。

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HUNTER×HUNTER 10 巻 「9 月 3 日」 1 -競売は真ッ闇 蔵の闇

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.10 「9 月 3 日」

巨壺村
たしかに──この上なく変わった壺だ

コミカルな絵で書かれた「旅団腕相撲ランキング」が楽しかった! この順位は かなり興味深い。

まず、女性のパクノダやシズクや、小柄なコルトピが低い順位なのは理解できる。しかし、団長であるクロロがマチに負けているのは おもしろい。

もちろん、腕力だけで強さは測れないけれど、実際に腕相撲で負けた団長を見た団員は、「うわぁ……」と思ったのでは? 「いや、いまのは全力じゃないし!」と半泣きで負け惜しみを言う団長が目に浮かびます。

いかにも強そうなフランクリンよりも、ヒソカの順位が高かった。たしかに彼は、肩も腕もムキムキですよね。普段は ひょうひょうとしたヒソカですが、プライベートでは筋トレを欠かさないのかも。

ウボォーギンとフィンクスは順当ですが、フェイタンも意外に順位が上です。彼は「素早さで勝負」という印象でしたが、(おそらくシズク以下の)ゴンなんて話にならないほど力が強い。

一番謎なのは、ボノレノフ師匠だよなぁ……。

なによりも、ようやく幻影旅団 全員の名前を書けて ありがたい! 本編で全員の名前が明かされるのは、まだまだ先ですけどね。このブログの更新以上に、首を長くして待つ必要があります。

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HUNTER×HUNTER #340 「特命」 200 年ぶりの故郷

HUNTER×HUNTER No.340 「特命」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 16 号)

新天地 節慶燈飾
未踏の故郷には──目印など無い

期待と不安に満ちた新展開です!

「寝耳水」(言えてない)な新登場の人物や、新しい舞台が明かされました。物語の流れ自体は前回までで予測できたけれど、この新キャラは読めない!

しかし──、これまでのアレコレが、また 10 年単位で放置されそうで心配でもある。新しい章に突入したら毎回起こることだから、そこは仕方ありませんね。

連載が 300 回を超えても、まだまだ新鮮な気分で読める展開に、心からワクワクしています!

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HUNTER×HUNTER 9 巻 「9 月 1 日」 1 – エサ×ヒル×夜

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.9 「9 月 1 日」

Fire in the (ISO6400) sky
私の夜は──あなたのヒルより美しい

「幻影旅団編」で最初の山場が、今回の「クラピカ対ウボォーギン」です! 念を覚えたての初心者と、殺しが日常の熟練者は、はたして勝負になるのだろうか──。

「いかにも少年マンガのキャラ」といった感じのクラピカと、劇画調のウボォーギンとが、何の違和感もなく完全に調和している点にも注目です。『レベルE』から捨て去ったリアル成分をウボォーで補いつつ話を進めている感じがする。

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HUNTER×HUNTER 9 巻 「9 月 1 日」 1 – 飛ぶ 3 匹と潜る 1 匹

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.9 「9 月 1 日」

幽☆遊☆白書』や『レベルE』ではギリギリのところで表現を抑えていた(編集部から止められていた?)けれど、グロテスク全開の描写が出ました!

とくに「頭部(の中身)」とか──良いのか!?

絵そのものもヤバいし、「人を食った」描写なんて「人類の三大タブー」の 1 つですよ! 「冨樫作品では よくあること」だけど。

この三大タブーは『めだかボックス』でも出てきたけれど、3 つ目が伏せ字でした。いったい なんでしょうね?(棒) 調べてみると、「Yahoo! 知恵袋」の やり取りが おもしろかった。

人類三大タブー 今週のジャンプのめだかボックスの9ページ目で… – Yahoo!知恵袋

ただ、人■売■も近■相■も、トップ・スリーに入れるほど忌み嫌われていないとは思う。文化の違いをタブー視することこそ野蛮かもしれない。

マンガの 3 大タブーは、「下描き掲載」・「長期休載」・「夢オチ」ですかね。──冨樫先生、コンプリートおめでとうございます!

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