SKET DANCE一覧

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 18 巻 感想・1

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 18 巻 「燃えろファルケン!」

What?
(はたして鹿は──何を想うのか)

祝! アニメ化ドンドンドンパフパフー記念号──というべき 1 冊です。

スケットダンス(SKET DANCE)公式サイト
スケットダンス(SKET DANCE)公式サイト

週刊連載の時に、「アニメになることが決まってから、こまかい設定が急に固まる」という現象が見られました。『さよなら絶望先生』でもあったように、サラッと説明されていて面白い。

意外と「原作至上主義」な自分は、残念ながらアニメは見ないと思いますが、早乙女ロマンが繰り出す「マンガ的表現」をアニメでどう描くのかは気になる。そこは原作をトレースするだけではなく、「アニメ的表現」をするべきですね。声優にツッコミ、とか。

アニメから入った女性ファンは、「──で、ボッスンはヒメコを取るの? それともロマン? きゃー!」と想像しながら、楽しみに観るでしょうね。さて、どうなるのか?

その答えは、次の巻あたりに出てきたりして──。

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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 17 巻 感想・2

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 17 巻 「The last day of president」

Carrots in Love
(ニンジンも──恋をする)

卒業していく人たちに替わって、新しい登場人物が 2 人も出てきます! どちらもアクが強くて、じっくり調理しても──食べられない。

そこは無理をせずに、2 人とも「自分らしく」あり続けるほうが、この作品に合っています。

ところが、この 2 人の登場と時期を同じくして、ボッスンやヒメコなど、おなじみのキャラクタたちの関係が微妙に変わっていく。喜ばしいこともあれば、せつないこともある──。

後半の感想も、激☆長です!

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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 17 巻 感想・1

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 17 巻 「The last day of president」

ぶどう狩り
(魔王よりも──収穫の時期が気になる?)

「真剣」と書いて「ソード」──じゃなくて、「マジ」な顔をした生徒会長・安形と、同じく気を引き締めた椿との 2 人が表紙の 17 巻です(初っぱなからギャグがすべっている)。

最近はずっと、「ゆるふわ愛され表紙」が続いていました。前巻の『SKET DANCE (16)』も、ほのぼの・ぽいーんな感じ(?)。

本巻では、安形も椿も「これから敵の本拠地に乗り込む……!」というくらいに、余裕のない表情をしている。中身もマジメな話が多そう──に見えますよね。

ところが、安形と椿とでは、真剣さの内容が異なります。安形が椿に期待しているのは、生徒会役員としてだけではなく──(続きはコミックスで!)、というところが笑えます!

いつものように「スケット団が部室でダラダラする話」あり、新キャラ・新展開あり、トリッキィな話もあり──、3 段重ねのピザくらいに盛りだくさんの 1 冊でした。

ここからは、じっくりと 1 話ずつ感想を書いていきます。今回も長いぞ……。

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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 16 巻 感想・2

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 16 巻 「修学旅行狂詩曲」

Toycamera Analogcolor
(冬場のカレーもまた──からい・つらい恋の味)

16 巻の後半は、ギャグが満載です!

ほんのり恋心を感じるのも良いし、お色気も良い。ニヤニヤしてしまう。でも、『SKET DANCE』は口を開けて笑いながら読みたいマンガです。

──まわりに誰もいないか確認してから……。

後半の感想も、タップリ長いぞ!

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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 16 巻 感想・1

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 16 巻 「修学旅行狂詩曲」

Frost on Paper Cup
(寒い冬に飲む炭酸飲料は──淡い恋の味)

今回のコミックスは、カバーから楽しい!

ご覧のとおり、「巨大な安形紗綾(あがた さあや・サーヤ)が、スケット団のメンバを片手で持っている図」です。遠近法で強調されているにしても、サーヤの胸を大きく描きすぎだ!──え、違う?(棒)

この「キャラクタたちをコミカルに描くために遠近法を利用する手法」は、どこかで見たことがあるような──。

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この作者のことだから、とぼけそうな気がするケド。

篠原健太:
「へえ、けい……おん? とかいう作品があるんですか。知らなかったな……」
「この、おでこが広い人と、まゆ毛が太い人とでは、どっちが人気なんですか?」

──いろんな方面に敵を作った気がする。


裏表紙の折り返し部分にもサーヤがいます。「ジャンプ」本誌では、カラーになっていた扉絵ですね(わざわざ、ヒメコを切り抜いてある……)。

第 16 巻は、サーヤが目立つ 1 冊 でした。

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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 15 巻 感想・2

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 15 巻 「ビスケット・ダンス」

oh how i bled for this particular piece of art...
(お風呂は楽しい?──あり得ないニャ!)

いよいよ、修学旅行が始まりました!!

この「修学旅行編」のサブタイトルは、「修学旅行狂詩曲」と書いて「スクールトリップ・ラプソディ」です。略して──「ストリップ」で良いでしょう(?)。

修学旅行編の見どころは、お色気だけではありません。

たぶん、作者としては、「仲の良いボッスンとヒメコのところへ、新たにサーヤが近づいてきて──」という部分を見せたかったのでしょう。

本格的な恋愛をまだ知らない、微妙な年齢の心理を、作者は描きたかったに違いない。

とはいえ──、ほかのクラスメイトたちは、普通にカレシ・カノジョがいたりしますからね。スケット団とサーヤ・高橋キャプテンあたりは、恋愛感情的には幼すぎるのかも(ロマンは夢見がちなだけで、普通の恋をしそう)。

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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 15 巻 感想・1

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 15 巻 「ビスケット・ダンス」

Cheese, Bread and Cookies
(個性豊かで小さなビスケットたち)

とうとう魔の 15 巻がやってきました!

そう、あの「修学旅行編」が収録されているコミックスです……! サブタイトルも「トイレット・ダンス」とか「オフロット・ダンス」・「ストリップ・ダンス」あたりが良かったのでは?

その感想は後半に書くとして──。

15 巻の前半では、番外編にあたる「ビスケット幼稚園」の話が面白かったです。番外編の番外編として、『いぬまるだしっ』の、いぬまるくんも出てくる。

さらには、新たな登場人物が出てきたりして、実りの秋にふさわしい、中身がはじけそうな充実の 1 冊です(新キャラの胸部の話ではないよ)。

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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 14 巻 感想・2

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 14 巻 「進め! ペロキャンガール」

Golden Lion 2 (by tintinian)
(「オレも女の子の胸に飾られたい!」)

13 巻に引き続き、この巻もヒメコがウルトラ・セクシィです!

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 13 巻 感想・1 : 亜細亜ノ蛾

マンガ的というか、イラストでよくある表現方法ですが──、ヒメコの胸の部分、どんな布地なんだ……(ゴクリ……)。立体裁断になっているか、どこまでも伸びて張り付く素材なんでしょうね。

SKET DANCE (1)』収録の「第 2 話」では、ヒメコは猿に胸をもまれたり、ノーブラで挑発する──というセクシィ要員でした。ちょっと今の『SKET DANCE』からは、考えられないですね。── 14 巻までは。

セクシィ役は誰かに引き継がれることもなく、ヒメコも「面白お姉さん」に徹していました。しかし、その間にもヒメコは「成長」して(どの部分が?)──、

「修学旅行編」で開花する!(しつこいな)

ああ、15 巻が待ち遠しい……。

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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 14 巻 感想・1

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 14 巻 「進め! ペロキャンガール」

Godiva Chocolats (by !orobodot)
(瓶入りのチョコレートは珍しい──わざと入れない限り)

客室乗務員
「お客様の中で、『修学旅行編』をお持ちの方はいませんかー! 『修学旅行編』を──」
ドクタ・あじもす
「うオッほん。ワシが持っておる」
客室乗務員
「ああ、良かった……! 待ちくたびれて発作を起こしている患者がいまして……」
ドクタ・あじもす
「そりゃイカンな。早くこの『家族風呂で後ろから(ゴクリ……)の巻』を見せるんじゃ!」
客室乗務員
「はい! ──ところで失礼ですが、ドクタ・あじもすさんは、お医者様ですか?」

──いいえ、ただの「ジャンプ博士」です。

ということで(?)、少年マンガの限界にせまった、『SKET DANCE』の「修学旅行編」ですが──、この 14 巻にはまだ収録されていません。うをー、まだかァー!

表現の自由」について、さまざまなことが話し合われる昨今です。マンガ業界ではとくに、暴力的な・あるいは性的な表現について、「自由」の範囲と意味とを──外部の人間から批判されている。

『SKET DANCE』は一見するとおとなしく、なにしろ小学館漫画賞の少年向け部門を受賞した作品です。

それなのに──、「表現の自由」と「少年マンガの限界」に、作者の篠原健太さんは挑戦し続けている。ぱっと見はソボクな優等生に見えて、そのじつは──窮屈で退屈な「枠組み」をぶっ壊そうと目論んでいる革命家なのかも。

ところで、現在の「ジャンプ」に載っているマンガの中で、もっとも「表現の自由」の限界に挑戦しているのは──、

裏表紙の広告・「明光義塾」のダルマ先生だと思う。

学習塾なら個別指導の明光義塾

このご時世・この日本で、ダルマて……。ナンノコッチャ分からん人は、『HUNTER×HUNTER (18)』のゴン対「ボマー」戦を読んで、何となく察してくださいね(火にニトロをそそぐ)。

それに比べたら『SKET DANCE (14)』なんて──、

高校生同士で半殺しにしあったり、発明品で人が死にかけたり、多重人格者が出てきたり──、と平和なモノです(?)。

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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 13 巻 感想・2

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 13 巻 「ユーガッタメール!」

Golden Goodness (by Sifu Renka)(残念ながら「ナックルからあげ」ではない)

久しぶりに、ロマンこと早乙女浪漫が登場しました! 本当に、待ちわびましたよ。

ロマンが出てきても、いつもとは違うフンイキですが、それはそれで面白い。今回の話を読むと、「ロマン病」は伝染するのだな、と分かります(?)。自分も、感染したいものだ。

そういえば、ボッスンはアシスタントとしてロマンを手伝ったことがあります。ボッスンはマンガ家を目指さないのでしょうかね。──作風がロマンテイストになりそうだし、なにより作者とカブってややこしいから、それはないか。

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