『HUNTER×HUNTER』 #374 「能力」 感想

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HUNTER×HUNTER』 No.374 「能力」 感想

smoky alien reflection (おぞましいほどに──愛おしい)

自分探しへの不安

ハンゾーが「自分の体に帰れる」と信じていて不思議でした。

現在は、1013号室の居住区 全体が別の場所に 転移させられていると考えられます。どこへ移されたかは不明で、おそらくは〈念獣〉──〈念能力〉の配下にあるのでしょう。
以前に出た能力で言えば、ノヴの〈4次元マンション〉が近いはず(あとはヂートゥの鬼ごっこ)。情報が少ないため憶測ですが、どう考えても簡単に外部から侵入する手段はないでしょう。

そんな状況で、どうやったらハンゾーは元に戻るのだろうか?
「絶対に体と離れたままでは いられない」という幽体の制約が あるのかもしれませんね。
あるいは、次回あたりに戻れなくて焦るハンゾーが見られたりして。

似た者きょうだい?

今回は「似たような念能力の対比」が面白かった。

まずは「壁を無視して移動する能力」の二組です。

  • 魔法の抜け道〉(マジーク ワーム)による空間移動(フウゲツ王子の能力?)
  • ハンゾーの〈幽体〉による壁抜け

次は「口から何かを出す能力」ですね。

  • 煙を吐き出すサレサレの念獣
  • 口からコインを生み出すチョウライの念獣

──ん? どちらも こじつけじゃねぇか! とは書きながら思った。
しかし、このタイミングで わざわざ4つを並べてきたということは、なんらかの関連があるのかも。(ハンゾーは ともかく)それぞれの王子の能力は連動している、とか?

不吉を孕む

リハンの能力は、〈異邦人〉と書いて〈プレデター〉と読む。そして、異邦人の英訳の一つが「alien」です。
──完全に『エイリアン VS. プレデター』ネタですよ!

『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』 ラストは無かったことに | 亜細亜ノ蛾

いや、リハンのお腹に宿っているのは、エイリアンではなくプレデターです。すなわち「プレデター×エイリアン」なのか(異種間ナントカ)。

映画の設定に準ずるなら、リハンは〈異邦人〉を産む際に命を落とすのでしょう。そうなると、彼の能力は〈ベンジャミン・バトン〉によって第1王子の能力となる。
──どんどんベンジャミンに有利な状況になって いきますね!

とは言え、サレサレを倒すために、わざわざリハンが犠牲になる価値はあるのかな? ゼロコンマ何秒で終えられるミッションだと思う。
「王族殺しは家族もろとも処刑」ですが、身寄りのない者を暗殺者として送り込めば良いような気がする。

おわりに

サレサレの念獣が欲しい……!
コミュ障な自分は、「自分への行為の可視化」が できる道具が以前から欲しかった。自分に関心がなかったり、あるいは敵意を抱いている人間に、時間や気力をさくことが面倒だからです。──そんな相手に関わる行為は、ある意味では「時間をかけた自殺」に等しい。

しかし、サレサレ先輩の念獣がいれば、いちいち好感度を見る必要なんてありません!
みんなを「煙に巻いて」、みんなでハッピーになろう!

まあ、「自分の方から嫌いな人間に好かれる」、あるいは「必要以上に同性からウォンチュ! される」、といった別の地獄も待っていそうだけれど。