『HUNTER×HUNTER』 #375 「説得」 感想
守護霊獣の能力が次々に明かされました!
今回だけで、第2・5・6・7・9王子に憑いた霊獣の能力が判明しています。ただし、読者にだけ明かされた情報です。本人も含めて登場人物たちは まだ知らない。
──このまま知らずに敗退もあり得そうで、あからさまな敗北フラグにしか思えません……。
まだ能力が不確定な霊獣は、第8・10・11・(12・)13王子に憑依しています。
──モモゼの〈念獣〉は、「ヒマ?」の能力が すべてだったのかな……。
そして、第1・3・4・14の霊獣は、どんな能力か不明な ままです。
これまた明らかに勝ち組グループですね!
──第3王子・チョウライの霊獣の能力が「無限にコインを生み出せてメッチャ儲かる(けどアカウント凍結)」という時事ネタでなければ良いけれど(アカウント?)。
ビットコイン2千兆円男がZaifに苦言 「怒りというより呆れています」
タブーの恐怖に震える
第6王子・タイソンは、変わった人には違いない。
本人に悪意が まったくないから、逆に、余計にタチが悪いタイプです。
しかし、せいぜい「金払いが良くてホストに貢ぐ上客」といったところでしょう。
タイソン王子の異常さは、第4王子・ツェリードニヒとは比べ物になりません。
カチョウとフウゲツも、本当は仲の良い姉妹といった感じです。
上位の四人の王子だけが異常なのかも しれませんね。
ただし、タイソンの守護霊獣は〈禁忌〉を破ったときが恐ろしそう。
滅多に怒らない人が一度キレると、加減が分からなくて徹底的に攻撃する。──そんな印象を受けました。
相手の行動を強制する能力は、クラピカの〈薬指の鎖〉とよく似ていますね。また、ある意味ではバショウの念能力にも近い。
タイソン王子の場合は教典を渡す必要があるから、強制の度合いで言えば上の二人よりも弱い。このあたりも、「愛の人」です。
──なんで この人、「兄弟姉妹ぶっ■しゲーム」に参加しようと思ったんだろう……。
祈りと羽根
今のところ、第9王子の守護霊獣が最強でしょう。
「部下たちの団結力が必要」という制限は、彼らの結束の前では取るに足らない。
ハルケンブルグ王子を直接 狙うのも難しい。
守護霊獣の守りが堅そうです。まさに完全な防御に見える。
ただし、念能力者同士の戦いでは、何が起こるか分かりません。
鉄壁に思える第9王子の霊獣にも、いくつか付け入る隙がありそうです。
まず、もっとも単純な作戦は、部下たちを王子から離れさせること。
そして、一人一人を確実に消していく。 または、操作系能力で部下たちを操っても良い。
また、守護霊獣は、王子に対して直接は攻撃できません。
ということは、王子同士の決闘では、守護霊獣の能力は無意味になるのでは?
いずれは、王子同士の直接対決が多発するでしょうね。
ジョイント タイプと言えば、ジンたちと一緒にいた連中です。彼らは いつ出てくるのだろう?
そして何より、主人公のゴンは復活できるのだろうか……。
忍術は夢うつつ
「ハンゾーの霊体は本体に戻れるのか?」
前回で あれだけ気にしていた問題は、「起きたら戻る」という驚愕の事実でアッサリと解決しました。
──いやいや、1013号室は「外部からは隔離・閉鎖された異空間」であることを実験で確かめたのに!? 今回の後半でタップリとページを使ったのは なんだったのか……。
〈守護霊獣〉や〈黒ぼっこ〉の「念能力者でも(たとえ〈凝〉を使っても?)見えない問題」と同じく、「そういうこと」で済む話なのかな……。
おわりに
ウェルゲーのキャラ崩壊に笑いました。アンタ、オモロイ奴だったんだな!
彼がツンデレだと気付いた瞬間の、ビスケとハンゾーのアイ・コンタクトも最高でしたね。「あっ…(察し)」という感じで、一瞬で今後も展開を確認し合っている。
近い将来、ウェルゲーがビスケの尻に敷かれる未来図が見えてきました。
そうなったとしたら、彼にとっては本望でしょう。
あと、今週号の『岸部露伴は動かない』と「筋肉大好きマンあるあるネタ」がカブっていて二度美味しい(?)。