『HUNTER×HUNTER』 #377「画策」 感想
いつにも増して盛りだくさんな一話です!
〈幻影旅団〉が久しぶりに勢ぞろいしました。
人数的には にぎやかな一団ですが、さすがに陽気な表情を浮かべている人物はいません。団員を二名も失った後だから当然でしょう。
とは言え、ウボォーギンの弔い合戦とは大違いです。
あの時は、団長を始めとして、全員が なんだか楽しそうに戦っていました。いや、「戦い」ではなく、一方的にマフィアに腹いせしているだけだったような……。
そして、現・幻影旅団メンバの本名が全員分 明かされました!
さらには新メンバが加入しています! 入団の目的がイカレている彼をそのまま受け入れた旅団もクレイジィすぎる。
偽りの晩餐会
カチョウの努力が涙ぐましい!
自分の母親に対してさえ本心を隠して行動しています。そうとうなストレスを感じながら過ごしていることでしょう。そもそも、この船上はすでに戦場と化している。おそらく戦闘経験のない姉妹には耐えがたい状況なはずです。
すべては姉妹で一緒に船を脱走するために──。
その脱走計画に母親が含まれているかどうかも気になりました。実の親とは言え、父親がアレだからなぁ……。
まだ見ぬ獣
一番の不安材料は、カチョウの〈守護霊獣〉が現れていないことです。
本来は心優しい子なので、戦闘を好む霊獣ではないとは思う。センリツの取り越し苦労で終わるはずです。
しかし、とくに創作の世界では、「イヤな予感」は十中八九が実現する……。
力の源は
また、フウゲツにも不安材料が残っています。
〈魔法の抜け道〉(マジック ワーム)は、霊獣の力とは限りません。この「どこでもドア」は、フウゲツ自身の念能力かもしれません。そもそも、霊獣は王子本人には見えないはずです。
フウゲツの霊獣は、じつは超・好戦的な化け物だったりして。われらがツェリードニヒ王子も失禁するくらいのエグい怪物が、次々にミンチを量産する、とか……(期待に満ちた目で)。
だまし合いの鬼ごっこ
幻影旅団が身長190cm以上の人間
というアバウトな条件でヒソカを探している理由が ようやく分かりました。ヒソカが変装している可能性を考慮しているわけですね。
おそらく、「イルミ → ギタラクル」くらいの変身が出来る人でも、身長ごと変えることは難しいのでしょう。
ただし、われわれはビスケット・クルーガーというバb──お嬢さんを知っている。彼女は、明らかに骨格から作り替えるレベルで伸縮しています(ついでに衣服も)。
そして、今のヒソカは、念で肉体の一部を補っている。
〈伸縮自在の愛〉(バンジー ガム)と〈薄っぺらな嘘〉(ドッキリ テクスチャー)が「死後に強まる念」で強化されていたら、ビスケくらいの変身がヒソカも可能に なるのでは?
もしかして、変装したヒソカは、すでに「新キャラ」として登場しているのかも……?
温度差が致命的
団長と団員の意識のズレが気になります。
「シャルナークとコルトピの仇を討ちたい」「ヒソカを始末したい」と心から願っているのは、どうもクロロひとりだけに見えます。
他の団員は「まあ、ケジメを付けなきゃな(893かな?)」とか「団長の言うことには従う」といった感じに思える。なんというか、「任務の一つ」として淡々と参加している、みたいなような。
また、カキン王国の王位継承戦と幻影旅団とは無関係です。
しかし、少なくともフィンクスはカキンの お宝を狙っている。いつかは「幻影旅団 vs. カキン」の戦いになるはずです。
その際に、「団長派」「フィンクス派」に分かれてしまいそう。ヒソカに その隙を突かれて──といった展開になるのでは?
彼女の残影
自分は、ネオン・ノストラードは生きている、と信じています。
たしかに、クロロは〈天使の自動筆記〉(ラブリー ゴーストライター)を使えなくなったようです。〈盗賊の極意〉(スキル ハンター)の条件──「元の持ち主が死ぬと使用不可になる」、を満たした可能性は高い。
「ネオンの父親であるライト・ノストラードが絶望して わが娘を消した」という悲劇は、あり得ないと考えています。
なぜなら、クラピカがノストラード組に まだ所属しているからです(少なくとも〈十二支ん〉に加入前までは)。あのクラピカの性格からして、我が子を殺した父親の元で働き続けるとは思えません(十二支んの加入後に──という場合もあるけど)。
自分の予想──というか希望は、「クラピカが〈除念師〉を雇ってネオンの念能力を封じた」です。
クラピカなら、ネオンが念能力を使えなくなった状況から、クロロ(幻影旅団の誰か)に盗まれた可能性にたどり着くはず。そうであれば、危険な能力を的に奪われたまま放置するとも思えません。
ということで、「ヨークシンで わがまま放題を言ってブランド品を買いあさるネオンの図」が忘れたころに描かれると信じています!
ついでに、ジャイロとかいう黒歴史で終わりそうな人物も忘れないで描いてほしい……。
おわりに
イルミが急に「ハーイ ボクは イルミ
」と言い出して笑いました。
ああ、2ページ前にクロロから自己紹介ついでに
と頼まれていますね。(〈陰獣〉のニオイがプンプンする)マフィアのコマが間に挟まったため、最初は繋がりが分かりませんでした。
てか、参入の あいさつも済ませていない状態で、イルミは船に乗り込んできたのか。
この自己PRが終わるまで、「(……誰だ こいつ?)」と他のメンバは ずっと思っていたのかも。