『HUNTER×HUNTER』 No.371 「任務」 感想
およそ4ヶ月ぶりの連載再開です。
再開の告知を知ったのは数日前でした。まったく心の準備ができていないまま、前回の話もろくに読まずに感想を書いています。
コミックの発売も間近ですよ!
王位継承戦は、とにかく登場人物が多い! たんなるモブキャラかと思っていたら重要な人物に昇格されるということも何度か起こりそうです。今こそ単行本を読み直しましょう。
危険なレッスン
クラピカが“レッスン”を普通に継続させたことは驚きでした。
レッスン──つまりは警護人たちを集めて念を習得させる。──これは かなり危険な状況です。なぜなら、〈11人いる!〉(サイレント マジョリティー)を仕掛けた敵に とっては動きやすい状況だから。
敵の狙いを考えると、警護人たちが集まっているうちに一網打尽にしたいはずです。または、生き残った警護人同士に疑惑を抱かせても良い。
いずれにせよ、このレッスンが普通に続いて念能力者が増えることは、敵は望んでいないはず。 そのため、また犠牲者が出る展開が多いに予想できる 。
なぜ、クラピカは、シマヌ(とビル?)と同じように、ひとりひとりを鎖で調べないのだろうか?
我らの希望の星・シマヌは ひとまず「白」でした。
とはいえ、「操作系の能力で操られている」「シマノが多重人格」といった可能性も考えられる 。それはビルにも言えること ですね。
初見のミステリィ読みだったら、まっ先にクラピカを疑いそう。しかし、それは あり得ない──と思いたい。
見えない・消えない
「念獣が見える・見えない問題」が再び出た!
この問題は、王位継承戦におけるキーワードの一つ、と勝手に思っています。それだけに、クラピカの解説には疑問が残りました。
クラピカは、王子に取り憑いた念獣の可能性を捨てています。その理由は、ネンを察知されにくくする〈隠〉はエネルギィを多く使うから、とのこと。
生まれながらの天才という可能性はないだろうか? そう、『ジョジョの奇妙な冒険』第3部に出てきた、あの赤ん坊のように ……。
そもそもクラピカはツボのことを知りません。
王子たちに寄生させた念獣は、実際には〈蟲毒の壺〉・〈壺中卵の壺〉(の中にいた妖精?)から生まれました。そのツボの念を施した かつての王は、すでに この世にいない。
おなじみの「死後に強まる念」によって、14人もの王子に念獣を寄生させるオーラの量は何とかなっているのでは?
一時的に手を組む
〈水見式〉以外に念の系統を見分ける方法が登場しました。
手の組み方で見る方法は、これまた『ジョジョ』の第3部を思わせます。前世まで分かったりして。
自分は「祈り型」でした。“自分の右手と左手を つないでみてくれ”と言われたら、大抵の日本人は祈り型になるのでは?
(ヒソカによれば)念の系統は性格と関係がある。しかし、手の組み方は宗教観によって変わってきそう。
──あ、そもそも、この「手の繋ぎ方」は、念の系統とは別の話なのかも。
王子の還る場所
モモゼは棺──“カプセル”に納められました。
今後も次々と王子たちが入れられていくのでしょう。そもそもこの王位継承戦は、必然的に殺し合いの場になる。それなのに、いまさら“お悔やみを申し上げます”でもない。
悲しむことではない、と王は語る。
しかし、本心は別にあり、自分自身に言い聞かせているようにも見えました。人間らしい感情を捨てたかのような王でしたが、て彼も一人の父親なのだなと感じられます。
カプセルは13個あり、中央には別の機械が見えます。ツボから得た念獣の力が真ん中の機械へ還っていく──と予想しました。
この場にあるカプセルの全てが満たされた時に何が起こるのだろうか ──。