『プレステージ』 (The Prestige)
ふんいきがバツグンに良いサスペンス映画でした!
舞台は 19 世紀末のロンドン──切り裂きジャックのいた時代です。レトロなファッションと近代的な設備が混ざり合った街並みが、なんとも美しい。
霧の煙るロンドンの街──闇夜にまぎれて殺人者が暗躍し──またひとり消えていく──、みたいな場面は、まったくありませんケドね! 2 人のマジシャンが主人公だけに、そういった非科学的な描写はほとんどありません。
──後半までは……。
なんだか意味ありげに書きましたが、自分にはこの映画の後半は納得がいきませんでした。前半の良さを、すべて台無しにしている。でも、「観なかったこと」にするには、あまりにも惜しい映画です。
そこで今回は珍しく、「この映画の何が不満だったのか」を主題にして感想を書きました。
まぁ、この映画の見どころは、上で挙げたように舞台の素晴らしさと、オリヴィア(スカーレット・ヨハンソン)の美しさだけで十分です!
あとはロバート・アンジャー(ヒュー・ジャックマン)とアルフレッド・ボーデン(クリスチャン・ベール)との対決に目を凝らすだけで良い。それだけでも楽しめる作品でした。