audio-technica ATH-AD500
新しいヘッドホンを買った。「またヘッドホン……」「またヤフオク……」と脳内秘書(財政担当)のため息が聞こえる気がする。ウソ。
audio-technica:製品情報 ATH-AD500
これは「開放型」(オープンエアー型)タイプで、「密閉型」(クローズド型)に比べて音に開放感がある──といわれている。実際には、同じ価格帯・品質のものと厳密に比べないと、そこまで違いは分からない。
音質よりも、外の音が聞こえるか・音漏れするか、という違いはすぐに分かる。以前に購入した密閉型の FOSTEX T-7M は遮音性がそれほど高くない。しかし、ATH-AD500 は遮音性がほとんどない。小型スピーカを耳元で固定している感じ。それでも、部屋でひとりで聴く分には、まったく問題はない。
FOSTEX T-7M チープな外見と忠実な再生のヘッドホン : 亜細亜ノ蛾
装着感が良い
個人的に一番の特徴は、つけ心地の良さ。軽くてずれない。
イヤーパッドが肌触りのよいベルベット調の布製イヤパッド
で、長時間の使用でも蒸れない──ことはないが、合成皮革製よりは快適だ。だいたい、体に長い間つけて「蒸れない」素材はないだろう。できれば、簡単に取り外して洗えるパッドがあると便利だ。どうですか>ヘッドホン業界各位
圧迫感を低減するトータルイヤフィット設計
と3D方式ウィングサポート
という、なにやら小難しい技術が使われているが──つけてみれば、納得。これは良い。軽く被(かぶ)るだけで、簡単にフィットする。頭頂からの「距離」で調整するヘッドホンが多いが、これは「角度」で合わせる。よっぽど変わった頭の形をしていない限り、すぐになじむだろう。現に自分も素直な頭の形をしていない(中身は純真なのに)が、ぴったりと合った。
開放型は、音を出すドライバの大きさも重要(後述)だ。ATH-AD500 のドライバは 53mm と大型になっている。そのおかげで、イヤーパッドが耳の周りをおおうため、耳が押しつぶされない。ヘッドホンで耳がすぐに痛くなる自分には、たいへんありがたい。
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