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『進撃の巨人』の作者・諫山創氏と山本一郎氏が城外で戦闘を開始!?

『進撃の巨人』をめぐる論争

gentle-giant 愛さえあれば──種すら超える

元・「切込隊長」こと山本一郎氏が、ご自身のブログ・「やまもといちろうBLOG(ブログ)」に書いた『進撃の巨人』の記事から発展して、興味深い展開を見せていました。

前回までの あらすじ:

  1. 山本一郎氏が記事を書く: 『進撃の巨人』の「調査兵団」による偵察作戦が酷すぎる件(抽象的ネタバレあり): やまもといちろうBLOG(ブログ)
  2. なんと、作者からの返答: 現在進行中の黒歴史 : 今から最高にみっともないことをする
  3. さらに山本一郎氏が返答: 『進撃の巨人』の作者の方からまさかのマジレスを頂戴したので: やまもといちろうBLOG(ブログ)

この熱い やり取りについて、思ったことを書きます。

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野火ノビタ 批評全仕事 『総評』 – 『HUNTER×HUNTER』感想序文

野火ノビタ 批評全仕事 『総評』

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(作者には花束を──批評には愛を)

この暴力的な愛の文面で溢れた文字だらけの同人誌は、「感想書き」の自分にとって聖書(バイブル)です。いつまでも越えられない壁として、目の前に熱く厚く立ちはだかっている。

野火さんは現在、もう批評を書かれていないようです。繰り返し『総評』に圧倒されてきた者としては残念な気持ちが半分で、あとの半分は幸福な気持ちで満ちている。

なぜ「野火さんの批評が聞けないこと」を喜んでいるのかは、あとで説明しますね。『HUNTER×HUNTER』のファンならば共感してくれるはず。

なにしろ『総評』の配本は 13 年以上も前であるため、現在の入手は困難です。ざっくり調べたところ、この記事の最初にある表紙の写真ですら、いまでは激レアだったりする。

2003 年に日本評論社から発行された野火さんの批評本・『大人は判ってくれない』であれば、まだ手に入れやすいようです。『幽☆遊☆白書』や『H×H』・『エヴァンゲリオン』の批評も読めるはず。

さて──、中途半端な形で『H×H』の感想を始めたことを、これまで ずっと気にしていました。最初の感想は「キメラアント編」の途中からで、文体も視点もヒドすぎる。書き直したい!

2004 VOL.18 : HUNTER×HUNTER | 亜細亜ノ蛾

そこで、来年から──というか明日から、『H×H』第 1 巻の感想を書き始めます。いつかは最新刊に追いつくでしょう。

その前に、どうしても野火さんの『総評』をしておきたかった。──なぜか『SAW V』の感想で彼女の名前を挙げていますけれど。

ソウ 5 (SAW V) – テーマは「殺人と更正との差」──あるいは狂気 | 亜細亜ノ蛾

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2008 年の私的まとめ

今年のまとめ

すでに年末年始の気分が抜けている自分だ。おめでたくも何ともない。

なぜかというと、休みは 12/29 ~ 12/31 までで、1/1 から通常のシフト(週休 2 日)だからだ。ここ数年、この繰り返しである。普通の会社員はもっと長く休めるのだろうが、しょせん自分のような派遣社員には数日の有給休暇しか取れない。ばボーナスすらないのだ。よく暴動を起こさないものだ、と自分で自分に感心する。

泣き言はこれくらいにして、毎年恒例となっている今年中に書いた記事のまとめを書く。昨年までは二部構成だったが、今回は一気に書く。

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2008 年 11 月に書いた記事の まとめ

先月のまとめ

今年があと一か月しかないなんて、信じられない。あと半月くらいは疑うべきだろう。2008 年って何があったっけ……?

そうそう、それを言うなら、あと 2 年で 2010 年だ。その頃には「10 年代」などと言うのだろうか。「90 年代」が終わってから今まで「00 年代」だったわけだが、誰もそんな呼び方をしない。このまま中途半端な 10 年間で終わりそうだ。

こうやって何も変わらない日々が続いていくのだろうか。ゲーテの言葉が頭に浮かぶ……。

Goethe:ゲーテの名言「今日をだらだらと無為に過ごす。明日も同じこと。そして次の日はもっとぐずぐずする。」

明日からを有意義に過ごすために、まずは過去を整理しよう。ということで、先月に書いた記事を振り返る。

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フレッツ回線の移設工事はプロバイダだけではなく NTT へも連絡する

引っ越しと移設工事

今回は、タイトルがすべてを物語っている。当たり前のことかもしれないが、回線工事は NTT へ連絡するべきだ。自分の苦労話を語るので、参考になると うれしい。

開通まで

耐え難きを耐え、忍び難きを忍び──というほどツラくもなかったが、引越した先でインターネット回線が開通した(え、なんのこと? という人は気にしないように)。根っからのTo LOVEる体質のせいか、開通の工事は すんなりと終わらなかった。タイヘンだったんじゃよ~(急にキャラ作り)。

まず──そもそも、引っ越しの日が決まってからすぐに移設工事を申し込んだのに、当初は工事がかなり後になる予定だった。クソ N×T めー! ──ではなくて、NTT さんは、しっかり仕事をしてくれた。工事の日程も、最初よりは早くしてくれたようだ。

じつは、筋を通すためにプロバイダへ移設を申し出たのだが、そこから NTT への連絡が遅れていたのだ。自分から NTT へ確認してなければ、いまだにインターネットができなかった可能性が高い。@Ni×ty めー !!

ということで、嫌がらせに黒歴史のリンクを張ることにした。ほれっ:

あー、スッキリ。けけけ。

フレッツ回線を使っている人は、プロバイダへ移設などを申し込んだあと、すぐに NTT へ連絡すると良いようだ。覚えておいて、損はない。

いろいろと問題あり

工事のあとも、まだ受難が続く。

インターネットの機械(回線終端装置と CTU)が、自分の部屋から離れた居間しか置けない。借りているアパートの構造上、そこ意外は無理だ。

そこで、長い LAN ケーブルを用意した。自室と居間とを つなぐ距離を測ってみると、ケーブルの長さは 10m ほど必要だ。部屋の中を通ってドアを抜ける。ケーブルは、床か壁に沿わせるしかない。そこで、厚みの薄い LAN ケーブルを購入した。

これが大当たりだった。ケーブルの厚さは 1.4mm で、ドアのスキマにも問題なく通せる。転送速度は 10GBASE-T まで対応している。──インターネットの回線速度が、この単位を使うようになるのは、どれくらい先だろうか……。案外、もうすぐだったりして。

ケーブルが片付いたと思ったら、CTU の設定をするための ID 情報が見当たらない。気が付いたのは、20 時 58 分。NTT の電話受付時間があと 2 分で終了するところだった。あわてて問い合わせて、なんとか ID とパスワードを教えてもらった(セキュリティ的に問題ありそうな……)。

ようやくインターネットが使えるようになった。ダイアルアップ時代を振り返ると、もっと苦労したはずだ。しかし、いつの間にかネットがあることを当たり前に感じていた。ほんの数日ネットにつながらないだけで、かなり不便に感じる。もう、この感覚は一生続きそうだ。

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2008 年 10 月に書いた記事の まとめ

先月のまとめ

先月はゲームで遊んでばかり、マンガを読んで感想を書いてばかりだった。感想書きはともかく、中高生からハタチくらいのころに戻ったようだ。あの時分に、こんな大人になることは想像できなかった……。

さて、そんなことは置いておいて、先月のまとめを書く。

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HUNTER×HUNTER #282『密室』 飛ぶブロヴーダだ

HUNTER×HUNTER No.282『密室』 (週刊少年ジャンプ 2008 年 46 号)

一話の感想を複数回に分けて書く。──マンガの感想書きの間で賛否両論(大げさ)のシステムを取り入れてから、非常に記事が書きやすくなった。

その分、同じ話を何度も読み返すことになり、苦痛だ──ということは全然ない。より深く作品に触れられる。とはいえ、自分は昔から、毎日のようにジャンプを読み直している。ちょっとしたスキマ時間──ウェブページの読み込みが遅いときなどにも、ジャンプを見ている。

それでも、読み落としている部分も多い。マンガの情報量の多さには、いまだに驚かされる。作者が何日も掛けて描いた作品を、数分ですべて読み解けるはずがないのだ。少なくとも自分は、そう言った心構えで作品に接している。

さて、イカルゴとブロヴーダがお互い離れたまま戦う──トリッキィな回の、後半はどうなったのだろうか。感想の続きを書く。

ところで、「飛ばねぇブロヴーダはただのブロヴーダ(ザリガニ)だ」と幻聴が聞こえたが、気のせいだろうか。

ポルコは「飛べない豚はただの豚だ」なんてこといわない : 亜細亜ノ蛾

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感動する日記が読みたい・書きたいので例を挙げる

感動した日記

Piro タン(敬称)の日記に感動したので紹介する。

Latest topics > ハンズで霧吹きを買った – outsider reflex

──正直、「outsider reflex」読者の多くは読み流すかもしれない。とくに、picture(絵)カテゴリィや「もえじら組」情報の更新を楽しみにしている人は、「タイトル見てからスルー余裕でした」と言いだしそうだ(それは言い過ぎか)。

ref.: ニコニコMUGENwiki – 小足見てから昇竜余裕でした

だけど、自分は大好きだ!

この日記(ブログ記事というより「日記」が合う)の素晴らしいポイントを、以下に取り上げた。

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2008 年 9 月に書いた記事の まとめ

先月のまとめ

先月の初めに、このようなことを書いた。

title="一日には先月のまとめ記事を書く、ということを今年から始めた。そういった継続していることと、変化することとがあると面白いものだ。そこで、唐突だが「です・ます」調から「だ・である」調に変えて、ブログへの意気込みを語った。">

突然ですが、この 9 月からブログ記事の書き方を変えていきます。「リニューアル」というほど大げさではありません。上の段落のように「です・ます」口調から「だ・である」口調に変えたり、すぐに読み終われるような短文の記事を書いたり、あるいは更新を毎日から「気が向いたとき」にしたり──。

2008 年 8 月に書いた記事の まとめ : 亜細亜ノ蛾

──結果は、「だ・である」口調に変えただけで終わった。せめて、更新を毎日から「気が向いたとき」にしたかったのに……。ブログを書くことが好きだということを再認識できた。まぁ、あんまり根を詰めないように、自分のペースでやっていこう。

それにしても、何年もサイト運営をやっているのに、いまだに「訪問者がこのブログに何を求めているのか」が分からない。何も求めてないのかも、と思うとちょっと寂しい。検索サイトからの「一見さん」が 9 割以上という当ブログは、どこへ向かえばいいのだろうか……。

めげることなく、先月に書いた中からおすすめの記事を紹介する。

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『日本語の作文技術』 本多勝一 – 本書を薦めにくい理由とは

日本語の作文技術

読む側にとってわかりやすい文章を書くこと──その方法をまとめた 1 冊で、1982 年の初版から多くの愛読者を生んでいる(読むだけではなく、実践者も増えて欲しいところだ)。

本書がユニークなのは、「わかりやすい文章」を説明するために、「わかりにくい文章」──つまり「悪文」を多く出しているところ。悪文は新聞記事からの引用が多く、本当にプロが書いたのか疑問を持つ文章も多い。

「わかりにくい文章」の中には、一見しただけでは悪文と気がつかない場合もある。さらに、なぜ悪文になっているのかを説明できる人は少ない。本書を読むと、まず悪文の悪文たるポイントが見抜けるようになり、修正も容易になる。

「てにをは」や「、」(読点)・「修飾の順列」は、今までなんとなく書いていたが、本書を読んで はっきりと法則が分かった。これだけでも本書を手に取る価値がある。何度も読み直し、多くの文章を書き、完全に自分のものにしたい。

ところで、日本語の作文技術 – Google 検索から、本書の要点を箇条書きにしているページが見つかる。ただ、それを見ただけで(本書を読んだ気になって)、すぐさま文章が上手になる──という人は少ないだろう。そんな人は、きちんとした文章を元から書いていたはずだ。

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日本語の作文技術 (朝日文庫)
本多 勝一
朝日新聞社出版局 1982-01
楽天ブックス: 日本語の作文技術

実戦・日本語の作文技術 (朝日文庫) 理科系の作文技術 (中公新書 (624)) 中学生からの作文技術 (朝日選書) 伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書) 日本語練習帳 (岩波新書)

by G-Tools , 2008/09/04

さて、この記事のタイトルである、本書を薦めにくい理由とは──。

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