X

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 27 巻 感想・1

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 27 巻 「部屋とワイセツと私」


それは惑星にも似た── 2 つの奇跡

学校や職場・電車で堂々と読みやすい表紙です! 書店でも注文しやすいサブ・タイトルですね!

中身も なかなかの破壊力だった……! 開始早々に「現役女子高校生ナマ着替えノゾキ」(ごくり……)という許しがたい犯罪行為が載っている。さすが開盟学園高校は修羅の国だぜ!

ちなみに、このブログは、「SKET DANCE 性犯罪」で Google 検索すると 1 位になる(2012/11/07 現在)ことで有名です!

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 25 巻 感想・2 | 亜細亜ノ蛾

第 235 話 「スイッチとひとりぼっち」

スイッチ」こと笛吹 和義は、連載の初めのころには「黒幕」と疑っていました(何の黒幕?)。いろんなトラブルの原因も結果も分かっていて、体当たりでボケているだけでは──と。

今回はスイッチが ひとりで依頼を受けていて、珍しく一所懸命に働きました。「センタクモノ ホスヤーツ」とジョンソンは、依頼者の 2 人に持たせたら良かったのに──と気がつかないほど。

いままでも笛吹は、体を張ってギャグかましていたんだな──、と ようやく気がつきました(いまごろ!?)。


完全なネタ発明品と思われた「センタクモノ 以下略」は、タイトルのコマで さっそく役立っているし、おまけに依頼にも必需品だった。いつもながら出したネタはすべて使い、伏線は すべて回収すしています。

No.1 学園触手漫画」の『暗殺教室』に対向して、「No.1 学園エコロジィ漫画」で通用しそう! 一発芸が売りの芸能人が次々と消えていく世の中で、『スケダン』はキャラのリサイクルが多いし。

──スイッチが「寂しい…」とツイートする場面も、もしかしたら後半の伏線かな……。


そんなことよりも、冒頭のヒメコが着ている学生服は絶対に透けない特殊な布地なのかどうか、じっくりと研究するべきだッ!

第 236 話 「部屋とワイセツと私」

チェリーに誘われた(意味深)ボッスンが、男子 2 人きり(意味深)で暗い室内(意味深)の映画館にイッて(意味深)肩を並べて(意味深)帰ってくる場面から始まりました! 手をつないでいるようにも見えるし!


チェリー」こと佐倉 実と「コマちゃん」こと森下 小麻は、同じクラスだからかセットにされることが多い。第三者からは相性が良く見えます。もう お前ら付き合っちゃえよ!

チェリーが避けた「コマ砲」の被害者が増えないうちに、そろそろ森下の苦手意識を直したほうが良いと思う。

ただ、コマが恥ずかしがり屋を克服してしまったら、健全な青少年の育成に最適な『SKET DANCE』(棒)には載せられない! ──ってか、バニーとカブるし(最大の問題)。


今回のラストでも分かるように、ボッスン自身はシモネタも嫌いじゃない。「いい匂いが すんな」などとデリカシィのなさも目立つ。

そんな藤崎 祐介からは何度かセクハラ的な発言をされているのに、不思議と森下は好意的です。うらやましい! 普段の行ないが善いからでしょうね。


O・M・A と M (惜しい!)とか K・O など何かを連想させるようなアルファベットが並んでいる場面や、なんだかんだ言って相手がチェリーでも押しに弱い森下など、彼女が登場すると今回の表紙並にピンクです!

チェリーが ただただ転がっている場面は、「外見が かわいい変態」という笑いで終わっていると見せかけて──みなさん、お気づきだろうか? 佐倉が黒いシャツを着てきた理由は、この展開を予想していたのだ!

つまり、森下 小麻の DNA 情報が刻まれている二重らせんにも似た黒い糸状の物体を持ち帰るためだったんだよ! (な、なんだってー!) ── iPS 細胞でコマのクローンでも作るのかな。


ボッスン・チェリー・コマの 3 人が揃うことで、今回の話はギャグが成り立っています。森下からすれば、本来は藤崎だけを家に呼びたかったはず。──ボッスンを家族に紹介して食事を一緒にすることが目的だったのでは?

コマが男友だちを連れてきたことは、家族の会話からすると初めてなのに、ものすごく歓迎されている。事前に藤崎のことを話していたと見て間違いありません! さすがは「天然のタラシ」です!

(姉は佐倉の名前を知っているから、自己紹介の場面を省略した可能性が高い。でも、そんなことまで書くと感想が おもしろくなくなるよなー。個人の感想なんて、イーカゲンで いンだよ!)

第 237 話 「安形紗綾ファンクラブ」

「ボッスンとサーヤは付き合っていない事件」が いまだに衝撃的です! あまりにもショックで、しばらく夜眠れず、昼間に寝てました。

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 24 巻 感想・2 | 亜細亜ノ蛾

「好き」だと目の前で言われた女子と何度も会っていて、その返事は保留のまま……だと……!? 今回だって、恋する乙女の目で見られている。

これは すごい「男子力」ですね! 性別を変えてみると、タカビーな女子だったら日常茶飯事の光景です。またもやタラシ話だった。

最初の被害者である鬼塚 一愛が、「たまには 思い知ったら ええねん」と思う心境も複雑だよなぁ……。「どーする気や お前ホンマに(うちのことも含めて)」とツッコミたくなって正解です。


サーヤの人気を分析して語っている城ヶ崎 充が意外でした! 「高橋さん派」としては、対抗勢力の戦力を把握しておく必要があるから──かな。

ジョー如月は意外と優しい一面があるから、一つ間違えば「劇場版のジャイアン」に なれたのに残念ですね(?)。

(そう言えば、高橋キャプテンは静香ちゃんに似ている。──スイッチが「どこでもドア~☆」とか言って発明する話は まだですか!?)

第 238 話 「1 日スケット団ス」

小田倉 拓夫が前面に出る! 『スケダン』史上で最高にウザい回でした。

何を言われてもペースを変えないところが、小田倉のウザさを増長させています。例外は「かわいい女の子」だけれど、この条件にヒメコは当てはまらないのか……。

後半に出てきたオタク野郎も含めて、最近のオタクは「コミュニケーションが苦手」とか「根暗」といった属性とは別です。これだけ多くの趣味を楽しめる世の中であれば、アニメ好きも増えて当然ですね。

猫耳メイド姿のヒメコに指示する小田倉は、思わず指示したくなりました。この格好でヒメコが活躍するような依頼は まだかーーーッ!? モモカがテレビ番組の協力をお願いすれば実現しそう!


自分のお気に入り女子・結城 澪呼は、なんと! 『HUNTER×HUNTER』のクラピカと同じ能力(「ダウジング・チェーン」)の持ち主でした! さすが、ヒロイン同士ですね!(ん?)

HUNTER×HUNTER 11 巻 「9 月 4 日」 1 – 君を捜す夜空 | 亜細亜ノ蛾


武光 振蔵が 1 冊に 2 話も載っている点でも、交通事故や食あたりと同じレベルで珍しかった。こんな奇跡は、もう 2 度と経験できないでしょうね!

いや、オッスン・ヒミコ・スイ蔵の 3 人で意外と会話が弾んでいるから、意外と またメンバの交代があるかもしれません。──この 3 人で 3 話くらい続けたら、『SKET DANCE』の掲載位置は最後で固定だけれど。

asiamoth: