携帯がPCを駆逐する日
なんというか、衝撃を受けた記事を紹介。
PCによるWebアクセスは、あと何年で消えるのだろう-携帯がPCを駆逐する日 – 有象無象
将来はウェブへのアクセスが、携帯とPCの比率が9:1くらいになるのではないか
、と予測されています。ナンダッテー(AA 省略)
──まぁ、「オチ」を読むと、ネタだったのか、とも思うのですが……。
うーん、けっこう「携帯電話があればパソコンなんかいらない」という人も、多いのかもしれませんね。
ケータイって便利か?
自分の中にある「携帯電話でウェブ閲覧」のイメージに似ているのが、id:kanose さんの記事。
計画的な情報収集はPCで、即時的な情報収集は携帯電話 – ARTIFACT@ハテナ系
つまるところ、外出時に情報を探すのなら携帯電話が便利。というよりも、それよりほかの選択肢はない。
自分からすると、携帯電話の優位性って、それ以上でもそれ以下でもなく、「パソコンの位置に取って代わる」なんて考えられないです。「それはひょっとしてギャグで言ってるのか」と。
ケータイでしか見えない掲示板
こうした、「ケータイのが便利じゃね? パソコンいらなくね?」という(自分からすれば)勘違いは、携帯電話の専用サイト、俗に言う「裏サイト」の増加に関係するのかも。
ネットのいじめはPCでも見える掲示板で起こっているんじゃない! ケータイでしか見えない掲示板で起こってるんだ! – ARTIFACT@ハテナ系
あとは、mixi などの存在も大きいと思います。ようするに、
「携帯電話だけで完結する、『ワタシ』を(全世界に)発信できる場」
が増えたからではないか、と。そりゃ、勘違いさんも増えるよなー、という感じですが……。
全世界に発信している、ということ
会員しか見られないサイトは、携帯電話でもパソコンでもあります。匿名の書き込みができる(けど書いた人は特定できる)掲示板も同様。
それらのサイトを利用している人の中で、とくに携帯電話のユーザは、「全世界に向けて発信している」ということを、意識していない人が多いのでは?
ここで仮説を打ち立てておくと、
「携帯電話で書き込みする際、検索サイトやほかのページを見ながら、ということができないので、独りよがりな考えを発信する」
──のではないか、と。
たとえば、こうやって思いつきの文章をダラダラ書いていても、パソコンだったら手軽に調べて、「それ、ガイシュツ(なぜか変換できない)」をチェックできますからね。
これからもっと便利に
自分が考えるに、まだまだ日本の、そして世界のウェブは「よちよち歩き」の状態だと思います。そこで話される言葉は、Perl 界の神、ラリー・ウォールが言う「baby talk(赤ちゃん言葉)」に等しい。
だから、そもそも「パソコンからでも携帯電話からでも、読みやすく美しいサイト」自体が少ない。(X)HTML と CSS、JavaScript の足場もグラグラです。
それらが整った、「美しいウェブ」が増えてくれば──、なるほど、「携帯電話があればパソコンがなくてもウェブが楽しめる」と言えるかもしれません。
でもまぁ──、「将軍(ケータイ信者)様、屏風(ケータイ)から虎(AutoPagerize とか)を出してください!」と言いたくなりますね。
携帯電話しか使ったことがない人は、Firefox の便利すぎる拡張機能やグリモン、UserCSS なども、知らないんだろうなぁ……。サーバを借りてブログを立ち上げる苦労と喜び、分からないだろうなぁ……(それはそれで、いいと思うけど)。
まとめ
なんだかんだ書いてきましたが、ぶっちゃけ、「こういうことを書いているのは、オレの頭がオサーン化してきたから」ではないか、と思っています。オサーンは新しい文化や若者の考えを、頭ごなしに否定しますからね(テラ偏見)。
でも──、どう考えてもケータイなんかよりパソコンのほうが便利だろ! というか、まだまだケータイは不便だろ !! と言いたい。
上で書いたとおり、まだウェブは「成人」していないはずので、これからの展開に期待しています。これから「伸びしろ」がある子なので、見守っていきましょう。