『バクマン。』 15 ページ 「送信と返信」 (週刊少年ジャンプ 2008 年 52 号)
長々と書いてきた 15 ページの感想も、今回で終わりである。
感想を分割するようになってから、ジャンプを読み返す時間が飛躍的に多くなった。週の半分はジャンプマンガの感想を書いている。書き終わってからも、面白いポイントを読み逃していないか、チェックを続けているのだ。
「もっと ほかにすることはないのか」と声が聞こえてきそうだ(幻聴?)。たとえば、オカンから(それはある)。
書を捨てて街に出てみる。そこに待ち構えているのは、インフルエンザや風邪などのウィルス・財布の中身を狙う商店・「アートとかに興味ある?」といったところだ。
さぁ、おウチに引きこもってマンガを広げよう。完全なる自由な世界──脳内に逃げ込むのだ。
ペンネーム
「亜城木夢叶」(あしろぎ むと)──これが、唐突に決まったサイコーとシュージンのペンネームである。
この名前の語感を聞いて真っ先に頭に浮かんだのが、『銃夢』の作者である木城ゆきと先生だ。「銃夢」「木城ゆきと」それに弟の「木城ツトム」氏も合わせれば──「亜」だけ足りないけど、ほぼ完成する(?)。
そう思って検索してみたが、同じ意見は見なかった。ますます自分のマイナ思考が浮き彫りになって──ニヤリとした。
二人で一生背負っていくペンネームだというのに、こんなにいい加減に決めて良いものか──と感じる人が多いだろう。実際、多くの作家は自分の筆名くらい簡単に決めているのではないか。大場つぐみ先生だって、最初は「シロヒウもが」みたいなペンネームにしかけた──に違いない。「とっても!ラッキーつぐみ」とか。
あと、言うまでもないけど──こんな DQN ネーミングが素で出てくる見吉は、将来の自分の子どもにも恐ろしい名前を付けるのだろう。香耶と秋人の間に生まれた子なら、「香秋」(かあき = khaki)とか「耶人」(やと)とか……。
そう言いながら、「耶人」はちょっと良いな、と思った。しかし、先客がいたようだ。
聖闘士星矢コミュ~『聖域(サンクチュアリ)』~ – 耶人 [一角獣星座(ユニコーン) 耶人] – 聖闘士星矢データベース
みじかっ
メールの本文が短く、しかも件名は「RE:」──というキャラで亜豆は通すようだ。サイコーとしてはショックである。
メールに限らず、男が一所懸命にやったことを女がアッサリとした反応を返すことは多い。そのたびに、「何が悪かったのか」と男は悩む。実際は、どこも誰も悪くないのだが……。
これは、一人で考えていると悪い流れに巻き込まれる。サイコーにはシュージンがいてよかった。シュージンの察しの良さに救われることが、今後も増えるだろう。
シュージンの視点から見ると、サイコーからの電話は けっこうウザい内容が多い。それに、シュージンに対しては、サイコーは普段から強引な行動ばかりしている。マンガも恋も、サイコーひとりでは成功する──どころか始まってもいなかった。
本当に、シュージンは良いヤツだ。ペンネームを決める際も、さりげなく自分を一応作者
といっている。一応って……。どんだけ謙虚なんだよ、シュージン。
見本本
発売前とはいえ、自分達の作品が載った本
を初めて見る──それは興奮するだろう。原稿は何度も何度も、それこそ一コマずつ読んでいるというのに3 回読んだ
気持ちは分かる。
ライバルである新妻エイジ作品を読んだ二人の反応が面白い。
シュージンは常に客観的に物事を見る。たとえば、率直な感想を語っている時でも、場をわきまえて自分を「僕」と呼ぶ。そんな彼だが、自分たちの作品は何百回って読んでるから面白いのかどうか もうわからない
と評価している。これがスゴく真実味があった。原作者の大場つぐみ先生が『DEATH NOTE』や『バクマン。』を世に出す前にも、同じことを感じたに違いない。
一方のサイコーには自作品に自信がある。それも虚勢ではない。人間、本当に自信があるときは素の状態で断言するものだ。
ただ──服部まで落ち着いて「勝利宣言」をしたことに不安を覚えた。これって、典型的な「フラグ」ではないか。
──いやいや、死にはしないが。ジャンプマンガでは定番の「オレたちが勝った!→勝ってない」パターン丸出しではないか。『BLEACH』で言うと「(人気があるキャラが)致命傷→残像」、『ONE PIECE』の「ピンチ→ドン !!!」くらいの鉄板だ。
作者が作者だけに、こういった常識が通じない可能性はある。アンケートの集計結果に驚かさせるかもしれない。サイコーとシュージン・エイジ以上の天才がいるとか──は、ないかな。