『バクマン。』 40 ページ 「海と浮き沈み」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 28 号)
今週号の『バクマン。』は表紙がセンターカラーだった。亜豆が(おそらく)声優の仕事をしているイラストだ。
最近になってカメラに興味を持ちだした人間からすると、この表紙のイラストは面白い。
写真的に見ると、亜豆にしっかりとピントが合って、背景がぼけている。そして、必要以上に顔が明るい。
これは、典型的な女性の肖像写真(ポートレイト)の撮り方(描き方)だ。
女の子がプリクラを撮る場合でも、照明アゲアゲ(上向き矢印)で撮る。顔の「写って欲しくないもの(シミ・しわ)」を光で飛ばしてしまうためだ。
イヤな考え方だが、けっきょく事務所が「亜豆をアイドル的に売るために」撮影した写真──と見えた。
余談だが、本当に写真でアイドル・声優をプロが撮る場合は、マイクにはピントを合わせないはずだ。もっと、ボケている。このあたりは、小畑さんの「絵を描く人間としてのプライド」を感じた。
(さらに余計なことを書く。右上のキャプションには「連載間近で直面する彼女の予期せぬ挫折
」と書いてあるが、意味不明である。『疑探偵 TRAP』の連載はもう始まっているし、「彼女の連載」ってなんだ? 亜豆もマンガ家を志望しているのだろうか)
亜豆の住所
なぜ亜豆は泣いているのか──。
前回から気になっている「亜豆の涙」の意味が分かるのか? と思って読み始めたので、一ミリ秒も話が進んでいないことに困った。中ほどに理由が描かれたので、やや満足したけれど。
それにしても、ここまでガマンしてきたのに、亜豆の住所を見吉から聞くとは……。サイコーの必死な気持ちが伝わってくる。いわば、夜神月が切羽詰まって「死に神の目」の取引をするようなものだ。
何やったんだ サイコー……
サイコーの言動が気になる見吉は、シュージンへ電話をかける。
この時の、見吉を示すアイコン(顔)がカワイイ。「ゆっくりしていってね!!!」みたいな感じだ。今週号は、このアイコン表現が多い。デフォルメもリアルも、両方とも描ける小畑さんならではの表現だ。
とうとう、亜豆のところへ向かうサイコーだが……。
僕が行かなきゃ ……
サイコーの行き先を先読みして、シュージンと見吉がやってきた。
いままでの流れからすると、「サイコーを応援しに来た」と なりそうだが、いまは事情が違うのだ。連載の原稿に追われていなければ、二人で祝福していただろう。歯がゆいところである。
さらに もどかしいことに、亜豆の元へ向かう事情を、サイコーは話せないのだ。高木から見れば「原稿 ほったらかして デート
」と思っても仕方がない。
この状況は、かつてのサイコーとシュージンのようだ。
あの時は、シュージンと見吉がイチャついていて、ネームが おろそかになっている──とサイコーが勘違いした。それは誤解であることが分かったのだが、すこしくらいはイチャイチャしていても良いと思う。高校生だし。
ちゃんと話せよ
かつてないほどの荒っぽい態度で、シュージンを振り切り、サイコーは駅へと走る。
この緊迫感のある状況にふさわしくないだろうが、
「青春だなー」
──と思ってしまった。じつにマヌケな感想だが、亜豆のお母さんも同じことを言いそうだ。
訳わかんねーよ…
さて、そのミホママ
が登場する。久しぶりの出番だ。
あらためて見ると、美雪お母さんは、髪の毛のモッサリ具合がスゴい。毎日、髪のブローにどれぐらいの時間が かかるのだろうか。ちゃんと家事もこなしているようだし、時間の使い方が上手なのだろう。
──いや、「美容 9: 家事 1」くらいの配分だったりして……。
40 代でこの美しさであれば、それくらいは許される。──と、30 代半ばで未婚の自分は思った(いつまでも嫁さんはキレイでいて欲しい、よね)。