『バクマン。』 98 ページ 「握手と手直し」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 39 号)
シュージンには、岩瀬がツンツンしている理由が分からないそうです。どうしてこう──、モテ男はドンカンなんでしょうね。
でも、ドンカンな男はモテるわけではないので注意!
たぶん、淡い思いを胸に秘めたまま、シュージンの前から消えていった女性たちが、何十人もいることでしょうね。
このブログでは、かなり初期の段階から、「シュージンは女泣かせになる」と予言していました。
バクマン。 #7 「笑顔と赤面症」 女泣かせのシュージンとミホの親友 : 亜細亜ノ蛾
そして、これからも──、
モテ男の快進撃は、もうちょっとだけ続くんじゃ。
明知のキャラ 好き?
このページの時点では、シュージンは明知の容姿が気に入っていないのか──と思いました。たとえば、ボーダシャツが囚人(シュウジン)っぽいとか、眉毛がりりしすぎるとか(あえて髪型には一切ふれない)。
サイコーは、明知を気に入っているようです。しかし、シュージンが集英社へ行ったあとに、手渡された明知のラフスケッチを見るサイコーの目が、ちょっと不安そう。
コンビの間で意識がズレていると、時として致命的な問題を生みます。この 2 人なら大丈夫でしょうが、早めにズレを解消したほうが良いでしょうね。
高木くんは 気に入ってないのか?
シュージンの不安は、どこから来るのでしょう。
登場人物の心配している原因が分からないまま、話が進行していく。まるで謎は謎のまま放置するミステリィのようですが、読者も気がかりになってきます。
服部の笑い(嗤い)は、かなり冷たい感じがする。いつもだったら、もうすこし親身になって話を聞いてくれそうですよね。この日は、たまたま服部には時間がなかったから──と思いたい。
おっと内容は 秘密だぞ
シュージンが言う、服部さんと してきたところ です
というセリフがアヤシイ! 何を──、何をしてきたんです !?
──と妄想するような読者層って、『バクマン。』には何人いるんだろうか……?
メタな視点から見ると、シュージンが集英社までやって来たのは、岩瀬と会わせるためでしょう。いまどき、「道でバッタリ」はワザトラシイし。
岩瀬のほうからシュージンに会いたければ、「夜中にマンションの前で何時間も待つ」だけですケド……(もうそんな場面はないと思う)。
それにしても、「ジャンプのマンガ家が集英社まで打合せに来る」状況は、一般的なのでしょうか。
鳥山明さんは、愛知県名古屋市に仕事場があるそうです。とてもじゃないけれど、週刊で連載していた時に、集英社まで行っていたとは思えませんよね。
あの「空港までの私道を作ったという都市伝説」のような、あり得そうな話として──、
逆に、名古屋に集英社を建てそう。
参考: 番外篇 鳥山明氏
そう言えば、鳥山明さんがデジタルに移行していったのは、「出版社に原稿(データ)を送りやすいから」なのかも。紙の原稿だと、郵送する必要があるために、どうしても時間差ができますからね。
鳥山明さんが描いた紙の原稿──つまりは「神の原稿」を毎週のように郵送(空輸?)していて、もしも事故が起きていたら──、国家的損失ですよね!
日本の郵便・宅配システムは、かなり優秀だそうです。これがイーカゲンな国だったら──、ヘタをしたら、『ドラゴンボール』は作れなかったかもしれません(さすがに引っ越したと思う)。
立ち話?
シュージンと岩瀬に気を利かせて、軽やかに去っていく港浦ですが──、絶ッッッ対に、あとで誰かに言いふらしそうな気がする。アフロあたりに。
──あ、そうそう、思い出した!
岩瀬は、新妻エイジの仕事場に通い続けていましたよね。男性のいる仕事場に、若い女性が夜に一人で……。
けっきょくは『+NATURAL』と『CROW』とのコラボレーションのためでしたが──、もしもエイジが断っていたら、岩瀬の不名誉なウワサが流れていたかも。アフロあたりが中心になって。
岩瀬の裸で逆立ちして 集英社のまわり 1 周してもいい
発言には、ビックリしました!
もちろん、岩瀬も 冗談 言うんだ
ということに驚いたワケです。──うそうそ。その映像を想像して、鼻血ブーですよ!
みんな! オラに冬コミの新刊を分けてくれーー!!
ここは、元・小説家でマンガ原作者の岩瀬が言った発言なので、トリックがあると見ました。岩瀬のセリフをよく見ると、「誰がやるのか」という主語がない。
ということは──、負けたら港浦がやるのか……。
なんでって それは……
今回は、「岩瀬の回」でしたね。その頂点がとなりのページなのですが、それは明日の感想に書きます。自分自身で、待ち遠しい!
シュージンは、岩瀬は人として嫌いじゃない
、とサラッと言いました。一昔前のマンガだったら、確実に歯が「キラッ」と光っていたことでしょう(『DEATH NOTE』のキラと同じ手口だし)。
いままで、「シュージンは岩瀬が苦手」という描写が何度もありましたが、「嫌い」ではなかった。微妙な違いですが、何となく分かります。
「苦手だけど嫌いになれない人」っていますよね。岩瀬とはタイプが違いますが──、やたら声が大きくて、いつも我を張っていて、でも面倒見がいい人──福田なんか、その典型的な人物だと思う。
毒にも薬にもならない「いい人」よりも、何倍も良い。