『バクマン。』 144 ページ 「会社と必勝法」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 37 号)
前回のラストを読んでも、「黒幕は七峰透ではない説」を(ネタ的に)押してきましたが──、なんと! やっぱり彼は七峰でした。当たり前ですね。
──いや、まだまだ「七峰が『パパ』と呼んでいた人物は父親ではない説」を猛プッシュしていきますよ! 根拠は、社名の誤字です(しつけェーーー!)。
参考: バクマン。 #143-1 「お金とリサイクル」 アルバイトとカラスマン : 亜細亜ノ蛾
今週号は「七峰の回」と言っても良いくらいでした。彼の過去まで描かれている。とても良かった!
2 人とも ベテラン作家だけに
新井の読み切りについて、カヤの感想が聞きたかったです。シュージンへのお世辞ではなく、本当のところは どうなのか──。
新妻エイジや吉田の「結果を預言するような感想」ではないけれど、カヤの素直な意見に注目しています。そういうところで活躍して もらわないと、たんなる「お掃除お姉さん」に なってしまいますからね……。
面白いもの描く底力
高浜の『正義の三肩』は、ドラマが始まった効果で 3 位に なりました! ただ、「高浜昇陽のライフライナーズ」会員(?)としては、ベテランたちが いなければ 1 位だったのに──と くやしい気持ちです。
そして われらがサイコーとシュージンは、同じ「福田組」であり・弟子でもある 高浜の健闘をたたえた──りは しなかった。いつものことですケド。
一度落ちぶれても
という言葉に、ベテランの作家に対するシュージンの嫌悪感が出ています。福田たちみたいな「ライバル」としては見ていません。むしろ、敵視している。
シュージンのその感覚は、じつは当たっています。普段は にぶい感じのシュージンですが、作家としてのカンは優れていますね。
逆って…
と驚いているカヤが、ちょっとデフォルメ調で かわいらしい。ものすごく失礼だけれど、「時々かわいい」という形容がピッタリな女性です。
新井先生の 36 歳という年齢は、決して「高齢」ではないと思う。なぜなら、自分よりも──。
是非見て頂きたいもの
カヤは七峰のことを苦手と言っていますが──、この 2 人が接した時間は ほんの一瞬です。しかも、カヤは かなり友好的な態度だったし、七峰は猫をかぶっていたのに……。
バクマン。 #119-2 「過信と宣伝」 大ファンと冷静な分析 : 亜細亜ノ蛾
さらには、七峰のやり方を聞いて、面白いの できそう
──と あの時のカヤは言っていました。どこにも七峰を嫌う要素が ありません。
シュージンが七峰のことを避けているから、カヤにも苦手意識が芽生えたのでしょうね。良くできた奥さまですこと!
「じつは…… 高木さんの奥さんのことが 忘れられなくて……」という展開だったら、七峰にとって二重に残念でしたね。そうならなくて良かった(それはまた、冬の薄い本で──)。
ひとつ聞きたいと 思っていたんですが
若き天才・七峰透が、すべてを捨ててまで亜城木夢叶に こだわる
理由は、とても気になります! よく聞いた、響先生!
七峰の解答は、シンプルで迷いがありません。普段から心の中に しまってあったのでしょうね。亜城木夢叶は 僕の目標 だからだ
──と素直に言える心は素晴らしい。ある意味では、彼は純粋すぎる。
『DEATH NOTE
たぶん、七峰は「良い子を演じられないライト」みたいな子どもだったと思います。そんな子とは、お近づきになりたくないなぁ……。
何だこの マンガ…!
七峰が体験したような衝撃は、自分も『DEATH NOTE』で味わいました。あの作品は すごかった……!
そもそも自分が「Weblog なるもの」を始めようとしたのも、この作品の感想を書くためでした(衝撃の事実!)。初めて書いた感想は、それはそれは稚拙で幼稚で、微笑ましい。
2004 VOL.15 : DEATH NOTE : 亜細亜ノ蛾
感動のあまり会社まで立ち上げた七峰と比べると、自分のしたことは小さいですけどね。でもこの個人的な体験は、生涯の宝物です。
純真無垢な少年だった七峰は、いまからでも遅くないから、あこがれの亜城木先生にインタビューするべきだと思う。こんな感じになるはずです──。
- 七峰:
- 「お二人が マンガ家を目指した理由は?」
- シュージン:
- 「金持ちになるため」
- サイコー:
- 「好きな子と結婚するため」
- 七峰:
- 「……」