『バクマン。』 148 ページ 「使い捨てと闘争心」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 42 号)
今週号の「ジャンプ」は全体的に おもしろかった!
自分が感想を書いている『バクマン。』・『HUNTER×HUNTER
ああ、中学生のころから「ジャンプ」を買い続けて良かったなぁ──としみじみ思う、秋も(ついでに実年齢も)深まってきた今日このごろです。
どの作品も気合いを入れて書いてあったのは、もしかして『H×H』が巻頭カラーだったからかな──と今回の『バクマン。』を読んで思いました。現実世界の「ジャンプ」にも、「福田組」みたいな組合があるのかもしれない。
さて、今週も 4 回に分けて書いていきますね──。
小杉が OK を 出さなければ
編集長が追加した条件は、当然と言えば当然すぎる条件でした。七峰が小杉の言うことを聞くわけがないと分かっていつつ、体面を保つために出した条件でしょうね。
あくまでも、マンガ家は編集者と共同で作品を作らなければならない──「ジャンプ」では。
それならば、作品が面白くなかったり、打切りになった場合の責任は、編集者も何割かは負担しているのでしょうか? 「サラリーマン」に、そこまでのリスクはないかな……。
七峰は、普段からバカにしている担当者のことを、モノローグ(内心)でも小杉さん
と呼んでいる。彼の「猫の皮」が かなり分厚くて、本人と一体化しているからです。
それ以前に、お坊ちゃまだから「育ちが良い」という面も大きいでしょう。環境も才能も恵まれている彼なら、その気になれば何でもできるはず。うらやましい!
──と思ったけれど、コミュニケーションに強い点と作画のほかには、七峰の才能について何も知らなかった。
じつは七峰は、世界チャンピオンにも片手で勝てるくらいの、ビリヤードの大天才だったりして。それがうっかり『この世は金と知恵』にハマったせいで、マンガの世界に……(『さよなら絶望先生』に出てきた「天は二物を与える」ネタ)。
そんな 厳しい 条件を
東や新井たちのようなベテランのマンガ家は、良い原作者と組ませることで いくらでも復帰できる。それなのに、編集者はその努力をしてこなかった。
──このブログでは何度も追及していることです。
その件を、軽~くサラッと語っている服部が気になりました。サイコーも(いつものように)カラッと乾いた ひとくちコメントを添えている。
ひとりの作家の人生を左右する大ごとなのに……。
経歴 年齢に関係なく 面白ければ 連載が獲れる
──。ここで重要なのは、「面白ければ」の 1 点です。
つまりは、ストーリィが──原作さえ良ければ掲載される。極端な話、絵がヘタでも話が おもしろければ楽しめますからね。──ただ、あまりにもヘタな絵だと、読む前に拒絶するけれど。
自分の感覚で言うと、いまから数年前までは、「話はつまらないけれど、絵は美麗!」というマンガが多かった気がします。
あるいは、似たり寄ったりな「ゆるふわ日常系マンガ」とか。そういった作品は、これから自然に消えていくでしょうね。
それなら、1 冊丸ごとイラストの雑誌を作っては?
いや、『季刊 S』などの存在は知っているし好きな雑誌ですが、それらはカラー・イラストが主体です。
そうではなく、モノクロのイラストを主体にする。作家 1 人が毎月 20 枚くらいのイラストを描いて載せるのです。
よくあるこの手の雑誌とは違い、インタビューやマンガを載せずに、あくまでもイラストのみで勝負する。
「マンガ雑誌」のマンガ部分を、そのままイラストに換えたような雑誌ですね。月に 1 冊くらいは、そんな雑誌があっても良いのでは?
──まぁ、すでに存在しているけれど自分が知らないだけか、売れずに廃刊になったか、いずれかでしょうね。
ならば その機会を 与えよう
お互いの顔を見合わせているサイコーとシュージンが、なんだか笑えました。「おいおい こいつ何か言ってんぞ……」みたいな表情をしている。
ちょっと「白ドラ」(白けた表情をしたドラえもんと のび太)を思い出しました。
ひとりで爆発している福田を中心にして、「七峰透の連載と戦う!」という話から、その前の段階──「読み切りを潰す!」という展開に変わっている。あいかわらず展開が早い!
某マンガは、「一対一の戦闘中に後ろから攻撃される」という、真剣勝負では あり得ない展開を 2 回やっただけで、今週は終わったのに。
3 位以内に 入らないと
75%
の作品が 3 位に入っているとはいえ、残りの 1 本はシンジツコーポレーションにとって汚点ですね。
原作が良くても、絵に力がなければ票は取れない……。
その点、七峰が自分で描いた作品は、ちゃんとアンケート票を集めています。彼の絵の才能はずば抜けていますね!
だったら最初から七峰が自分で描けよ──と言いたくなる。「用意周到で回りくどい──くせに短気」という やっかいな性格だから、仕方がないですね。
2 月末くらいの 号ということも
この場面では、七峰は読み切りだから『PCP』も一話完結の話
にして、正々堂々と戦う──のかと思っていました。
今まではシリーズの 一番盛り上がる回を ぶつける
作戦で やってきたのに、なぜ急に別の方法を試すのか──。
今年も正月休みを返上してマンガを描くつもりのサイコーは、やっぱり──亜豆に会う気はないようです。
女性という生き物は、そんなに放っておかれても恋心が冷めないものなのでしょうか……?
シュージンは、ちゃんとカヤの相手をするのでしょうね。『バクマン。』もあと 50 話くらい先には、「シュージン・カヤの子育て日記編」が始まる、かなぁ……。