『暗殺教室』 番外編 #4 「ありがとうの時間」
ついに『暗殺教室』が完結しました!
番外編の最後をセンタ・カラーで飾っています。最後の最後は殺せんせーだけ描かれた「誰得カラー」──では なかった。E組が全員集合していて華やかです!
- 烏間 惟臣, イリーナ・イェラビッチ
- 「……」
いやー、めでたい!
殺気よりも爆風よりも速く
またダマされた!(満面の笑みで)
殺せんせーは梓の自爆を見抜いていました。そもそも初対面から殺意を知ったうえで先生は梓と接している。殺し屋たちも(おちゃらけているようでいて)暗殺対象を狙っています。
つまりはE組と同じ状況だった!
殺せんせーの最後の脱皮は梓のために使われます。
そう言えば「最後の授業」はピンチの連続だったけれど脱皮は不要でした。番外編の前にも使っていない。もちろん殺せんせーの計算どおりでしょう。
自爆と言えば第1話の渚です。
潮田は「殺気を殺す」天性の持ち主でした。「娘の蛍が渚に似ている」ことは暗示だったのだろうか?
もしも梓が完全に視力を失っていたら、どうなっただろう? 梓の殺気に殺せんせーは気付かなかっただろうか? いや、誰よりも殺意に敏感な「死神」なら察知できたと思う。
どのみち梓の暗殺は成功の見込みが なかった。
そもそも梓は触手生物に効く物質を持っていないどころか知りません。梓が自爆だけして終わる可能性も あり得たから危ないところです。
誰よりも暗殺に くわしい先生が いて良かった!
悪事の報酬
美女な人妻の内臓を触手で触る……だと……!?
しかも断面図を少年誌で掲載しています! という冗談は さておき。
報復
こと手入れ
の場面は ちょっとエグかった。麻酔なしの摘出手術だから、梓に動かれては困る。だから強めに拘束しているわけです。しかし、どう見ても殺せんせーは極悪人の顔をしている!
遺志だけに縛られず
「自分を殺して生きてるように見えましたか?
」
死神時代は何百回・何千回も他人や自身を殺し続けた。ところが殺せんせーに なってからは自由に生きている。やむを得ずに命を奪った人物は「二代目」だけでした。
もしも殺せんせーが生きていたら、柳沢 誇太郎にさえ手入れを怠らなかったでしょう。いつかは和解できたかも しれない。
まだまだ成長過程
番外編の最後は潮田 渚が締めました。
──いや、あまり締まった先生では ないか……。文字どおりに「潮田先生」の活躍は これからだ! 渚を見て教師を目指す生徒も出てくるでしょうね。
さて、次週から『NARUTO』の続編・『BORUTO』の新連載が始まります。その流れで(?)『暗殺教室 ~NAGISA~』とか始まらないかな……。
おわりに
「茅野カエデと一緒に駅まで来た人物」は誰なのか?
この謎は解かれないまま幕が下りました。
番外編の内容からすると蛍でも不思議では ありません。蛍は「100億円の賞金首」のことを知り、椚ヶ丘中学校まで行く可能性は高い。また、梓でもギリギリ成り立ちそうな気もする。
それなのに、あの改札のシーンに つながる様子は皆無でした。あの場面は何だったんだろう……。
というか──、よりによって今回から読み始めた読者は「蛍の名字は渚──なのか?」と思ったのでは。
題名は「子を持って知る親の恩
」から借りました。
元の ことわざだと梓に当てはまりそう。ただ、副題の「子」はE組の生徒・「師」とは雪村あかりを差しています。やはり最後は殺せんせーを題材にしたかった。