『バクマン。』 36 ページ 「沈黙と宴」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 24 号)
真城最高は、ラッキーマンである。
いや、「あの作品」とは関係がない(上のリンクはワザと間違えた)。
サイコーは運が良すぎるのだ。とくに、人との「出会い運」が強い。
サイコーの人と出会う運を支えているのは、明らかにシュージンの力だ。彼との出会いがサイコーを変えた。シュージンと出会って以来、良い出会いが連鎖している。
見方によっては、シュージンにカノジョができたのは、サイコーのおかげだ。亜城木の 2 人は、お互いに運を分け合っているのだろう。文字通りに「最高のコンビ」だ。
もちろん、サイコーは運が強いだけではない。自分の夢を叶えるために努力をしている。
しかし、現実世界では努力が実を結ぶ──までに至らない人の、何と多いことか……!
どういうつもりなんだか……
高木が彼女同伴
であることに、小河は非難の目を向ける。当然だろう。この瞬間、彼の目には「仕事場にカノジョを連れてくるようなチャラチャラした高校生」と見えたはずだ。
それは普通の感覚なのだが、かけ持ちでアシスタントをしているチーフの「事情」からすれば、非難したくなる気持ちも分かる。
すぐあとでシュージンが見吉を連れてきた理由を聞いて、小河は納得したようだ。しかし、高浜と加藤を含め、アシスタントの中で疑問の念が残ったのではないか。
いつまでたっても、ジャマモノ扱いをされる見吉である──
──とはならなかった。なぜなら、見吉は礼儀正しいからだ。(カレシと一緒にいるためなら)どんな環境にも溶け込む技能に長けている。
おそらく、カヤは武道を通して礼節を学んだのだろう。思わぬ所で部活動が役に立つものだ。
あまりにも根を詰めると、一日に一万回の「感謝の正拳突き」をやり出しかねない(?)。いい時期にカヤは空手とボクシングの道をあきらめた、と思っておこう。
HUNTER×HUNTER #265『突入 5』 一日一万回! : 亜細亜ノ蛾
大人し過ぎだろ
場の空気を読んで、見吉がおとなしくしている。そのせいで、よけいにフンイキに重苦しくなった……。
そこで、さすが チーフ
と思える場面になる。静かすぎる仕事場を、和やかな雰囲気にしようとしているのだ。
この時の小河は、ハッキリ言ってキモい笑顔に描かれている。ちょっと子どもっぽい笑い方だ。だが、実際に小河のような人がいたら、この笑顔にクラッと来る女子もいると思う。
見吉が調子に乗って質問した結果、小河の意外な秘密が明かされた。人は見かけによらない──。
いや、見吉が言うように、(お世辞で言っているにしても)小河は大人のミリョク いっぱい
なのだろう。前にも書いたが、彼はモデル体型だし、仕事はデキるし、気が利いていて、笑顔がミリョク的だ。
サイコーとシュージンは「絵に描いたような」ハンサムなマンガらしいキャラクタである。亜豆や見吉もマンガ的な美少女だ。そのような美男美女に埋もれないように、服部や港浦・アシスタントたちの個性的な面々を描ききる画力がスゴい。
さて、そのハンサムな主人公である真城だが、仕事場がギクシャクしていた
ことを気にしている。
──いやいや、仕事場の主(あるじ)はキミだよ、キミ! 環境を作っていくのも、当然のように「亜城木先生」の仕事だ。まぁ、現時点でプロらしく振る舞うのも不自然なので仕方がない。
新年会当日
スーツ姿で新年会の会場へ行こうとするシュージンを、サイコーが茶化している。
「週刊少年ジャンプの作家たちが集まる新年会」なんて、たしかにドレスコードが分からない。着慣れないスーツで行くのと、言われたとおりに普段着で挑むのと、どちらが正解なのか……。
もう記憶がおぼろげだが……。昔のジャンプは、新年号になると作家さんたちが表紙を飾っていた。そのときの服装は、いわゆる「羽織袴」だったような気がする。
──と思って調べたら、ぜんぜん違った。袴姿なのは、マンガ内での両さんのイメージだったか。
【2ch】ニュー速VIPブログ(`・ω・´):8年前のジャンプの表紙見つけたwwww
かしこまりました
いわゆる「黒塗りの車」がやってくる。真城と高木は恐縮しているが──ハイヤのオッチャンは、若すぎる作家先生を見て、どう思ったのだろう。まぁ、プロだから、とくにヘンな感情はないか。
こんな高級車で会場に乗り付けるとなると、やはりサイコーの服装は浮いている。連載が始まる前から、やっちゃったか……。ほかの先生方は、亜城木夢叶に対してどんな印象を持つだろう。
──ところが、上には上がいた。