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バクマン。 #114-1 「恋路と歩道橋」 専業主夫と平丸のポルシェ

『バクマン。』 114 ページ 「恋路と歩道橋」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 03・04 合併号)


(専業主夫には──ソファとポテトがよく似合う?)

今週号の「ジャンプ」には、アウトー! が多いです。

──良いのか、これ……。


過去に K 点をぶっちぎってしまった(男女のまぐわひを臭わせる描写を出した)例としては、100 万回引き合いに出された『いちご 100%』の名前を挙げるまでもなく、『ドラゴンボール』の孫悟空で充分です。大丈夫なはず!

プッシー……キャットもセーフでしょう(溜めるな)。

第 1 弾の『ハイパーアングルポーズ集』では女性のヌード・第 2 弾の『ハイパーアングルポーズ集 vol.2 shape of men』では男性のヌードを掲載し、「好評発売中なう」であるため、3 冊目を発行して宣伝することも当然です。──よね?

このご時世に、全年齢の読者が女性のヌード写真集を合法的に購入・閲覧できる素晴らしさを胸に、ぜひ下のリンクから 1,000 万部突破しちゃってください!!

「弟がすごかった」というだけで天下を獲ったり、『完全な遊戯』という精神を病んだ女性をレイ■する小説を書いたりした老人に負けるな!!!!

──って、2ch に書いてあったよ。たぶん。

これは事件だ!

1 人で盛り上がっている吉田と、ついていけない山久との温度差が面白い。たぶん吉田は、マジメな表情をしつつも「やべェ──面白くなってきた」と思っている。

蒼樹の恋愛について山久が無関心であることは、今となっては納得できます。彼が初登場したころは、下心を持って蒼樹に近づいているのかと思いました。そうではなくて、蒼樹紅の作品に惚れていたのですね。


2 人とも立派な大人であることは間違いないけれど、蒼樹も平丸も恋愛の経験がありません。そのことは、何となく山久も気がついているはず(蒼樹が山久にウソをついたことも)。

「恋愛にハマってしまい、マンガの執筆が遅れる」と山久は考えないのでしょうかね? ──保護者でもあるまいし、そこまで心配する人もいないか。


平丸と蒼樹との結婚を、吉田は避けようとしている。

その理由として彼が考えたことは──、完全に平丸のことでした。「蒼樹先生のために」ではない。ここは注目ですね。

つまり吉田は、平丸のことしか考えていない。

吉田が想像した平丸の姿は、まるで妖怪です。完全に水木しげる先生の絵柄になっている。吉田にとって平丸は、心を奪っていったモンスタなのでしょうね──。

早くしろ

下のくだりは、どうも「『ジャンプ』編集部・身内あるあるネタ」みたいな気がします。われわれ一般読者にも、この場面を読んで笑えるような情報は、(ドラマやアニメで)公開されているのでしょうかね?

山久:
「吉田さん またバイク出社したんですか」
吉田:
「駄目とは 言われてないからな …………」

自分は、これだけ『バクマン。』の感想を書いていて、「服部ラヴ!」と叫んでいるのに──現実世界の「ジャンプ」編集部にはいっさい興味がありません。「港浦という人物」の悪口をよく書いているけれど、マンガの話だけです。


このページは純粋に、「吉田さん、ハーレー乗ってるンすか! パネェ!!」──と格好いい彼を見せるための場面なのでしょうね。

吉田と福田とは話が合いそうだけれど、会話の機会はほとんどないだろうなぁ……。「平丸ラヴ!」と「マンガ命!」な 2 人だし。(おいおい)


2010-12-23T02:08:02+09:00 追記

※ここからの章には追記あり。

さて、上で「アウト(まずい表現)」を取り上げたのは、このページのためです。何がまずいのかと言うと──、

平丸のポルシェは(おそらく GPS で)吉田に追跡されている! これは問題でしょう。どう考えても、平丸と吉田との合意の上で発信器を取り付けた──はずがない。吉田が勝手にしている。

DEATH NOTE』でも個人を追跡したり調査していましたが、いちおうは警察や探偵が捜査でおこなったことでした。ところが、吉田は編集者です。

いまの世の中、個人を常時追跡することくらい、技術的には簡単にできる。それは事実です。しかし、全国で発売されている少年誌に描くことは、慎重にするべきだったと思う。

たとえば、下のような回想シーンを入れるべきだった。

吉田:
「君が逃げないように GPS を付けるぞ!」
平丸:
「えー! 吉田氏 ひどい!」

ただし、個人的には、「マンガのマネをしてケガをしたり罪を犯す人は、とんでもないバカ」と以前から主張しています。頭がゆるい人は、他人に迷惑をかけないようにして、おバカなことをしましょうね。

2010-12-23T02:08:46+09:00 追記

──はい、熱心な『バクマン。』の読者にはお分かりのとおり、GPS の埋め込みは平丸も了承していました(『バクマン。 (6)』 p.180)。コメントでご指摘いただき、ありがとうございます! すっかり、頭からすっぽ抜けていました。

しょせん、自分は「にわかファン」なのか……。

やはり吉田と平丸は、S(縛り付けるのが大好き)と M(真っ向から束縛を受け入れる)なんですね!

お迎えに あがりました

ビシッと決まっている──ようでいて、微妙に抜けたスーツ姿がステキな平丸です。いつものように、パンツの裾は短いケド。

平丸はハンサムですよね──黙っていれば。かぐや姫みたいな髪型なのに、女性的にも中性的にも見えないところが、小畑健さんの画力です。


最近になってようやく、吉田にだまされていたことを、平丸は気づくようになりましたね。遅すぎるだろ……。ヘタをしたら一生、吉田が設計したとおりに、平丸は生きていくところです。

──それはそれで、楽な人生かも……。

平丸は、吉田の言いなりになっている──フリをしてきたという点が、自分には楽しくて仕方がない。あの仕事場での会話は、彼ら 2 人の「遊び」だったわけです。──レベルが高すぎるだろ!

指示が出ているはず

とっておきのプレゼントを蒼樹に渡そうとする平丸は、以前にも出てきました(『バクマン。 (9)』で 2 回も)。あの時と違って、お酒も入っていないしジャマ者もいない。

絶好のチャンスなのに、吉田の策だと思い込むとは、平丸は「ほとんど病気」ですね。彼が描いた『僕には通じない』の主人公そのままです。

せっかく用意した贈り物も、またムダになるのか……。


平丸の脳内に、吉田が山久を買収する図が浮かんでいます。ここで笑えることに、蒼樹はペロペロキャンディで釣られている! ノホホンとした彼女なら、本当にアメちゃんで納得しそうな気もします。

また、編集者たちと同様に、蒼樹が「どくろマーク付きのシャツ」を着ているところにも注目しましょう。つまり、平丸の中では、彼女も陰謀の主役と思っている。

真剣な 平丸さん

ここまでずっと「平丸が、また自滅か……」と思わせておいて、何だか良いムードになってきました。ちょっとドキドキします。

蒼樹に何かをお願いするなんて、平丸にとっては、清水の舞台からバンジージャンプのゴムひもを付けてハリセン・コント(地上で顔面を叩かれる)をするくらいに、勇気が必要だったに違いない。

考えてみれば、女性に対して携帯の 電源を 切ってください! なんて、デートでも言いにくいですよね。平丸も真剣になって当然です。

2 人きりでいる時に携帯電話をいじられるなんて、誰だってイヤなはずなのに……。


重装備でガッチリ固めている吉田は、何だか『トロン: レガシー』の世界に出てきそうです。

トロン: レガシー – コンピュータ内の「グリッド」も自然の一部 : 亜細亜ノ蛾

彼のジャケットは、えりがメチャメチャ大きいから肩パッドみたいに見えて、世紀末っぽいゼ! ヒャッハー!


平丸に追いついた──と思ったら福田だった!

この場面は、本当に驚きです。一瞬、平丸と蒼樹が変装しているのかと思った(ムリがありすぎるだろ)。

その真相は次のページで分かるのですが(明日に書きます)、熱心なファンだったら、平丸が乗っている車の色で分かるのでしょうね。自分には、まだまだです(車には興味がないし)。

ここまでされたら、吉田もあきらめればいいのに……。

asiamoth: