『バクマン。』 161 ページ 「息継ぎとパーティー」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 05・06 合併号)
文字どおりに腹一杯の食事を楽しんでいるエイジに比べて、まわりの大人たちは頭一杯に お金もうけのことを考えています。
おもわず「大人って……」と言いたくなる場面ですよね。子どものように純真なエイジと、金に汚い社会人との対比が痛々しい──とか。
その考えは間違いです。
そもそも この会場は、「優秀なマンガ作品には賞金を与えましょう」という手塚賞のために用意されている。お金の話が飛び交って当然です。
よく考えるまでもなく、お金は大事だよ。
ちなみに自分は「お金大好き!」なゼニゼニ亡者です。なので、アニメ制作会社の社員たちを見て、「もっと上手に誘えよ……」と思いました。たとえば、雄二郎よりも先に、美味しい料理を持ってくれば良いのに。
本当のトップに なれるのか?
取り巻きに囲まれている新妻エイジを見て、さすがにサイコーも不安を感じています。勢いに乗っているエイジを見ると、あらためて その強大さを感じる。
さりげなくシュージンを登場させたところが良かった! ここまで心が折れずにサイコーが走り続けてこられたのは、となりにシュージンがいたからです。
『DEATH NOTE
エイジとのネームバリューの 差
を埋めようと、サイコーもシュージンも意気込んでいます。これだけ歴然とした差を見せられて、それでも やる気が出るのは すごいよなー。
2 本同時の連載を続けている「ジャンプ」の現役作家なんて ごく少数だから、話題性から言えば亜城木夢叶に もっと注目が集まっても良いはずですけどね。
服部さんには 言わずに
エイジが ご飯を食べている場面は、こういったパーティ会場くらいです。いつも仕事場では、何を食べているんだろう? 栄養の管理なんて絶対にしていないよなぁ……。
サイコーがエイジの仕事場にいたころ、アシスタントたちは好きな場所で ご飯を買っていました。あり余るほど お金を持っている今では、いつも出前を取っているのかもしれませんね。
ふと思ったけれど、毎日の ご飯を届けてくれる年間契約のサービスが あっても不思議ではありません。週や月の単位で栄養バランスを考えて、毎回 違った食事が届く。介護が必要な老人だけではなく、作家にも喜ばれそう!
コミケ効果で下の記事が大人気です!
女子高校生コスプレイヤ! えなこさん・五木昶さん・かぐねさん | 亜細亜ノ蛾
上で紹介した五木昶(いつき あきら)さんは、「お久し BLEACH
」のことを「絶対流行んないわ~(笑)
」とブログで書かれていて苦笑いしました。たぶん、『バクマン。』とは無関係な発言でしょうね。
*お久しぶりーち(`・ω・´)シャキーン*|*あきら・昶ぶろぐ*
でも 負けま せん
エイジの格好からすると そう見えないけれど、ものすごく格好いい場面です! 「男の戦い」という感じがする。こういう人を試すような発言がエイジには多いですね。
──いや、「あなたには これで伝わるはず」という相手を選んだ話し方がエイジの特徴です。
だからサイコーとの会話は、いつも短い言葉で終わる。雄二郎には こと細かに説明が必要になるから、今回みたいにウザがることも多いはず
やっぱり 来て 良かったな
ライバルから「がんばってください!」と言われるほどの屈辱はありません。たとえ相手が どんな大先生であろうとも、それだけは言われたくない。
「絶対に 負けませんから
」と言ってくれる好敵手がいることは、なんて幸せなんだろう。
とくに作家は孤独な戦いになることが多い。こうやって面と向かって宣戦布告されたことは、最高の名誉である上に、最大の やる気にもつながります。
「○○は亜城木くんの励みになる」という材料を、以前から服部は探していました。いまごろ その理由が理解できたかも(うわ……私の理解力なさすぎ!?)。