『バクマン。』 166 ページ 「噂と記事」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 11 号)
「ジャンプ」に出てくる登場人物の ほとんどは、主人公に近い人物でも法律の違反者ばかりです。
一番極悪な人物は、最年少ということで『いぬまるだしっ
一方、われらが『バクマン。』の主役・準主役級は、ほぼ全員が優等生です。シュージンが高校生のころにカヤとキスしていたことが、最大のワルかな。あとは──、
蒼樹紅の美しさと胸囲は罪深い。
こえーな ネット
「僕たちは何も 悪いことしてません
」というサイコーの言葉は、石沢のような小悪党が聞いたら一番腹が立ちそうな正論です。正義の側に立てない人間には、その光は殺菌灯のように突き刺さる。
ただ、サイコーとシュージン・亜豆は、良い意味でも悪い意味でも「お利口さん」すぎると感じました。その生真面目さは、時に人を怒らせたり傷つけたりしてしまう。
普段から善行を積み重ねる修行僧のような主役級たちのなかで、カヤは同じく徳が高いのに態度が柔らかくて なごみます。彼女が一番好きだなー。見た目からすると「アタシも昔はワルかったのよ(フッ」な感じなんですけどね。
「コミュニケーションぶった切り症候群」が流行している作中で、面倒見が良すぎる福田アニキも貴重な存在です。この世界に福田が居なかったら、いろんなドラマがドブ川へ流れていきました。
そう言えば福田とカヤは、なんとなく兄妹のように似ている。この 2 人が同じ家族として家にいたら、同居人は四六時中──何やかんやと叱られそう。ありがたいけれど、耳にタコ足配線される。
今日は もう 1 本
亜豆は忙しく働いています。初登場のマネージャも大変そう。ここから夏まで亜豆が仕事を入れなくなると、マネージャも手持ちぶさたになるのでは? さすがに別の声優に付くかな。
そして、おまいら出待ち
がキター!
亜豆が出てくることを待っていた人々の中には、東西スポーツの記者も混じっている。何らかのコネでスタジオ内に潜り込めなかったのでしょうか。
──いや、こうやって多くの人たちに囲まれた状態でインタビューすれば、普段は出てこない発言を記事にできるという計算なのかも。えげつないファンの質問でも飛び出せば、記事にも彩りができるでしょう──黄土色の。
亜城木の亜は
マネージャと亜豆の反応からすると、ネットの噂
については知らなかったらしい。
いわゆる「エゴサーチ」は していなかったようです。そんなことをしても負の感情が溜まるだけで、良いことなんて 1 つもなさそうだよなぁ……。
さらにマネージャは、亜豆の恋愛についても把握していない。2 人の やり取りを見ると、とくに事務所から「恋愛禁止!」などと亜豆は言われていない──と判断できる。
それでもマネージャが気にしていることは、「マンガ家とのコネで『PCP』のドラマ CD に出演した」というウワサでしょう。事実と言えば事実だけれど、無人島で生きているわけではないから、どこでもコネくらいあるだろうに。
ところで、この出待ちの人間を「ファン」と書こうとして やめました。こんな噂に左右される愚かしい人なんて、ファンの風上にも置けない。
絶対に 公には
離れていても恋人同士は似てくるのでしょうか。気に入らないことがあった時の亜豆とサイコーは、2 人とも同じ目の色をしている。
そして 2 人の口から出てくる言葉も、「私達 何も悪い事してません
」──と まったく同じです。その心構えは立派だけれど──、
この世では、正しい者が勝つとは限らない。
『HUNTER×HUNTER』で語られたセリフを思い出しました。感動的な言葉をさりげなく出してくる良い場面だったなー。
HUNTER×HUNTER 5 巻 「ジン・フリークス」 2 – 想像できない夫婦生活 | 亜細亜ノ蛾
本当に 2 人の恋愛観を知る人であれば、生半可な覚悟では口出しできないんですけどね。残念ながら、世間の全員に信じてもらうなんて不可能だ。信じても納得しない人間が多いだろうし。
マネージャの言葉にカチンコチンきた亜豆がチャーミングでした! 笑っていても怒っていてもステキだなんて、まさにアイドルの風格です。しかし、なんとなく黒い魅力も感じました。
『H×H』に登場する(初期の)アルカやカルトみたいな、怪しい魅力が瞳から漏れ出ている。いいなー。
この業界では、かわいらしいだけでは生き残れない。
イタ電すかね
当然のように「週刊少年ジャンプ」編集部にも、恐ろしく頭の悪い電話が入っている。この電話対応に追われて、ひいきしている作家の仕事にも影響が出る可能性を考えていない。
それにしても、悪口だけ言って すぐに切るのでは「電凸」としてもレベルが低すぎる。仮に ある程度の事情を知っていて、なおかつ口も態度も軽い編集者が電話に出れば、うっかりと口を滑らせる可能性もあったのに。
- 雄二郎・港浦
- 「──ッくしょん!」
こんなクレーマは、スズメの涙腺ほどの想像力ですね。
もっと想像力を存分に発揮すれば この記事のように──、姿が見えない架空の人物に対して批判を書ける。