『よつばと!』 あずまきよひこ・著
出オチ感が全開な第 13 巻の表紙です!
「13」という不吉な巻数の とおり、このあとの よつばの運命は──(続きはカバーをめくろう!)。
Reviewer: あじもす @asiamoth,
この巻には大事件が 2 つも起こります!
- ばーちゃんが初登場!
- とーちゃんの本名が判明!
いつもの日常にスパイスを混ぜ込んでくる。
ノンビリ読めるのに(だからこそ)中毒性が高い! さらに、コミックの外側からもビッグ・ニュースが飛び込んで きます!
みんな よつばになる
本巻の初めての感想は「絵柄が変わった!?」でした。
綾瀬家の 3 姉妹も とーちゃんも、全体的に幼くなっている! よつばは時々、「『苺ましまろ』の ばらスィー先生が描いたのでは?」と思うくらいです。
とくに目立つのは綾瀬あさぎでした。
たまに あさぎがリアル寄りの顔になると、デフォルメ顔とのギャップが際立ちます。
その次は やんだで、どう見ても男子高校生ですよ! これは「ばーちゃんと髪型がカブってる!」と作者が気付き、やんだをイメチェンさせたのかも。
というか、おばあちゃんの登場を劇的にさせるため、コミックス全体で絵柄を変更した可能性もある。この巻の中で、ばーちゃんだけは ほとんどデフォルメされていないからです。
一方、綾瀬 風香は気にならなかった。
普段から(精神年齢的に)幼いからです。「プッチンプリン
」を砂場で一緒に作ったモブ子ちゃんと あまり変わらないような気がする(本当か?)。
お洒落で洒脱
ばーちゃんの第一印象は「ハイカラ」でした。
しかし、読み進めるうちに間違っていることに気がつく。本来の意味は ともかく、現代では「古風な」とか「若作り」と言った意味合いが この言葉に込められている。これは年齢から受けた印象であり、彼女には不似合いでした。
よつばの ばーちゃんは、シンプルに「オシャレ」です!
しかも上品なんですよね。動作の一つ一つが洗練されていて、言葉のセンスにも品を感じる。
母似か父似か
とーちゃんには、ばーちゃんは「かーちゃん」です。
グータラそうに見える とーちゃんが自立できているのは、あの お母さんに育てられたからですね。
ただ、よく考えると とーちゃんが得意な家事は料理くらいです。掃除は よつばに任せている。嫁さんが来たら、料理も作らなくなるでしょうね! 本来は じーちゃんと同じで「ひとりやと なんもできんよ?
」な人なのかな。
風香は家事が好きそうだけれど、料理には不安があるからなぁ……。彼女と結婚したら、とーちゃんが料理を教える毎日でしょう。よつばが ふーかを「かーちゃん!」と呼ぶ日は近い!?
古典的な彼女
風香と言えば、「ねこだニャ
」に笑いました!
「レジ袋が猫に見える」なんて、さんざん手垢が付いたネタです。しかし、だからこそ風香には よく似合う! たまたま目撃されて恥ずかしい目に会うのも、「風香だから」と納得してしまった。
実際、道ばたに落ちている買い物袋は、カサカサ動いているからこそ猫に見えます。止まっていると「袋」にしか見えない。ところが この場面は、奇跡的にネコそのものの形で描かれています。
マンガならではの演出に風香が引っかかった!
一致する名前
とーちゃんのフルネームは「小岩井 葉介」です!
単行本にして 13 巻目、第 87 話で ようやく明かされました。そのわりにはサラッと呼ばれている。あまりに自然に出てきた名前なので、「誰のこと?」と一瞬 分からなかったくらいです。
一時期、「『よつばと!』の実写化」が話題でした。
もちろんウソですが、ほとんどの配役には説得力が あります。とくに、とーちゃん役の江口 洋介さんは しっくりきました。
もしかして、作者の あずま きよひこさんも、この作り話から「ようすけ」という名前が頭に残っていたのでは?
『よつばと!』の感想記事
- よつばと! – 主人公と同じ目線で面白さを探す | 亜細亜ノ蛾
- 『よつばと!』 11 巻は懐かしい人物の再登場と新アイテムに注目! | 亜細亜ノ蛾
- 『よつばと!』 12 巻は おもしろすぎ警報発令! | 亜細亜ノ蛾
ダンボー × T カード
ダンボーが T カードに なりました!
TSUTAYA の店頭で発行できます。ウェブ上で発行すると手数料が かかりますが、近くにツタヤが無い人(オレ)には そのほうが便利ですね。
キティ先輩並に仕事を選ばないダンボーです。早坂みうらは、いまごろ「特許を取っておけば……」とか思っているかも?
ジュラルミン × シュタイフ
ついにジュラルミンが商品化されました!
よつばが持っているテディベアと同じく、シュタイフ社が手作りしています。まさに「ほんもののジュラルミンだ!」。
しかも、13 巻に登場する「ファッションてきに
大丈夫
」なダブル・リボン仕様に なっている。これは家に持ち帰りして、速効で洗濯機に入れて回したくなりますね!(ヒント: 価格)
おわりに
さて、おたまは どこでしょう?
関西弁をマネする綾瀬 恵那には既視感がある!
そのまんま『あずまんが大王』の大阪さん(春日 歩)じゃないですか!