松井 優征 『暗殺教室』 18 「バレンタインの時間」
18巻の表紙は、本編よりも一足早い桜模様です!
松井 優征先生の後書きによると、「今回の桜は、ボツ案も秀逸なもの揃いだったので、どこかで公開したいなぁ…
」とのこと。もうすぐ時間が できるでしょうし、イベントなどで拝見できるかもしれませんね!
そう、「卒業」まで本当に残りわずかです……。
Reviewer: あじもす @asiamoth,
第18巻の見どころ
何と言っても「やっぱりガサツ」が良かった!
毎度おなじみな岡野ひなたと前原 陽斗の夫婦マンザイです。──が、描き下ろしの「突発性四コマ」では、いつもより岡野が積極的すぎる!
これは、『タカヤ -閃武学園激闘伝-』の名言「あててんのよ」に次ぐ衝撃です! 言わば「見せてんのよ」という感じかな!?
──前原には見てる余裕は ないけれど。
「現実の方が盛り沢山だった
」は苦笑しました。
2016年は、年明け早々から ずっと慌ただしい。某・野球選手の「お薬」や各方面の不倫問題など、本業を飛び越えたエンタテインメントが爆発しています(本人たちは けっして娯楽感覚ではない だろうが)。
「事実は小説よりも奇なり
」ということで、「殺せない触手生物」や「中学生の暗殺者」が普通に思えてきます(本当か!?)。
まさかの『DEATH NOTE』ネタも出ました!
本編でモジモジしていた狭間 綺羅々
には、やはり裏の魂胆があったようです。あの「愛の手紙
」はデスノートだったのか!?
──という性格付けで狭間は一年間を過ごしました。しかし、彼女はちょっとしたキッカケで「高校デビュー」しそうな気がする。『SKET DANCE』の結城 澪呼から連想しただけですが。
「律」の描き下ろしも興味深かった。
「自分で自分が間違えた可能性を指摘できる」なんて、人間よりも人間らしい。ある意味では人間(とくに頭の硬い中年)よりも高性能です。
「自律思考固定砲台」として「生を受けた」彼女は、いまでは世界中に羽ばたく自由さを持っている。──ただ、卒業後は政府に どう扱われるんだろう……。
神崎 有希子だけが七三分けの罰ゲームを逃れました。
第156話の感想でも指摘した この描写は、作画のミス──では なかったようです。彼女が「ゲームの達人
」であることを示すエピソードでした。
たとえば、神崎がゲームの制作会社に入ったら面白そう。いかに──ユーザから効率よく搾取するかというマネー・ゲームも強いに違いない!
二代目「死神」の評価が意外です。
初代「死神」
──殺せんせーによると、たった「10年早い」だけでした。二代目が辛抱強く鍛錬を続けていれば、いつかは初代を超えられたかも しれません。
殺し屋になるしか道が なかった初代と、自分から道を選べた二代目との差ですね。何もかも恵まれている者は、自分の幸福さに気がつかない。
このブログの感想記事
- 暗殺教室 第 152 話 「宇宙の時間」 襲って天に愧じず
- 暗殺教室 第 153 話 「覚悟の時間」 身をほぐしてこそ浮かぶ瀬もあれ
- 暗殺教室 第 154 話 「冬休みの時間」 夏賂冬煽
- 暗殺教室 第 155 話 「超先生の時間」 師は蛸の如く弟子は凧の如し
- 暗殺教室 第 156 話 「七三の時間」 小山の真面目
- 暗殺教室 第 157 話 「敵の時間」 汝の敵を師とせよ
- 暗殺教室 第 158 話 「バレンタインの時間」 聖人の日に夢あり
- 暗殺教室 第 159 話 「バレンタインの時間・2 時間目」 教室では聖女、家庭では悪魔
- 暗殺教室 第 160 話 「バレンタインの時間・放課後」 神社へ行くのが聖女とはかぎらぬ
おわりに
題名は「恋愛と戦争では手段を選ばない
」から借りました。
『ガールズ&パンツァー』でダージリンが語った言葉です。正確には、「こんな格言を知ってる? イギリス人は
──」が頭に付く。
これは実際にあるイギリスの ことわざです。──ダージリンの格言は でまかせと思っていました。ところが、けっこう出典のハッキリしている(けどジョークな)場合が多い。
ガルパンは いいぞ。
カバーに書かれた作者の言葉も見逃せません
暗殺教室では「皆が綺麗に終わる事」を目指しました
とのこと。また、終わり方が最も大事な漫画
とも語っています
週刊連載では、その終わりに向かって一歩ずつ進んでいる。その「一歩」は、殺せんせーと同じくマッハ20くらいで飛ばしています。最後までの回数を明かされても、まだ着地が見えてきません。
今は ただ、連載開始時と同じくらいワクワクしながら次回を待っています!