新米婦警キルコさん』 第 17 話 「流島商店街キルコフェア!」

お米 努力が実れば──いつかは芽が出る

前回、ジン・スミスが唐突に登場しました。
ライメイも投入して、新しい切り口で話を作っていく。──そう思っていました。
でも じつは、すでに伏線は張られていたのです!

新米婦警キルコさん 第 16 話 - VIP 観光で女子力本気! | 亜細亜ノ蛾

第 2 話に登場したテロリストが、あんなにショボイのにロケット・ランチャまで持っているなんて、普通に考えて異常です。
「ギャグ・マンガやから……(震え声)」とファンは必死になって かばいたくなる。
ところが、すべてが作者の計算通りだったのか!

大事な第 2 話

バクマン。』で「勝負の 2 話」が語られました。
小説も、デビュー作より 2 冊目の評価が重要です。

この作品の第 2 話では、「何をされてもキルコのシャツは破れない」という決意を示しました。
その後も、第 7 話のミス・コンテスト以外では、ほとんど お色気なしです。
なにしろ女子の増員は、「そんな目」で見る人間など存在するわけがない(棒)美倉 カンナと、「貧乳」と書いて「撃鉄 知秋」(逆)だけですよ!

──とか そんなことよりも、マヌケな空港テロを将来の布石に置くなんて、作者の用意周到さに感心しました!
確かに いま考えると、登場人物の紹介が済んだばかりの段階で出すには、あの第 2 話は展開が早すぎる。

キルコさんの魅力

住民から好かれる かわいさ音無キルコの魅力です!

見てて 飽きない」とか「見てると元気が でてくる」という町民たちの評価は、それこそキルコを珍獣扱いしている気もする。
けれども、本人を目の前にしているから、陰口特有の陰湿さは ありません。キルコには本音をぶつけられるし、受け止めてくれる。それも彼女の良さですね。

みんなの声を聞いて、「びくっびくっ!!」と真紅の声を出し──じゃなくて「ひぐっ ひぐっ」と感涙するキルコも良かった!
人目をはばからずに感情表現できる素晴らしさ!
あと、キルコには まゆ毛がないから、「涙でメイクが流れた女の子の泣き顔」を思い出しました(遠い目)。

署長の思惑は

いまだに筒井署長には信頼できない部分がある。
彼がジンを捕まえたい理由は、キルコと同様に「流島を守りたいから」──では ないと思う。「正義のために」は もっと違うはずです。

ただし署長は、ハルたちに対して首になる可能性を示しました。この点は公平です。さらには自分は引退しても平気なことまで明かしている。
連載が始まって以来、筒井署長が これほど正直に話したことは初めてなのでは? いつも煙に巻くような発言の多い署長も、ジンの逮捕については正確に話す必要がある。
署長も、キルコたちが必要なのでしょうね。

今回の小ネタ

新米婦警の新米 キル米(コメ)!」や「緑のあの子は キル昆布」・「トンファブレイ丼」・「着ぐるみキルコ」など、グッズのネタが多い!
ケルベロくんで着ぐるみに慣れている安鍵 春樹は、文句を言いながらも、フェアの当日には ちゃんとトンファブレイドをかついでいました。さすがハル先輩! 女学生へのセクハラ(犯罪)も欠かさない!
「胸」を入れなかったのは、彼なりの美学かな?
これだけ着こなしているのなら、警察官をクビになっても、ハルなら着ぐるみの仕事で食べられそうですね!

カラスと猫がエサの奪い合いをしているコマも笑える!
「活気がない」ことを示すために、人の気配に敏感な動物を使うなんて、かなりセンスが良い!
絵はアシスタントが描いたのだと思うけれど、作者の指示でしょうかね? アシさんが勝手にやったのなら、マンガ家として将来性が あるかも(アシスタントとしては迷惑?)。

最後は感動的な展開なのに、キマっていない点も良い。
ゴツいバレット・ホークも含めて署員はエプロン姿だし、表情の変わらない着ぐるみを着ながらハルはイヤがっている。

おわりに

途中までの町会長が悲しかった。
「一部のマニアがグッズを自作する」けれど「一般人は買いに来ない」様子は、現実世界(というか匿名掲示板)の『新米婦警キルコさん』人気とシンクロして見える。
半分くらいは作者の自虐ネタなのかな……。


カンナが妙に大人びていました。
きっと、男を知っt キルコたちとの交流で いろんなことを知れたからでしょう。まるでキルコの お姉さんみたいです。

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