『バクマン。』 162 ページ 「温泉と二択」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 07 号)

2010-05-27_155159_Canon EOS 7D_18-270mmキザな彼は──いつも高みを見ている

旅の恥は かき捨て」は、悪い意味で使われることが多い。催しものや祭がある日には、路上駐車が何となく許される──みたいな感覚です。

旅の恥はかき捨て の意味 旅に関連する慣用句 - Weblio辞書

しかし今回の話では、この言葉が良い感じに使われていますね。手アカの付いた慣用句がキレイに浄化されたような、新鮮な気分を味わいました。

キザなことを言うために、旅に出るのも面白そう!

マンガの原作 やるって夢

サイコーの枕の持ち方目つき体の震え意図的な何かをビンビン感じますが──気のせいでしょうね! そんなことよりも──。

このページの聞き所は、じつはシュージンの言葉です。

今までにも何度も──昨日の感想でも書いたように、シュージンと出会っていなければ、サイコーは亜豆とも 何もなく 生きてた可能性が高い。本人も そう思っています。

サイコーの思いを受けつつも、シュージンは「それは それで 他に何か 目標持って 生きてる もんだろ 人間って」と応えている。彼の両親との けっして良くない関係から考えると、なかなか こんなことは言えませんよ。

自分のことを「まあ俺 才能あるからな」とサラッと言ってのけられるくらい、本当にシュージンは才能と自信に満ちあふれていますね。いつも前向きな彼を見て、サイコーも大いに助けられてきました。

『REVERSI』の好調な出だしによって、ようやくアニメ化の夢も叶いそうです。亜豆が「真城美保」に変わる日も近い。シュージンが言うように、「それが ゴールでは 決してない」と良いですね。

どんな 臭いことでも

人生における絶対不変の真理が 1 つあります。どんな天才でも時間の制限からは逃げられない。それは──、

あたえられた時間が限られている。

考えてみれば、これほど残酷な真実も ありません。『スラムダンク』安西先生ですら「あきらめたら?」と言いたくなる時だってあるでしょう。

それでもシュージンは前向きに進んできた。やむを得ずデビューをあきらめたり、原稿を落としたり、逃げても仕方がない状況も あったのに。それが すごい!

言う通り だと 思う

シュージンの言うことは自分も全然 キザじゃ ない──と思ったけれど、いつまでも指を突き立てているシュージンが「シリアスな笑い」を体現しています。大場つぐみさんのネームには、絶対にギャグが書いてあるはず!


また服部が「すごい やる気 だな」と言っています。2018 年も服部は やる気がテーマの一年になりそうですね。これまた大場ネームには、「ラッキー クッキー やる気ー とは言わない」とギャグ入りに違いない!

『REVERSI』の 2 巻が好調なことよりも、『ZOMBIE☆GUN』の 2 巻が出遅れていることが気になりました。まさか新妻エイジが不調!? そうは言っても全体の発行部数は『ZOMBIE』が上だとは思うけれど。

順調に 伸びていけば

ジワジワ売れる タイプのマンガって良いですね。何年か経ったあとで、それでも売れ続ける作品に育っていきそうです。おそらく亜城木夢叶の作品は、コミックスで通して読むと一段と面白いのでしょう。

週刊連載のアンケートでは、『REVERSI』よりも『ZOMBIE』が上だった。新妻エイジの作品は、続きが気になるタイプなのでしょうね。毎回のように次回への「引き」が あると見ました。

「毎週 続きが気になり、コミックスで一気に読みたくなるマンガ」が理想的です。おそらく どんな作家・編集者も このタイプを目指している(と思いたい)のですが、それには どうしたら良いのだろう?

わが愛しの(そして忘れ去られつつある)『PCP』でシュージンが やったように、一度 自分の作品を最初から読み直して、伏線の材料探しや改善点を見つける努力を、できれば定期的に行なうべきでしょうね。

ただ、多くの作家にとって自分の作品は、我が子のように愛しい存在でありながら、あまり読み返したくないモノでもある。

京極夏彦氏の『魍魎の匣』で面白く表現されていたように、一度 世に出した作品を排泄物のように感じる作家も いるようです。──あまり いじくり回したくないですね。


とうとう『REVERSI』のアニメ化が来たか!(ガタッ ──という何度も見てきたような場面です。これまでプール一杯ほどの煮え湯を飲まされてきたから、そう簡単には喜べませんね。

そもそも、『REVERSI』か『ZOMBIE』のどちらかと限定しているのは なぜだろう? 両方ともアニメ化で良いと思うのですが、「ジャンプ」編集部側に何かの制限があるのかな。

この作品では ずっと「マンガ界のインフレ・バトル」的な展開が続いてきました。この世の頂点である「週刊少年ジャンプ」にデビューすることが最初の目標だったのに、今ではアンケートも単行本の売り上げも 1 位を競い合っている。

あと数回もしたら、「新妻エイジと亜城木夢叶がアニメの視聴率で競う」という場面が描かれるのでは? そして、サイコーと亜豆との結婚式や新婚旅行・初夜(ごくり……)などは、1 ページでまとめられる。

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