『21グラム』(21 Grams)
──いやはや。久しぶりに「やっちゃった」な映画でした。
豪華なキャストで、それぞれが最高の演技を魅せてくれるのですが、脚本と演出が残念な感じ。いや、正確には、演出のせいで脚本の善し悪しが わからなかった、という感じです。
というのは、作中に(広義の)カットバックが何度も起こるのですが、これが、まったく映画の雰囲気を台無しにしているのです。この演出のせいで、「ミステリィなのか?」と途中まで勘違いしていましたが、それもマイナス要因ですね。
タイトルの「21 グラム」の意味も、何となくわかったような わからなかったような……。
ただひたすらに、俳優・女優の演技を楽しむための映画、と割り切ってみるなら、お釣りが来るくらい素晴らしい演技が見られます。とくに、三人の女優の、演技を越えた狂気と来たら……。
- 21グラム
- ショーン・ペン ナオミ・ワッツ ベニチオ・デル・トロ
- 東北新社 2006-05-25
- 楽天ブックス: LOVE!シネマ2500::21グラム
by G-Tools , 2008/01/08