伊坂幸太郎一覧

『魔王 JUVENILE REMIX』 – 蜂のように舞い、蝉のように刺す

魔王 JUVENILE REMIX

Ikebana y haiku (by Madame Fastras) (by Madame Fastras)

自分には、どうしても読めないマンガというモノがあります。その理由は、絵柄だったり題材だったりする。

『魔王 JUVENILE REMIX』(まおう ジュブナイル リミックス──以下・『魔王』)は、自分には受け入れられない絵柄だと思っていました。ところが、それがあとになって、勘違いだったと分かります。

読めない題材でいうと、あまりにもオッサンくさい内容のマンガですね。ナニワブシな感じだったり、あとはキライなパチンコ・スロットが出てくると、拒否反応が出て読めません。

でも、オッサンマンガ中のオッサンマンガである(?)『孤独のグルメ』はバツグンに面白かった! それに、『賭博黙示録カイジ』に出てきた「沼」と呼ばれるパチンコの話も楽しく読めたんですよ。

──あれ? これはたんなる食わず嫌いだったのか、と気付く。

そこで『魔王』を読んでみると──最高に面白い!

読む前は、『魔王』は少女マンガ絵っぽくて読みにくそう、と思っていました。ところがこの作品は、「少女マンガ(の絵柄)の皮をかぶった、バリバリの少年マンガ」なんですよ! バトルシーンもしっかりと描かれている。オトコノコだったら、心が熱くなる展開が山盛りです。

──オンナノコにも、心がキュンとする場面が盛りだくさん(しかも妙に多い)。

幸いにして、『魔王』がどんなジャンルのマンガかを知らずに、自分は読みました。それが良かったですね! 未読の方は、なるべく前知識を仕入れずに読み始めるといいですよ。

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『陽気なギャングが地球を回す』 伊坂 幸太郎・著

『陽気なギャングが地球を回す』

『使える読書』 齋藤孝・著 声に出して読みたい引用文 : 亜細亜ノ蛾 で紹介した『使える読書』の影響で、たまには、いつもは読まない作者の小説に挑戦してみました。これは当たりでしたね。

「サンタクロースの格好をした男の子の大半は、サンタクロースじゃない」

『陽気なギャングが地球を回す』 p.8

こんな感じの、哲学のようなそうでもないような、深いような浅いような、洒落たセリフがほぼ毎ページ出てきます。

巻末の解説を読むと、書き上げた原稿を何度も没にして、苦労して完成させた作品とのこと。なるほど、完成度の高さを感じました。

ストーリィ

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!

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