バクマン。 #128-4 「似顔絵とひやかし」 ぼったくりと警察沙汰

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『バクマン。』 128 ページ 「似顔絵とひやかし」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 19 号)

Bicycle
(できれば──背中を見送る存在でいてほしい)

静河流が現実に目覚めた場所とソックリなお店が出てきました(『バクマン。 (11)』 p.120 を参照のこと)。もしかしたら、同じところなのかも しれませんね。「ジャンプ」編集者が ひいきにしている実在の店──だったりして。

そう言えば、あの場面で髪型がカヤに似た嬢は、静河のことを笑いものにしている──と記憶していました。いま見直してみると、普通に笑っているだけですね。イヤなお客も来る店で がんばっているお嬢さんのことを、悪く思っていて すみません……。

そんな 荒れちゃって

自分には、中井の気持ちがさっぱり理解できません。この手の店に行ったことがないし、憂さ晴らしや愚痴を言うために高い金を払う意味が分からない。もしも自分が接客してもらうなら、お互いに気持ちよく飲みたいものです。

静河と山久のように、男女の仲よりも深い絆で結ばれるような、そんな編集者や原作者と中井が出会えたら良かったですね。

バクマン。 #94-3 「お茶と明暗」 アーティスティックとアールグレイ : 亜細亜ノ蛾

わかり ました ………

平丸一也と蒼樹紅は、かなり親密な仲になっていたようです。

あまり平丸が幸せになると、作品のアイデアが浮かばなくなるので、編集の吉田氏は そろそろ何らかの手を打つ必要がありますね。吉田のことだから、そろそろ監視カメラと盗聴器を、平丸の家に設置しているに違いない!

しかし、平丸と仲が良いのは、蒼樹的には「※ただし電話の時に限る」かもしれません。どうも彼女の笑顔には、ウラがあるように見えてしまう。よく聞くと、蒼樹のセリフは平丸の言葉を全否定しているし……。

シュージンと夜通し電話で話し続けていたころ、蒼樹は恋する乙女の表情をしていました。その時と比べると、いまの蒼樹が見せる笑顔は、アシスタントたちに向ける表情と変わりません。

やっぱり、良いお茶のみ友だち止まりなのでは……。

みんな おまえのせいだ

どこまでも落ちぶれていく中井の姿は、見ていられません。すべて蒼樹のせいにするなんて、とんだ勘違いです。悪いのは、加藤奈津実──じゃなくて自分自身なのに……。

ふと思ったけれど、この場面が『銀魂』の できごとだったら、普通に笑えるんですけどね。「マデオ(丸々としたデブ男)が また無茶苦茶やってるよー(笑)」という感じで、来週からは平常運行に戻っていたりする。

ところがどっこい、これは『バクマン。』なのであった……。だから、次回には蒼樹も平丸も笑っている──なんてことはないのです。

ユリタンが 助けを…

おお、異常に平丸が格好いい! どう見ても体育会系ではない彼は、こういった場面ではビクビクしてしまいそうなのに、思いっきりキマっています。トラック・スーツを着込んでくるのは、やり過ぎですケド。

かつての「便乗男」も、愛の力で強くなりましたね。


少年マンガ的には盛り上がる展開で良いのですが──、蒼樹は、警察を呼ぶべきだったと思う。酔って暴れた中井のせいで、平丸がケガをしたら大変です。もしも利き手をやられたら、最悪だ。

逮捕されたら中井の社会復帰はむずかしくなりますが、それは自業自得だから仕方がありません。──過去に刑事事件を起こした作家でも、「ジャンプ」で大人気マンガを描き続けていることだし……(くわしく知りたい人は、自分で調べようね!)。

中井が公園で原稿を描き続けた時とは、まるで状況が違います。あの時の彼は、どこへ行ってしまったのだろう。