『バクマン。』 38 ページ 「窓と雪」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 26 号)
いちど言ってしまったことで、引っ込みがつかなくなる。──よくあることだ。
レギュラメンバは全員が足の速い選手──というムチャな設定にしてしまったせいで、「どう見てもチート」な女性選手を登場させたり……。
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一方、『黒子のバスケ』では「全員、20 点がノルマ──ただし黒子は特別に除外」とアッサリ描いた。
──そりゃそうだ。選手にはそれぞれ役割分担がある。ピッチャにホームランを要求するカントクはいないのだ。
(ところで、この作品を「ホクロのバスケ」という不思議なタイトルと思っている人は、いないだろうな……)
役割を無視したおかげで、もうだれも小泉なんて覚えていないよ……。いいキャラクタなのに、「なかったこと」になってしまった。
勢いで言いだしたことでも、柔軟に対応するべし、という教訓と思っておこう。
(などと言いながら──。そもそも「小早川瀬那は、足は速いけど腕力は平均以下」という設定もウヤムヤだ。セナが阿含の頭を片腕で押さえつけて倒したときには、すでに「もうダメだ」と思っていた。今週号では、セナが進の技まで使うし……)
今週号の中井も、自分が言い出したことのために、大変な思いをした。
それでも──男に生まれたら、決めたことを貫き通す必要がある。それが、男の生きる道だ。
「え、この男女同権の時代に、なに言ってんの?」という人は、もう一度『バクマン。』を一話目から読み返そう。どう見ても、戦後・昭和の「男性中心社会」の香りがする作品なのだ。男のロマンがテーマである。

