『バクマン。』 130 ページ 「熱と灰」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 22 号)
自分は、「勝ち組」「負け組」という言葉が嫌いです。そうやって、他人をカテゴライズする人がイヤだ!(──と他人をカテゴリィに押し込めているワナ)
読者からすると十分に成功している・成功し続けているサイコーが、今回は「負け組」に見えてしまいました。遊び方を知らないオトナって、なぜだか哀れな存在に思われるんですよね。
幸せって、なんだろう……。
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自分は、「勝ち組」「負け組」という言葉が嫌いです。そうやって、他人をカテゴライズする人がイヤだ!(──と他人をカテゴリィに押し込めているワナ)
読者からすると十分に成功している・成功し続けているサイコーが、今回は「負け組」に見えてしまいました。遊び方を知らないオトナって、なぜだか哀れな存在に思われるんですよね。
幸せって、なんだろう……。
自分は、同窓会にはイヤな思い出しかありません(誘われなかったり恥をかいたり)。でも、「ジャンプ」の売れっ子マンガ家であるサイコーは、さぞかしモテモテなのだろうと、
──そう思っていたのに……。
いきなり不安をあおる書き出しはさておき──、「週刊少年ジャンプ」で同窓会ネタは、かなり珍しいですよね。登場人物と対象読者の年齢が高めな『バクマン。』ならではの話です。ほかのマンガでは、『こち亀』くらい?
学園が舞台のバトルマンガで「のんきに殺し合い」をしている人たちは、進学・就職活動が大変そうだなぁ……。10 年後、彼らには何が残っているのだろうか。
今回は珍しい展開でした。その場のムードに流されて、どんどん おかしな方向へ向かって行く。でも、流されない者の冷静なツッコミは容赦なく入る。でもそれって──、
今週号の『SKET DANCE』とカブってる!
思わずそう叫びそうになりましたが──、毎回毎回、自分やら空気やらに酔ったような登場人物ばかりが出てくるマンガもあるので、あえて言うことではないですね。
前のページで平丸は、マンガに対する姿勢を中井に問い詰めています。「お前が言うな!」と思ってしまいましたが──、今回のページでは、その不純な気持ちは同じであることを平丸自身も認めている。──ちゃんと自覚はあったのか……。
平丸もエイジも、「世間から自分は どう見られているか」をじつは意識していて、発言や行動に気をつけています。メチャクチャな言動をしているのは、なれた(なめた?)相手の前が多いんですよね。
天才たちは、意外と社交的だったりする。
褒められたものではない動機でも、ちゃんとした結果を出しさえすればいい。そうすれば、他人からも認められます。中井だって、アシスタントとしては一流の仕事ができるはずだから、ヤケにならずに前を向いて欲しい。
それにしても──、呼吸をするようにヒット作を生み出すエイジには勝てないけれど、刺身の上にタンポポをのせる仕事レベルで平丸は連載作品を生み出せる。もうすでに、アニメ・フィギュア化も済ませています。
平丸をうらやましいと思うのは、中井だけではなく、サイコーも同じでしょうね。ひとりの女性を振り向かせるためにマンガを描く──という点ではサイコーと同じですが、天才は遠く先を行っている。
以前、マンガ家は名作映画を観るべきだ──と新妻エイジは言いました。たしかに、名作と呼ばれるマンガにも、映画からの引用が よく見られます。映像から構図を学んだり、話の構成を参考にしたり、吸収できるところは多い。
ただ、マンガは 3D へ行かないで欲しいな……。
平丸も、ブルース・リーの『死亡遊戯』を観て勉強したに違いない。マンガ家としての自覚があるのですね!(たんなる映画ファンだと思うケド)
今週号の「ジャンプ」には、小畑健先生へのインタビュー記事が載っています(p.318)。とくに、新妻エイジのことを書いた文章が興味深い。
天才という設定ゆえ何をやらせても“新妻エイジらしい”で済んでしまうので、こういうキャラを作ってしまうとマンガを描くのが楽しくなります。
この一行に、キャラクタ設定の極意が濃縮されている。──しかし、それには、「天才」を描けるだけの説得力が必要ですね。小畑さんだからこそ言える、言葉の重みを感じました。
静河流が現実に目覚めた場所とソックリなお店が出てきました(『バクマン。 (11)』 p.120 を参照のこと)。もしかしたら、同じところなのかも しれませんね。「ジャンプ」編集者が ひいきにしている実在の店──だったりして。
そう言えば、あの場面で髪型がカヤに似た嬢は、静河のことを笑いものにしている──と記憶していました。いま見直してみると、普通に笑っているだけですね。イヤなお客も来る店で がんばっているお嬢さんのことを、悪く思っていて すみません……。
急に登場したローソンクルー・あきこちゃんみたいな髪型の女性を、シュージンはヤバく ないか?
と警戒しています。良い意味 / 悪い意味の両方で「ヤバい」を使えるけれど、この場合はどれなのだろう?
まぁ、ハズレはすぐに分かるよな……。

(100% 緑のジュースが──おすすめできる)
今回も驚きの展開でしたね! まさか──。
──えー、『バクマン。』の感想記事の途中ですが、ここで臨時ニュースです。今週号の『こち亀』には「宇宙戦艦ヤマト」──にそっくりな、「宇宙戦艦ムサシ」が出てきました。その武蔵を見た両津勘吉のセリフは、下のとおりです。
なぜ今年 ヤマト…
ブームに 乗る時期 見誤って いないか…
言うまでもないことですが、昨年 12 月に公開された某ムタクさん主演の映画は、まだ DVD/BD が発売されていません。今年・2011 年の 6 月に発売の予定です。キムタ某さん、広報のみなさん、ブームを勝手に終わらされないように、宣伝をがんばってくださいね!
ということで、各業界にサプライズを提供し続けるのは、『バクマン。』だけではなかったのですね。さすが大先輩マンガっス!